昨年9月の無差別級トーナメントにも出場したマチャドが南米予選を制した(C)K-1
K-1 WORLD GP 2024 in BRASILIA
2024年8月24日(土・現地時間)ブラジル・ブラジリア
2024年8月24日(土=現地時間)ブラジル・ブラジリア『K-1 WORLD GP 2024 in BRASILIA』で「K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント」が行われた。ブラジルでK-1の認定大会が開催されるのは、2006年以来、18年ぶり。後援はブラジル連邦共和国スポーツ庁で、かつてない規模での開催となった。
優勝者は、12月14日(土)に東京・国立代々木競技場第一体育館で行われる『K-1 WORLD GP 2024 in Tokyo』の無差別級8名による1dayトーナメント「Final Tournament」への出場権を獲得。今トーナメントが最後の世界予選となる。
一回戦第1試合は、アリエル・マチャド(ブラジル/Hemmers Gym/Madison Team) とアブネル・フェレイラ(ブラジル) の顔合わせ。マチャドは、昨年9月のK-1 30周年記念無差別級トーナメントで準決勝まで進出した選手だ。
1Rはフェレイラがプレスをかけながらローキックと鋭いパンチ、マチャドはカーフキックとカウンターのフックで対抗した。2Rはマチャドの左フックが入り崩すと、カーフキックでダウンを奪う。最後もカーフキックで倒して、マチャドが準決勝へ進んだ。
一回戦第2試合は、グート・イノセンテ(ブラジル) が登場した。イノセンテはMMAとキックの二刀流として元UFCとGLORYで活躍した選手だ。ジェファーソン・サルビアーノ(ブラジル) を迎え撃った。
1R、イノセントが左右に構えをチェンジしながらローキックとパンチで追い込んで行き、左の三日月蹴り一撃でKOした。わずか78秒だった。
一回戦第3試合は、ハイメ・モライス(ブラジル) とウェズレイ・コタス(ブラジル)が激突。
1Rは、圧をかけるモライスは右のオーバーフックと左ハイキック。コタスは飛び込んでのフックで応戦する。2R、コタスはパンチからの蹴りのコンビネーションで積極的に攻撃。モライスは飛び込んでのフックをヒットして鼻血を出させた。3R、距離を詰めたいモライスに、コタスはヒザ蹴り。それでもモライスは前へ進み、フックを放つもクリンチに逃げられる。コッタスは下がりながらの蹴りも右のパンチは迫力がある。勝負は判定となり、3-0のユナニマスでコタスが勝利をものにした。
一回戦第4試合は、アンデルソン・ブラドック(ブラジル)とジョニー・クレバー(ブラジル)が対戦。ブラドックは、ヘスディ・カラケスやステファン・レコ、レミー・ボンヤスキーなど強豪を倒してきたトップ選手だ。
1R、ブラドックはいきなりの右フックをヒット。クレバーは左右のパンチで打ち合う。ブラドックはボディ打ち連打から顔面へのフックを狙った。2R、ともにノーガードで打ち合う場面も互いに引かない展開。クレバーはカーフキックからボディ打ち。ブラドックは打たれながらフックを放つ。3R、疲れが見える2人。ブラドックはノーガードで打って来いとアピール。クレバーはパンチをヒットするも下がりながらの攻撃。判定決着となり、2-1のスピリットでブラドックが勝者となった。
準決勝第1試合は、一回戦でともにKO勝利を飾ったアリエル・マチャドとグート・イノセンテが激突。事実上の決勝戦と言ってもいい対決だ。
1R、イノセンテはステップを刻みながら左右のストレートで攻撃。マチャドは左フックをヒット。さらにパンチ連打で追い込むと、マチャドがダウンを奪った。ラウンド終了のゴングに救われたイノセンテ。2R、マチャドは左をヒットして追い込む。イノセンテはクリンチに逃げるのが精一杯の印象。3R、マチャドはイノセンテの攻撃をよけながら左のパンチを合わせにいく。イノセンテは蹴りが多くなり動きが戻ってくるも、最後はマチャドに逃げられた形となる。判定は3-0でマチャドが勝者となった。
準決勝第2試合は、ともに一回戦判定勝ちのウェズレイ・コタス(ブラジル)とアンデルソン・ブラドック(ブラジル)がファイナル進出をかけて争った。
1R、コタスは下がりながらの蹴り。ブラドックは右フックをヒットさせる。蹴りとパンチの攻防になる。2R、ブラドックは右から左のパンチで追い込む。コタスは蹴りからパンチを放つも、力が入っていない印象。ブラドックは右のパンチでKOを狙う。3R、ブラドックはボディ打ちでダウンを奪う。立ち上がったコタスのボディを連打。だがコタスは耐えて、蹴りを連発。判定となり、ダウンを奪っているブラドックがファイナルへ進んだ。
決勝は、準決勝でグート・イノセンテを破ったアリエル・マチャド とウェズレイ・コタスから勝利したアンデルソン・ブラドックの顔合わせとなった。だが、決勝はブラドックが負傷欠場。一回戦でブラドックに判定で敗北したジョニー・クレバーが代わりに出場した。
1R、クレバーはジャブからローキックで積極的に攻撃。マチャドはカーフキックで崩しにかかる。クレバーが左右フックを振り回し、マチャドはフックを合わせにいった。2R、カーフキックを決めていくマチャドは、ボディから顔面にパンチを打ち分けて追い込んだ。3R、カーフキックでダウンを奪ったマチャド。さらに左フックでクレバーが二度目のダウン。最後はカーフキックでマチャドが倒し、優勝をはたした。
<K-1WGP南米予選トーナメント記録>
▼K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント・一回戦(1) 3分3R延長1R
〇アリエル・マチャド(ブラジル/Hemmers Gym/Madison Team)
KO 2R 1分21秒
×アブネル・フェレイラ(ブラジル)
▼K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント・一回戦(2) 3分3R延長1R
〇グート・イノセンテ(ブラジル)
KO 1R 1分18秒
×ジェファーソン・サルビアーノ(ブラジル)
▼K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント・一回戦(3) 3分3R延長1R
×ハイメ・モライス(ブラジル)
判定0-3
〇ウェズレイ・コタス(ブラジル)
▼K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント・一回戦(4) 3分3R延長1R
〇アンデルソン・ブラドック(ブラジル)
判定2-1
×ジョニー・クレバー(ブラジル)
▼K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント準決勝第1試合 3分3R延長1R
〇アリエル・マチャド(ブラジル/Hemmers Gym/Madison Team)
判定3-0
×グート・イノセンテ(ブラジル)
▼K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント準決勝第2試合 3分3R延長1R
×ウェズレイ・コタス(ブラジル)
判定0-3
〇アンデルソン・ブラドック(ブラジル)
▼K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント決勝]3分3R延長1R
〇アリエル・マチャド(ブラジル/Hemmers Gym/Madison Team)
KO 3R2分09秒
×ジョニー・クレバー(ブラジル) ※アンデルソン・ブラドック負傷欠場のため代役出場