(C)GONG KAKUTOGI/RIZIN FF
未来のスター選手発掘を目的とした新プロジェクト『RIZIN甲子園』の「第1回トライアウト」が8日、都内で開催され、ゲスト審査委員として参加したホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)が、トライアウト参加者にエール。自身も9月29日(日)『RIZIN.48』ライト級タイトルマッチに向けて意気込みを語った。また、パリオリンピック48kg級金メダリストの角田夏実について、その動きを賞賛。「MMAでも絶対強い」と語った。
トライアウトを経て決勝トーナメントを勝ち上がれば、決勝戦を大晦日のRIZINのオープニングファイトとして戦うことが約束されている『MMA甲子園』についてサトシは、「夢みたいな人生のチャンスだし、こうして格闘技のバックボーンもMMAのアマチュア大会も早くから経験しておくことが大事。大人はすぐに跳べないけど、若い選手は躊躇なく跳べるし、覚えるのも早い。自分も子どもの頃から夢は格闘家になりたかった。こうしたトライアウトがあれば出ていたと思う」と語り、参加選手たちにエールを送った。
自身は、9月29日の『RIZIN.48』では、矢地祐介、大原樹理、武田光司、堀江圭功相手に4連勝中のルイス・グスタボ(ブラジル)を挑戦者にRIZINライト級タイトルマッチに臨むが、「グスタボとの試合はずっと前から考えていた。勝っていたからやるなと思っていた。タイトルマッチでもプレッシャーは同じくらい」と王座戦を語り、嵐のような打撃を持つグスタボについて、「打撃が得意で思いっきり殴ってきて、KOのポテンシャルがある危険な選手」と評した。
3月の前戦では、中村K太郎を右ハイキックを効かせての連打で仕留めているサトシ。今回はストライカーのグスタボを相手に「自分の打撃のポテンシャルも信じて、チャンスがあれば投げて極める。前の試合はKO出来たし、チャンスがあればKO勝ちする」と打撃でも勝負できると語った。
また、サトシはアマチュアの有望選手発掘の今回のプロジェクトを語るなかで、開催中のパリ五輪についても触れ、「柔道を見ました。でもルールが難しい。ダメなグリップが多い。私は前の方が一本勝ちが多いし面白いなあと思いますね。今は指導勝ちの方が多いから」と苦笑しながらも、「女子48kg級の選手が良かったですね」と、パリ五輪48kg級金メダリストの角田夏実を絶賛した。
RIZINでもレフェリーを務め、柔術家でもある高本裕和氏から寝技を学んだ角田は、今大会でも寝技制限のあるなか、巧みにデラヒーバ巴投げ、腕十字などを極めて金メダルを掴んだ。
東京学芸大柔道部の後輩で、RIZINスーパーアトム級王者の伊澤星花とノーギのスパーリングもこなしている角田は、「総合格闘技にも興味がある」と発言しており、サトシは、「彼女も柔術を練習していますよね。最近はボンサイ柔術にも柔道選手が練習に来るし、あのフックスイープ、極めとかすごい。MMAでも絶対強い」と太鼓判を押していた。