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【DEEP】ボンサイ柔術の畠山祐輔が3試合連続一本勝ちで「東京で王座戦か地方でもRIZINに」、夜の部メインのTATSUMIが「畠山君とRIZINでどうですか?」、フルコン強豪・寺崎昇龍がプロデビューTKO勝ち=DEEP名古屋

2024/08/28 22:08
 2024年8月25日(日)愛知県刈谷市産業振興センターあいおいホールにて、『DEEP NAGOYA IMPACT 2024公武堂ファイト』3rd ROUNDおよび、4th ROUNDが開催された。  昼のメインには「朝倉未来1年チャレンジ」からボンサイ柔術に移籍した畠山祐輔が、GINJIにリアネイキドチョークを極めて、3試合連続一本勝ち。試合後、フェザー級王者・青井人への挑戦と、RIZIN出場をアピールした。  一方、夜の部のメインでは、TATSUMI(NEXSPORTS)が、ヴィニシウス(BONSAI豊明)の寝技を潰してパウンドアウト。試合後、RIZIN参戦を目標とし、畠山との対戦をアピールしている。果たして今秋11月予定のRIZIN名古屋大会で実現するか。  また昼の部のバンタム級では、JFKO全日本大会の軽量級決勝で秋元皓貴と対戦し準優勝の実績を持つ寺崎昇龍(Fight Holic)がプロMMAデビュー。『格闘代理戦争』で1勝1敗の脇田仁を強烈な左パウンドで1R TKOに下し、初陣を飾っている。  夜の部の女子グラップリングでは、須田萌里に判定勝ちしたマユミグラップリングシュートボクサーズが、神田麻梨乃(LEOS/KTCMMA)をヒール葬。MMA2戦目に向けて期待が高まる一本勝ちを見せている。 DEEP NAGOYA IMPACT 2024 公武堂ファイト3rd ROUND リポート 2024年8月25日(日)13:00開始刈谷市産業振興センターあいおいホール ▼フェザー級 5分2R〇畠山祐輔(ボンサイ柔術)66.10kg [1R 2分50秒 リアネイキドチョーク]×GINJI(BLOWS)66.00kg  昼の部「3rd ROUND」メインでは、銀・グラップリングシュートボクサーズジムから大阪のBLOWSに拠点を移し、リングネームを「GINJI」に改名した原銀治が、元「朝倉未来1年チャレンジ」からボンサイ柔術に移籍した畠山祐輔とフェザー級・5分2Rで対戦する。  GINJIは、DEEP名古屋とSBで3連勝後、2023年10月の『RIZIN LANDMARK 6』で68.0kg契約で太田将吾に1R 腕十字で一本負け。2024年3月のDEEP大阪で瀧口脩生にスプリット判定勝ちで再起を遂げている。  対する畠山は、2023年5月に2年半ぶりに復帰し木下カラテにKO負けも、2023年12月の中国WLFで一本勝ち後、2024年5月の前戦で杉原慎に1R リアネイキドチョークで一本勝ち。2連勝中だ。  1R、サウスポー構えの畠山は、オーソのGINJIに圧力をかけて低いシングルレッグも触らせないGINJIが立ち際に右を突く。今度は逆にGINJIから圧力。左ジャブの打ち終わりに前足にシングルに入る畠山だが、切るGINJIに一瞬ガードを取った畠山だが、立ち上がりに。  左ストレートから右で前に出る畠山をさばくGINJIは左フック。避ける畠山は、右を振ってダブルレッグもここもスプロールして切って離れるGINJI。右ストレートを当てたGINJIは前に。畠山のワンツーの左をかわして右インロー。畠山も左ミドルを蹴り返す。  再び右インローを当てるGINJI。畠山はワンツースリーフォーと4連打で右を当てて前に出ると、ダブルレッグからついに掴んでバッククリンチで前に崩して右足をかけて対角のヒザに当てるヘンゾロックから、左足もかけておたつロック。  右腕を喉下に差し込み、最初はパームトゥパームから。何度か腕を剥がしたGINJIの頭後ろに組み直した畠山。組み手を隠されたGINJIは剥がせず崩れながらタップした。  ケージ上で咆哮した畠山は試合後、「言いたいことが3つあります。まず、今日の試合で3試合連続一本勝ち。ボンサイ柔術で滅茶苦茶強くなっているので、地方大会でもいいので、ぜひRIZINで使ってください。2つ目、DEEPの皆さん、試合組んでいただきありがとうございました。メインで一本勝ちしたので、東京でタイトルマッチとか、もっと強いやつと東京でやらせてください。3つ目、応援してくださる方々、ここにいる先生方、練習仲間、ほんとうに素晴らしい環境で強くなっています。いつもありがとうございます」と語り、サトシ、クレベル、ヤマニハらとハグをかわした。 [nextpage] ▼DEEPフライ級 5分2R〇廣瀬裕斗(マーシャルアーツクラブ中津川)56.95kg[1R 4分30秒 TKO]×髙村友晴(寒天ファイトスピリット)57.10kg  廣瀬はMMA3勝4敗1分。4月の前戦で加藤聡志に判定勝ち。髙村は、2勝1敗。2024年4月のHEATでMasamuneに判定勝ち。  1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブを当てる髙村。廣瀬は右から左ミドルを返す。ワンツーの連続で髙村をダウンさせた廣瀬は前に出ると、脇差し立ち上がる髙村が、四つで押し込み左ヒザ。  右で差して左に崩す髙村に残す廣瀬。ヒザ蹴りの髙村に体を入れ替える廣瀬。髙村は鼻血。組まれながらも左パンチを側頭部に放つ廣瀬。ブレーク。  髙村にドクターチェック後、再開。左ジャブを当てる廣瀬に右ミドルの髙村はシングルレッグも切る廣瀬。2回目のシングルも切ると、ワンツーで前に。左ジャブの髙村に、廣瀬はワンツーから左ミドル、右ストレートでダウンを奪い、ハーフからパウンド、ヒジ。  フルガードに戻した髙村に右小手でパス。左で差して立とうとする髙村を寝かせてマウントからパウンド、レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分2R〇寺崎昇龍(Fight Holic)61.55kg[1R 4分54秒 TKO] ※パウンド×脇田 仁(COMRADE)61.25kg  寺崎は、フルコンタクト空手出身で士衛塾石川時代の2017年、JFKO全日本大会の男子軽量級(-65kg)決勝で秋元皓貴に判定3-0で敗れ準優勝。  石川県のFight Holicに所属し、2023年のアマ修斗で全日本選手権出場(フェザー級1回戦敗退)、アマDEEPでは『格闘代理戦争』の草野ガブリエルとも対戦し、今回がプロデビューとなる。27歳。  脇田は地下格闘技を経て、2023年8月にDEEP NAGOYAでMMAデビューし、プロ2連勝中。『格闘代理戦争 THE MAX』で1勝1敗。23歳。  1R、サウスポー構えの寺崎に、オーソの脇田。中央の取り合い。先に圧力をかける寺崎は、脇田の左の入りに、カウンターの右を当ててダウンを奪う。  フルガードの脇田にパウンドを打って片足をパスも、脇田も両足を戻してガード。そこに左ヒジを打ち込んで寺崎は、両手で頭を手前に引きつける。  寺崎の左ヒジで右額に大きなコブが出来る脇田。さらに寺崎は左ヒジを滑らせ、鉄槌も。手首を掴む脇田に左のパウンドで飛び込み、いったん体を離す寺崎。  ブレーク。スタンド再開。脇田は右ストレートで前に。かわす寺崎は、脇田の右を頭をずらして避けてそのまま右脇を潜って組みに。四つにする脇田に左の大内の寺崎。脇田は右をオーバーフックして引き込み気味に下に。  ハーフガードの脇田に対し、寺崎は左脇を差してパス狙い。腰を切る脇田に右差しに変えて左ヒジ、さらに左差しで左脇腹にヒジを打ち込み、マウントに移行。脇田はケージを蹴って後転して足にからんで外ヒールを狙うが、ヒザは外れており正対した寺崎がトップ。  ガードに戻した脇田の腕十字をかついで、寺崎が強い左パウンドを打ち込むと脇田の動きが止まり、さらに鉄槌を連打。レフェリーが間に入った。フルコンタクト空手の猛者・寺崎がプロMMAデビュー戦で勝利。 [nextpage] ▼DEEP 54kg以下 5分2R〇太一(blooM)53.40kg[判定3-0] ×鶴斗(SPLASH)53.50kg ▼DEEPライト級 5分2R〇井上竜旗(AACC)70.50kg[判定3-0] ×真野亜三瑠(NEXSPORTS)70.65kg ▼DEEPバンタム級 5分2R〇時任流架(SPLASH)61.00kg[2R 2分17秒 リアネイキドチョーク]×太田翔一郎(ストロングスポーツジム)61.25kg ▼DEEPアマチュアSTCマスターズ〇山本信彦(テルテル団)79.50kg[2R 0分49秒 TKO] ×浅川卓也(NEXSPORTS)82.70kg ▼DEEPアマチュアSTCマスターズ〇南田 響(NEXSPORTS)83.45kg[判定3-0]×梅村真平(GSB大須MACS/FIGHT SCIENCE)78.95kg ▼DEEPフライ級 アマチュアルール〇川畑凛斗(Evermove)56.40kg[判定3-0]×村田和生(戦ジム)56.90kg ▼DEEPバンタム級 アマチュアルール青代 亨(Evermove)61.15kg[判定3-0]熊澤愛希也(グラップリングシュートボクサーズ)61.10kg [nextpage] DEEP NAGOYA IMPACT 2024公武堂ファイト4th ROUND リポート 2024年8月25日(日)4th ROUND 16:30 開場17:00開始刈谷市産業振興センターあいおいホール ▼DEEPフェザー級 5分2R〇TATSUMI(NEXSPORTS)66.10kg [1R 4分35秒 TKO] ※パウンド×ヴィニシウス(Bonsai Toyoake GYM)66.05kg  夜の「4th ROUND」では、BreakingDown“喧嘩自慢最強決定戦”で愛知・豊橋代表として戦い、3月DEEP東京で雄大に腕十字を極めたヴィニシウス(Bonsai Toyoake GYM) が、地下格闘技時代に朝倉未来に一本勝ちしているTATSUMI(NEXSPORTS)と対戦する。TATSUMIは12月に梶本保希にリアネイキドチョークで一本勝ち後、3月大会で海飛にスプリット判定負けからの再起戦となる。  1R、ともにオーソドックス構え。左ローのTATSUMIにヴィニシウスは右を狙う。ワンツーで前に出たヴィニシウス。四つに組むTATSUMIを金網に押し込むとTATSUMIは小外がけテイクダウン。フックガードのヴィニシウスを右足で越えハーフに。左で差してパスを狙うが、ヴィニシウスはフルガードに戻して下からヒジ。  クローズドガードのヴィニシウスは腕十字狙い。正面に戻るTATSUMIは一気に腕を抜いて足をさばいて左差しでパス狙いも、足を戻すヴィニシウス。TATSUMIは細かいパウンドを突きながら金網まで運んで頭を詰まらせると、ヴィニシウスの腕十字狙いをかわして、蹴り上げもさばくと鉄槌!  効かせたTATSUMIはすぐに左の鉄槌を連打するとヴィニシウスの目が飛び、すぐにレフェリーが間に入った。  試合後、TATSUMIはマイクを握り、「僕は目標として、RIZINに出たいと思っています。第一部のメインで僕の仲間のGINJIさんに勝った畠山君も『RIZINに出たい』と言ったらしいですけど、同じ階級だし、どうですか? 見たいと思わないですか?(拍手)  僕はどんどん上に行って、DEEPでもRIZINでも勝つ自信があります。今でもどんどん強くなっている自信があるので皆さん、応援よろしくお願いします。あと、9月7日にウチのジムの松岡疾人(DEEP TOKYOで安永吏成と対戦)、9月16日に多湖力翔(DEEP121で中務修良と対戦)、チームNEXのみんなが試合を控えているんで、これからもDEEP、NEXが席巻していくんで、皆さん応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼DEEP ライト級 5分2R 〇Street★Bob 洸助(KING (KING CONNECTION)70.07kg [判定 3-0] ※19-19マスト洸助×3CONNECTION)×今村 滉(CB IMPACT)70.05kg  洸助は、MMA1勝6敗。2024年4月の前戦はDEEP TOKYOで當山馨に1R TKO勝ちでデビューから6連敗後、初の白星を掴んでいる。  今村はMMA2勝6敗。2024年6月の前戦では、シュートボクシングルールに挑戦し、荒尾佑太に判定負けしている。MMAでは5連敗中で2年ぶりの白星を掴めるか。  1R、詰める洸助はケージに押し込み、ヒザ。ボディロックからダブルレッグに移行し、崩しも戻す今村は差し上げ四つに持ち込み、体を入れ替えヒザ、ボディロックテイクダウン。  ハーフからヒジを突き、洸助の立ち際にバック狙いも正対する洸助が右差しでケージに詰め。ボディロックテイクダウンへ。ここも残した今村。  2R、互いにワンツーから先にシングルレッグに入る洸助。スプロールする今村にケージに詰めてボディロックテイクダウン! 今村の立ち際の背中に乗るが、落とした今村が、洸助のスタンドバックに。  崩されるも正対した洸助は左で差して押し込み、ダブルレッグへ。ここも差し上げた今村が小外がけテイクダウンで尻を着かせる。すぐに立つ洸助は四つに組んで左ヒザ。今村が体を入れ替えブレーク。  左ジャブのダブルで詰める洸助。ボディロックテイクダウンで片ヒザを着かせるが、すぐに立つ今村がボディロックで崩し。残した洸助は長い足を小外にかけてテイクダウン。尻着くもすぐに立ち上がる今村。続くボディロックから2度目の崩しの洸助。シングルレッグで組みつく洸助を差し上げる今村。洸助は押し込んでゴング。  判定は19-19と同点も3者マスト判定で洸助を支持した。 [nextpage] ▼グラップリング 56kg以下契約 5分2R〇マユミグラップリングシュートボクサーズ(グラップリングシュートボクサーズ)52.15kg[1R 0分36秒 ヒールフック]×神田麻梨乃(LEOS/KTCMMA)55.65kg  マユミは、MMAに憧れて柔術を始め青帯に。2023年4月のDEEP名古屋でグラップリングルールで高田暖妃にヒザ十字を極めて勝利すると、2023年8月のDEEP名古屋でもグラップリングルールで須田萌里に判定勝ち。2024年4月にMMAデビューし、富松恵美にスプリット判定で惜敗した。当初は、今大会でアレッサンドラ・イナシオを相手に2度目のMMAに挑む予定だったが、イナシオ欠場で急遽、グラップリングルールで神田と対戦することになった。  対する神田は、レスリングがバックボーンで全日本オープン準優勝。柔術青帯後、出産で競技から離れ、1年8カ月前にLEOSで学び始めたという。2023年8月のTORAOグラップリングでは新谷朋美とドローとなっている。  1R、開始早々ともに座り込んでダブルガードに。すぐにマユミが神田の右足首を持って前転してヒザ裏を合わせてベリンボロに行く。神田は左腕を右脇に差し込んで正対し、マユミの左足を抱えて絞りに。  しかし、マユミは外掛けで神田の左足を左脇に挟んで内ヒールへ。いったんうつ伏せになってまたいで正対してアゴを潰してクラッチを解いた神田だが、マユミはなおも潜って左足を取りに。  神田は両足を交差にして防ごうとするが、クロスヒールのままかかとを抱えたマユミは両足のクラッチを手で剥がして、左足をサドルで捕らえて内ヒールでタップを奪った。 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R〇石田ガリット勝也(NEXSPORTS)66.05kg[判定 3-0] ×平澤克明(SPLASH)65.35kg ▼DEEP バンタム級 5 分 2R 〇大岩翔哉(戦ジム)60.07kg [2R 4分06秒 リアネイキドチョーク]×Akiyoshi(NEXSPORTS)61.50kg ▼DEEP ウェルター級 5分2R 〇浅野功暉(REBOOT)76.50kg[判定 0-3] ×河村嘉展(NEXSPORTS)76.10kg ▼DEEP フライ級 アマチュアルール 〇高山晃輝(ISHITSUNA MMA)57.20kg [判定 3-0]×谷口仁保(NEXSPORTS)56.65kg ▼DEEP フェザー級 アマチュアルール 〇小笠原兵庫(KING CONNECTION)66.30kg [判定 3-0]×濱本佳樹(SPLASH)65.65kg
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