7月に敗れた相手とのダイレクトリマッチに臨んだ名高だったがドローに終わった(写真は日本での試合のもの)
2019年9月10日(火・現地時間)タイ国ルンピニースタジアムで開催された『スックシリラック+BOM+ウッウドン』に大崎孔稀と名高・エイワスポーツジムが出場。同大会はBOMの中川夏生会長もプロモーターの1人として加わり、3名のプロモーターにより開催された。
▼第4試合 3分5R
△名高・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム)
ドロー
△イサーンタイ・シェフブンタム(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級3位)
名高の対戦相手は2019年7月にラジャダムナンスタジアムで名高が敗れているイサーンタイ。名高にとってはリベンジマッチとなる。また、この試合は双方が30万バーツ(合わせて60万バーツ=約210万円)ずつを出し合い、勝った方が総取りする賭け試合として行われた。
サウスポースタイルから左ローを蹴る名高(写真は日本での試合のもの)
1R、見合いが続いたため両者レフェリーから注意を受ける。再開後、サウスポーの名高は左ミドルと左ローを放つが距離がまだつかめていない様子。イサーンタイは名高が空振りしたところへ左ミドルを返す。
2R、足払いで転倒する名高。立ち上がると左ローと左ミドルで攻めていく。
3R、相手の左ミドルをお互いにスネでブロックする攻防が続く。首相撲でのヒザの蹴り合いになるとイサーンタイのヒザで声が上がるが、名高もしっかり蹴り返す。イサーンタイが前に出てくると、名高は下がりながら蹴りを当てていく。
4R、イサーンタイはいきなり首相撲勝負を仕掛けてくる。名高は突き放して左ミドルを蹴り、またイサーンタイが組んでくると自分のヒザを上げてヒザ蹴りを防ぎ、蹴られると蹴り返す。前に出てくるイサーンタイに下がりながらワンツーをヒットさせる名高。今度は名高が前へ出るとイサーンタイは組み付いて大きなモーションでのヒザ蹴り。攻めの姿勢を見せる名高が左ストレート、左ミドルで前へ出る。
5Rも序盤からミドルの蹴り合いでお互いに当て、スネでブロックする。組み付いてきたイサーンタイを名高がタイミングよく押し返し、転倒させると場内は大歓声。名高は右へ回り込みながらイサーンタイの突進をかわし、左ミドル。イサーンタイは組み付いてのヒザ蹴り。名高は左ストレートと左の蹴りで攻め込んでヒットを奪い、残り50秒で試合を流す。両選手とその陣営が勝利をアピールして試合終了。
名高は下がりながらの攻撃のヒットや相手が前に出てきたところをかわしての後手の攻撃が評価されなかったか、判定はドローに終わった。
▼第2試合 3分5R
〇大崎孔稀(OISHI GYM)
KO 2R
×コササン・ソージョートイペッリュ(タイ)
強力なパンチを持つ大崎(右)がタイでKO勝ち(写真は1月のKNOCK OUTのもの)
当初、この試合はWMC世界スーパーフライ級タイトルマッチとして行われる予定だったが、大崎のSNSによれば直前でプロモーターの都合によりできなくなり、ムエサイアム・タイトルマッチに変更になったという。
1R、大崎は前蹴りを多用。相手はコーナーやロープを背負ったままなかなか出てこない。ジャブで誘って右ローと右ボディで攻める大崎。徐々に手数を増やしていき、終盤には左ボディもヒットさせた。
2R、右ローを蹴って前に出る大崎にコササンは首相撲へ持ち込むが、回しながら転倒させたのは大崎の方。左ボディが効いたか、ヒジ打ちを繰り出すコササンに大崎は右フックを効かせ、コササンがグラついたところで一気にラッシュ。
大崎のヒジ打ち、左ボディからの左フックがヒットすると、少し間をおいてコササンは腹を抑えながらゆっくり倒れる。レフェリーはその様子を見て大崎のKO勝ちを宣した。