UFCが11月2日(日本時間3日)に米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催される「UFC 244」のメインイベントでネイト・ディアス(6位/米国)vs ホルヘ・マスヴィダル(3位/米国)のウェルター級戦を行うことを正式発表。トレーラーを公開した。
ネイトは前戦、2019年8月の「UFC 241」でコナー・マクレガー戦(2016年8月20日『UFC202』)以来、3年ぶりの復帰戦に臨み、アンソニー・ペティスに判定勝利。
オクタゴンの中で「俺こそがネイト・ディアスだ。戻ってきたよ。お前らみんながダサいから戻ってきたんだ。ホルヘ・マスヴィダルが生意気だからやってやる。もちろんリスペクトしている。でもあのギャングスターをやってやる」と対戦をアピールしていた。
一方、マスヴィダルは2019年7月の「UFC 239」で元Bellator世界ウェルター級&元ONE世界同級王者のベン・アスクレンにUFC史上最短「5秒」ノックアウトで勝利。3月のダレン・ティル戦に続く連勝を飾り、ケージの中で「俺がベルトを獲るに相応しいとみんな分かっているはずだ」とウェルター級王座獲りを宣言していた。ランキング3位に浮上していたマスヴィダルは、現ウェルター級王者のカマル・ウスマンではなく、6位にランクインしてきたネイトを迎え撃つことになる。
前戦でネイトは元ライト級王者のペティスとウェルター級で対戦。打ち合いを望むネイトにペティスも応戦した結果、3Rを通じて打撃&組みでネイトが圧倒。3年のブランクを感じさせない動きを見せ、セコンドのクロン・グレイシーとともにオクタゴンを後にしていた。
マスヴィダルはアスクレン直前に予行演習していた跳びヒザを本番で見事に決めての5秒KO。ダレン・ティル戦に続き、連続KO勝利をマークしている。
“飛び級”のビッグマッチでもしっかり結果を残すネイトと、2017年にデミアン・マイア、スティーブン・トンプソンには判定負けも、2019年の復帰以降は連勝しているマスヴィダル。ムラはあるものの、近年の勝利はほぼKO決着という覚醒ぶりが、ネイト戦でも発揮されるか。それとも千両役者の“悪童”ネイトがマスヴィダルをものみこむか。