平良より長身でサウスポーの長いリーチを持つロイバルは、スクランブルにも強く、5R経験も豊富
一方で、スタンドにおいては、シュネル戦でロイバルはダウンを奪われており、その右ストレートは、サウスポー構えのロイバルの右前足の外側を取って中心を突いたもので、試合毎にスタンドの進化を見せている平良にとっては、踏み込みの位置取りが重要な打撃となりそうだ。
身長170cmでリーチ178cmの平良に対し、ロイバルは身長175cm、リーチ173cm(※179cmの記載も)とフライ級では大きな平良を上回る体格。
スタミナ豊富でスクランブルに強く、ノンストップで仕掛けて来るロイバルは、組み技においては手が合う相手とも言える。
王者パントージャのように、ロイバルにスクランブルをさせない、あるいはスクランブルで競り勝つ、スクランブルを断ち切るポジショニングの強さを平良は見せるか。近年、バリエーションを増しているレスリングでは、ロイバルのギロチンに注意し、得意のパスガード、バックポジションは勝利へのキーとなるだろう。
そして、今回、平良にとってはUFCで2回目の5Rマッチ。前回のペレス戦では、初回におたつロックでの負傷TKO勝ちで2Rで試合を終えた平良は、まだ5Rのフルラウンドを経験することなく、16度の勝ち名乗りを受けている。
対するモレノは、5RフルラウンドをUFCで2回、LFAでも1度経験しており、そのペース配分も慣れているだろう。