2024年8月31日(土)東京・後楽園ホール『RISE 181』の前日計量&記者会見が、8月30日(金)都内にて14:00より行われた。
メインイベントのRISEバンタム級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで対戦する、王者・大﨑孔稀(OISHI GYM)は54.95kg、挑戦者の同級4位・大森隆之介(EX ARES)はリミットちょうどの55.0kgでそれぞれ計量をパス。
タイトルマッチ調印式を終え、会見に臨んだ大森は「今日を無事に迎えられたことにすでに達成感があります。台風の影響で(大阪から)自分の応援に来れない形になってしまいましたが、僕がやることは変わらなくて。あのベルトを撮りに行くだけ。それだけを考えてここまで来たので、明日はしっかり形にしたいと思っています」と挨拶。
迎え撃つ大﨑は「僕も名古屋からなので応援に来てくださる方が来れない方もいらっしゃるので、僕たち地方の選手はこういうことがあっても東京まで来て試合をします。それはお互い同じ想いだと思います。メインらしく2人で盛り上げて、来れない方のためにもABEMAの画面越しでも伝わるアツい試合をしたい」と、台風の影響で会場へ来れなくなった応援団のためにもいい試合を見せたいとした。
両者とも顔がすっきりしていると指摘されると、大森は「調整はばっちりです。僕的には気持ちがすっきりしていて。お互い格闘技に対する考え方がかなり違うと感じていて。1周回ってそういう考え方はそういう考え方で2つ相まって逆に面白いものが出来たと僕は思っています。そういう意味で、僕は自分の考え方を貫くために勝たないといけないと思っています」と、気持ちがすっきりしているからと答える。
大﨑は「調整自体は、いつもなら計量の前の日に名古屋で水抜きして計量当日に来るんですが、昨日から東京に来て最終調整はこっちでやって減量も上手くいって。前日はいつも寝れないけれどほぼぼほ8時間くらいホテルで睡眠しました。それくらい上手くいって調子いいと感じています。(考え方の違いについては)今でも気持ちは変わらない。理解は出来ないし、するつもりもない。でも試合は試合ですし、やるしかないし、盛り上げるしかない。それですっきりした気持ちです。当日やるだけです。そのお互いの想いをぶつければ自ずといい試合になると思っています」とした。
メインイベント、そしてタイトルマッチという舞台で何を一番見てもらいたいかとの質問に、大森は「ひとつやふたつじゃない。僕はほんまに格闘技業界に対して金銭的に厳しいファイターが多いことに不満があって。そういうのを全部払しょくして、このリングに立つためにみんな頑張っています。僕らの試合に限らずそういう覚悟を見に来てほしい」とする。
大﨑は「僕は初防衛戦なので、数いる王者の中で同じような試合をしていたらどの選手も同じレベルだと思われるので、そこから抜けるためには防衛戦の試合内容を重視しています。タイトルマッチでKOというのが少ないので、そういった意味でもKOしたいですね」とKOを見せたいという。
兄の大﨑一貴はタイトルマッチでも鮮烈なKO勝ちを収めているが、それを意識しているかとの問いには「それもあるし、接戦ではなく圧倒したい。いつも言うけれど口だけの選手っていっぱいいるけれど、試合内容だと思うので、それを明日見せたい」と、他の王者とは違う試合内容を魅せたいとした。
大森は戦前に短期決着を狙うと宣言しており、その気持ちは試合前日でも変わらないかと聞かれると「基本的に早期決着を目標にして練習しています。それは変わらない。でも、5Rやれる体力を作ってきました。何ラウンドやったか分からないくらいスパーリングを毎日5Rやって来ているので、5Rになったとしても大丈夫です」と、早期決着が目標だが長いラウンドになっても勝てるとの自信を口にする。
対する大﨑は中盤から終盤にかけて倒したいとしていたが、「それがじわじわ行くのかどうかは明日見てもらえれば。捉え方次第かなというところですね」と、含みのある返答をした。
最後に、改めてベルトへの想いを聞かれると、大森は「僕はベルトっていう物に対して思い入れがあるわけじゃなくて、その位置に魅力を感じているんです。そこまでいかないと響かないところがあって。格闘技を強くなるためにやってるが、それ以上に伝えたおppと自己表現の場として格闘技を選んでいて。響かない。そういう意味で王者に絶対にならないといけない」と、格闘技界を変えるために自分が王者にならないといけないと言い放つ。
大﨑は「僕はベルトへの思い入れが強くて。ここまで来るのに苦労して。RISEに出てからでも、それまでの過程も苦労して手にしたベルトだし、兄が持っているのでその想いもあるし、いろいろな想いがあってこの立場にいることが出来ているので簡単に手放すわけにはいかない。このベルトへの想いは強いと思います」と、ようやく手にしたベルトを渡すわけにはいかないとの強い決意を語った。