2024年8月4日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3』(U-NEXT配信)の前日計量&記者会見が、3日(土)都内にて正午より行われた。計量は全選手がパス。
今大会では「KNOCK OUT×Kun Khmer 3vs3対抗戦」が行われる。クンクメールはカンボジアのムエタイと呼ばれる格闘技。
【写真】大勢のカンボジア関係者がインスタライブなどで母国に会見の模様を伝えていた カンボジアでも今大会への注目度が高く、KNOCK OUTのフェイスブックを通じてLIVE配信される(カンボジアでのみ視聴可能)。記者会見もクンクメールの関係者がインスタライブで模様を伝えており、1人につき2000人以上の視聴があった。会見には在日本カンボジア大使トウイ・リー氏、IPCC(クンクメールの団体)カンボジアCEOトミー・キム氏も出席。カンボジアからも多くの関係者が訪れ、会見は熱気に包まれた。
日本の先鋒・小森玲哉(ONE`S GOAL)は「明日はアツい試合が出来たら。先鋒として先勝できるように頑張ります。必ず勝ってデンサヤーム選手と久井選手につなげたい」と、先勝して日本チームに勢いを付けたいとする。
対するピッチ・ソムパッツ(カンボジア)は「日本のKNOCK OUTに参加できることが何より嬉しい。明日必ず勝つので楽しみにしてください」と、こちらも必勝宣言。
日本の中堅として出場するデンサヤーム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)は「KNOCK OUTの代表として試合に参加できることを嬉しく思う。明日は全力を出し切って勝ちたい」との意気込み。
対する長身のエイ・マムリンプートング(カンボジア)は「クンクメールの代表として出ることを嬉しく思っています。試合で勝てるように頑張ります。勝利をカンボジアへ持ち帰りたい」とする。
日本の大将・久井大夢(TEAM TAIMU)は「明日は普通に勝つだけではあかんので、倒して勝ちます」と勇ましくKOすると予告。
対するチョット・サレイヴァントン(カンボジア)は「KNOCK OUTに参加できて嬉しく思っています。対戦相手がとても強そうなので、もっと頑張っていい試合が出来るように、そして相手を倒せるように頑張ります」と、こちらもKOするために全力を尽くすとした。
【写真】3選手ともお揃いのユニフォームで会見に出席、ロゴはスポンサーのビール会社だという 両陣営とも対戦相手と顔を合わせるのは初めて。そこで感じた印象を聞かれると、小森は「70戦以上している選手なのでオーラみたいなものを感じました」と言い、ピッチは「今回が初対面ですが、以前から彼の試合動画を見ていた。彼はとても良い選手であることは知っていました。相手を強いと思っているが、カンボジア代表としていい試合が出来るように、カンボジアの負けにならないようにいい試合が出来るようにしますのでお楽しみに」と、カンボジアのファンをガッカリさせないとする。
デンサヤームは「いつも通り戦うことだけしか考えていないので、特別な感情はない」とし、エイは「相手が強いのは分かっている。でも彼の技術は私に通用しないと思う。どちらが勝つかは明日分かります」と自信のコメント。
久井は「特に動画で見た感じと変わらないですね。自分はめっちゃ調子がいいので、いつもと変わらず明日は倒します」と言い、チョットは「初めてお会いしたので心から嬉しい。彼の試合を動画で何度か見て確認したので、強くていい選手だということは分かっている。相手がKOしたい気持ち分かるし、私も倒したい。その結果は明日の試合を楽しみにしていてください」と自分も倒したいとした。
今回のKOボーナスは3試合とも50万円。その使い道を聞くと、小森は「タイトルに挑戦する権利が欲しい」とタイトルマッチ実現にしか興味がないとし、ピッチは「家族にいい思いをさせたい。生活費に足せるかなと思います」と家族のために使いたいとする。
デンサヤームも「家族のために使いたい。家族一緒に旅行へ行けたらいいと思う」、エイは「両親に渡して、自分たちの(クンクメールの)クラブをやっているので、そのお金で他の選手たちをサポート出来たら嬉しいです」とチームメイトのために使いたいという。
久井はいつも通り「お父さんに全部あげます」とお金には興味がないとし、チョットは「家族のサポートと、自分をより強く出来るることに使えたら嬉しい」と自分に投資したいと話した。
日本のファンが好む打ち合いをするつもりはあるかと問われたカンボジアチームは、「観客の皆さんに僕の試合を見ていただいて、クンクメールをもっと広めたいので期待に応えます」(ピッチ)、「僕も同様で、日本で試合をしてクンクメールを広められたら嬉しいと思います」(エイ)、「日本の観客が格闘技を応援してくれていることは知っています。いい試合をして、凄く盛り上がる試合が出来れば僕も光栄です。力いっぱい頑張って力を出し切りたいと思います」(チョット)と、3選手とも全力ファイトでクンクメールの名を高めたいと意気込む。
前述の通りこの対抗戦はカンボジアでも注目度が高いため、3選手とも気合いが入っていることは会見でも伝わってきた。そんなクンクメールファイターたちをどう迎え撃つかと聞かれた小森は「注目度が高いので印象に残る試合をしたいと思います」、デンサヤームは「自分が一番面白かったと言ってもらえる試合したい」と答え、久井は「相手どうこうは関係ない。普通に勝つだけじゃなく必ず倒して勝ちます。1Rで倒します」と堂々の初回KO宣言で会見を締めくくった。