スクランブルで競り勝つか、スクランブルを断ち切るか
平良は、2023年に米国でロイバルと練習を行っており、その時点では、本誌に「止まらない選手」と印象を語っている。
打撃については、「練習では、打撃をやったことがなくて肌感覚では分かりませんが、長身サウスポーというのが向かい合ったらやり辛さを感じるでしょうね。ロングリーチで手数も多いし、ニコラウ戦のヒザのような1発もめちゃくちゃ持っている。すごく圧をかけて、本当に止まらない選手」とやり辛いと予想。
また組み技・寝技についても、「スタミナが多いがゆえにずっと止まらずに続けられる強い選手。ギロチンだったりの極めもあるし、練習でもずっとスクランブルを作るような感じで、練習からアタックがすごく多く、本当に寝技に関しては仕掛けてない時がないくらいいろんな技を仕掛けて、気づいたら相手がディフェンスー辺倒になっているような感じ」と評している。
(C)Tatsuro Taira/Brandon Royval
一方のロイバルは、平良がUFC5連勝でランキング入りした際の本誌の取材に、合同練習について、「彼は最高だよ。UFCでも登り詰めてほしいし、勝ち上がって行くのを見たい。一緒に過ごす事がとても光栄だと思える選手さ。本当に優しくて一緒に過ごせるのは嬉しいし、クロストレーニングできるのがいい。彼が最初にコロラドに来た時に、声をかけて『俺の柔術ジムに必ず来るようにね』って言ったんだ。だから彼がほんとうに来てくれたことは嬉しかったよ」と高く評価し、今回の対戦決定に「タツローとケージを共有できて光栄だ」と記している。
【写真】本誌『ゴング格闘技』NO.333では平良のロングインタビューを掲載。
平良にとっては、フライ級1位のロイバルを下せば、王座挑戦は待った無し。誰もが認めるタイトルコンテンダーとなる。パントージャへの挑戦者が一巡しているなかで、UFC6連勝ですでに王座挑戦の権利は得ていた平良が、ここで1位のロイバルとの戦いに臨むのは、オクタゴンでの2年5カ月の進化の証明になるだろう。
平良達郎🗣️ @tatsurotaira
— UFC Japan (@ufc_jp) August 24, 2024
「ここをしっかり倒して、次に、タイトルマッチにつなげられるよう、圧倒的な勝ち方をしたいと思っています。応援よろしくお願いいたします!」
🆚ブランドン・ロイバル
📅10月13日(日)
🏟️UFC APEX pic.twitter.com/UEKK9IC6rq
平良は、UFCジャパンの公式動画の中で「ここをしっかり倒して、次にタイトルマッチにつなげられるよう、圧倒的な勝ち方をしたいと思っています。応援よろしくお願いいたします!」とコメントしている。10月の決戦に注目だ。