2019年9月16日(月・祝)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.105』のメインイベントで、K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者・西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に挑戦するレオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)のインタビューが主催者を通じて届いた。
レオナは“石の拳”と称される強打を武器に、アマチュア時代には武尊に勝利。プロになってからも大雅、山本真弘、朝久泰央らを撃破し、今年6月のK-1ではK-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント準優勝(優勝は武尊)の実績を持つ小宮山工介をもKOした。2017年5月に第5代KRUSHスーパー・フェザー級王座決定トーナメントで決勝まで進出したが、安保璃紅に阻まれ戴冠はならなかった。戦績は24勝(10KO) 5敗1分。
これまで“無冠の実力者”と言われてきたレオナが悲願のタイトルを手にするのか。レオナは今回のタイトルマッチで勝ったら、K-1王者・武尊に挑戦したいと宣言している。
2度目のタイトルマッチとメインイベントだから同じミスはしない
──いよいよ念願のタイトルマッチが決まりました。最初にオファーを受けた時の心境はいかがでしたか?
「前回の試合(6月のK-1両国大会で小宮山工介にKO勝利)から期間が短かったので1回休みたいなと思ったんですよ。でもこのチャンスを逃して、またタイトル挑戦が先になるよりも、ここを頑張ってベルトを獲った方がいいと思って、周りとも話し合って決めました」
──K-1で小宮山選手にKO勝ちして、次はタイトルマッチのオファーが来るだろうという予感もありましたか?
「そうっすね。逆に小宮山選手にKO勝ちしてタイトルマッチのオファーが来なかったら『えっ!?』ってなると思うので(苦笑)、タイトルマッチのオファーが来て当たり前だとは思ってました」
──改めて前回の小宮山戦を振り返ってもらえますか?
「出来過ぎてましたね(笑)。実は当日会場に入って準備していたら、すごく動きが悪くて『これ勝てるのかな?』って不安になったんですよ。いつもは後楽園ホールで試合をしていて、初めての両国だったんで…何かいつもと勝手が違って環境にやられた感じです。僕、意外に神経質なのでそういうところでダメージ受けて、ウォーミングアップでもあんまし思うように動けなくてヤバイかなと思ったんすけど……。まあ試合になったら、入場の時ぐらいですかね、自分の世界に入っちゃってました」
──レオナ選手にとってKRUSHのベルトはデビュー当初からずっと追いかけ続けてきたベルトだと思います。今、KRUSHのベルトにはどんな想いがありますか?
「デビューから7年、とりあえずその7年間の集大成かなと思っています。2年前の王座決定トーナメント決勝では安保璃紅選手に負けちゃって、あの時は初のメインで『大会を盛り上げなきゃいけない』と思って、自分に飲まれて空回りしちゃったんですよね(苦笑)。今回は2度目のタイトルマッチとメインイベントだから同じミスはしないので、しっかり自分の動きをしたいと思います」
──チャンピオンの西京選手は一度勝っている相手ですが、どんな印象を持っていますか?
「島野浩太朗戦とやったタイトルマッチを見ても、戦い方がきれいで強いなと思います。1年前に僕とやった時は僕が勝ちましたけど、今は彼がチャンピオンになって、チャンピオンの意地がプラスされて強くなっていると思うので楽しみです。もちろんそれをなぎ倒すつもりでいくし、前回はまだ高校生ということで判定勝ちでしたけど、今回は相手も社会人になっているので潰しに行きます」
無敵になりたいですね。単純に最強になりたいです
──色んな想いを持って挑むタイトルマッチだと思いますが、理想のチャンピオン像はありますか?
「無敵になりたいですね。単純に最強になりたいです。スーパー・フェザー級でレオナ・ペタスが一番強いって周りにちゃんと認めさせたいです。色々アンチの人もいると思うんですけど、その人たちも何も言えないぐらい、相手を容赦なく潰すぐらい最強のチャンピオンになりたいと思います。今ジムでも無冠の帝王とか言われてるので(苦笑)、ちゃんとベルト=証を獲って“レオナ・ペタス”というチャンピオンがいたことを証明したいと思うので、ここは絶対落とせないですね」
──スーパー・フェザー級で最強を目指すとなれば武尊選手の存在は避けて通れません。
「武尊選手のことはまだ先だと思うし、ここを落としてしまったら挑戦も何もないので。ここをしっかり勝ってから考えたいです」
──前回の会見ではお母さんが闘病中だということを明かしていましたが、お母さんにチャンピオンになった姿やベルトを見せたいという想いはありますか?
「はい。その気持ちは何も変わっていません。今、僕ができることを全力でやって、少しでも早くベルトを獲って、その姿を見てもらいたい。それを糧に頑張ってもらうというのが一番の理想だと思うので、母を元気付けるためにも必ずチャンピオンになります」
──今回の試合が発表されて、本当にたくさんの人達が楽しみにしていると思うので最後にファンの皆さんに向けてメッセージをいただけますか?
「6月30日に色々と皆さんに応援してもらって、あの試合は出来が良くてちゃんとKOすることができました。それだと『まぐれじゃないか?』と思われてしまうんで、次の試合でちゃんと実力だったんだよということを証明できるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」