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インタビュー

【UFC】マテウス・ガムロ「堀口恭司のスピードに追いつくように」「クレベルとはかなりスクランブルをした」×ダン・フッカー「アクションボタンを押すのは俺だよ」=8月18日(日)『UFC 305』

2024/08/18 06:08
【UFC】マテウス・ガムロ「堀口恭司のスピードに追いつくように」「クレベルとはかなりスクランブルをした」×ダン・フッカー「アクションボタンを押すのは俺だよ」=8月18日(日)『UFC 305』

(C)Zuffa LLC/UFC

 2024年8月18日(日)朝7時30分から、豪州パースのRACアリーナにて『UFC 305: Du Plessis vs. Adesanya』(U-NEXT配信)が開催される。

 メインカードの第3試合のライト級では、UFC3連勝中で同級5位のマテウス・ガムロが、同級11位で2連勝中のダン・フッカーと対戦する。

▼ライト級 5分3R
マテウス・ガムロ(ポーランド)24勝2敗(UFC7勝2敗)※UFC3連勝中 156lbs/70.76kg
ダン・フッカー(ニュージーランド)23勝12敗(UFC13勝8敗)155.5lbs/70.53kg

 ポーランドKSWで活躍後、UFC入りしたガムロは、2023年3月のジェイリン・ターナー戦で判定勝ち後、9月のラファエル・フィジエフ戦でフィジエフの左ヒザ負傷によるTKO勝ち、2024年3月のハファエル・ドス・アンジョス戦も判定勝ちで3連勝中。

 地元ニュージーランドのフッカーは、2022年11月にクラウディオ・プエレス戦でのTKO勝ち後、2023年7月の『UFC 290』でジェイリン・ターナーに判定勝ちで2連勝中。今回、1年1カ月ぶりの試合に臨む。

ATTには「キラー」が集まっている

──今回のダン・フッカー戦に向けて、ATTで誰とどんな練習をしてきましたか?

「対戦相手によって変わるんだけど、今回の最終調整はポーランドで、その前はダスティン・ポイエーの試合(イスラム・マカチェフ戦)の準備に付き合ったのでダスティンとの練習が多かったし、知っての通り、クレベル・コイケとも練習をしたよ。自分のレスリングに集中する時はグラント・ドーソンと練習をするし、柔術のスキルを高めるときにはヘナート・モイカノとかと練習する。ATTは“キラー”が集まっているからね。UFCやBellatorに参戦しているハイレベルな選手たちとトレーニングができる。ちなみに、キョージ・ホリグチともトレーニングするよ。同じマイク・ブラウンがヘッドコーチだし、彼とトレーニングすることが好きなんだ。もちろん階級が違うけど、彼は本当に強いからね」

──たしかにそうそうたる面子ですね。こちらから聞かずともフライ級の堀口選手の名前が挙がるとは……。

「キョージは、打撃スキルの高さがよく言われるけど、グラップリングもとてもいいんだ。特にMMAのグラップリングに関してはね。柔術のグラップリングとMMAのグラップリングは違うから。MMAの試合でのグラップリングに関しては、彼はとてもバランスがいいし、強いと思う。柔術でって言ったら、分からない。いつも一緒にトレーニングする時はグローブを付けているし。それにキョージとトレーニングをする時はフルパワーというよりも、お互い楽しみながらやる。でも、彼は本当にスピードが速いから、常に自分も200%で彼のスピードに追いつかなければいけないからいいトレーニングになるんだよ」

──なるほど。クレベルとは互いに試合に向かう状況でしたね。

「知っているだろう? クレベル・コイケとは何年も前にKSWで共に戦っていた頃から知り合いなんだ。彼はサイコーなヤツでとてもいい関係だ。君が言ったように、ATTで共に試合前の練習をした。クレベルがフアン・アーチュレッタに勝てて良かったよ! 彼は本当に素晴らしい人間だから、彼が上手くいくことを祈っているし、また会える事を楽しみにしているよ」

──アーチュレッタ戦でクレベルはリバースクローズドからバックサイド50/50、そしてヒールフックを極めました。これまであまり足関節を見せてこなかったクレベルが今回、あの動きを使ったのは、あなたとの練習があったからだと。

「そういった事は自分からはあまり言いたくないんだ。だって、クレベルの柔術のスキルはとても高いからね。彼は“ギ”出身だろ、だからあまりレッグロックは使わないのかもしれないけど、自分と一緒にトレーニングをした時はレッグロックも含めてかなりスクランブルをしたんだ。だからもしかしたら少しは力にはなれたかもしれないし、そうだったらすごく光栄だよ。それでもやっぱり、彼のスキルだし、彼のアイディアだから。ヒールフックで勝てた事はすごく嬉しいし、やっぱり彼はグラウンドでは天才的だと思うよ」

──KSW時代からガムロ選手もレッグロックの使い手でした。近年ではその決まり手があまり見られないのは、やはりリスクが伴うからでしょうか。

「いやいやいや、俺はレッグロックが大好きなんだ。常にチャンスがあれば足を捕らえて壊してやろうと思っているよ。ただ最近、自分が下になる事がほとんどないんだよ。だから足を捕らえるいい機会があまりなかった。でも、約束をするよ。1秒でも足を掴むチャンスがあったら、絶対にレッグロックをやる、今回のダン・フッカーとの試合でもだ。

 毎試合、レッグロックができるよう準備はしているんだ。毎試合、柔術の展開になったらレッグロックのチャンスをいつも狙っている。だから試合の最終段階とかそういう時にチャンスに恵まれてレッグロックで勝利できたらめちゃくちゃハッピーだ」

──今回対戦するダニエル・フッカーの前戦、ジェイリン・ターナーとの試合は魂の削り合いのような打撃戦でした。あの試合をどう見ましたか。

「ターナーとフッカーの試合はストライカー同士の試合だからもちろん、あのようになっただろうと思う。今回はストライカーとグラップラーの試合だ。もちろん試合は立った状態でスタートするが、常にプレッシャーを与えて戦うつもりだし、顔面めがけてパンチは出すが、でも俺のDNAはレスリングだし、柔術だからテイクダウンをしてグラウンドでフィニッシュをしたい──何も隠す事はない。彼はキックベースのストライカーだが、この試合はK-1ではない、MMAなんだ。だから最高のMMAを見せたいと思っている」

──UFCでのあなたの強さは何と言ってもMMAレスリング力にあると感じます。フッカーの組み力をどうとらえていますか。

「分かった。この質問はもちろん答えるけど、その前にもう一つレッグロックについて話していいか? 今年の9月か10月に俺のポーランドのチームと日本に行く予定なんだ。マテウス・シジンスキとカミル・ウィルクとトレーニングキャンプをする予定なんだ。その時にぜひ会って、俺のレッグロックを見せたり色々一緒にできるといいな」

──おおっ、それは楽しみです。

「質問の答えだけど、フッカーは背も高くてリーチも長いハイレベルなストライカーだ。でもそれってただのキックボクシングだろう? K-1じゃないんだ。MMAなんだよ。言われた通り、俺はレスリングのスキルは高いが、フッカーが同じレベルかと言うとそうではない。だから試合は俺がドミネートしてヤツをグラウンドにチャレンジさせようと思っている」

──互いにMMAのなかでそれがどう出るか、楽しみです。日本のファンにもメッセージを。

「日本のファンへ、いつも本当に応援をありがとう。日本には行った事はないけど、ATTで会う日本人選手たちを通して、本当に日本人が大好きだ。9月か10月頃、日本に行く予定だから、その時に日本の文化や食を楽しみたいと思っている。セミナーがあったら、ぜひ会いましょう。本当にありがとう。いつも元気でいてください。そして常にトレーニングして!」

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