2024年8月31日(土・現地時間)ベルギー・アントワープのロットアリーナにて開催される『GLORY 94』(U-NEXT配信)の全対戦カードが決定した。
既報通り、メインイベントはライトヘビー級3分3RでGLORY世界ライトヘビー級2位バフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)vs.同級4位ステファン・ラテスク(ルーマニア)のKO必至の強打者対決、コー・メイン(セミファイナル)はフェザー級3分3Rでベルギーを拠点とする同級3位ベルジャン・ペポシ(アルバニア)と、同級4位のオランダの新星 "ザ・ダイヤモンド "ヤン・カッファ(オランダ)が対戦。
新たに決まったのは、ウェルター級3分3Rのアンワル・オウルデ・チャイブ(モロッコ)vs.セドリック・トゥシュ(フランス)。
チャイブは2023年に放映されたGLORY版の「The Ultimate Fighter」といえるリアリティショー「House of Glory」(リコ・ヴァーホーベンとバダ・ハリ率いる2チームがウェルター級の新たな才能を求めて対戦)で、出場者の中で最も若く経験が少ないながらマイク・フレンケンとGLORY常連のロビン・シリックを破り優勝。プロキャリアわずか3戦(全勝)で2023年12月、王者エンディ・セメリアとGLORY世界ウェルター級タイトルマッチを行ったが、初回KO負けを喫した。今回が再起戦。
トゥシュはアマチュアムエタイのIFMA世界選手権で-81kg級金メダルを獲得。プロではWMC欧州ライトヘビー級王座、WBCムエタイ世界ライトヘビー級王座、WAKO-PRO K-1世界同級王座を獲得した。2015年9月にはあのアルトゥール・キシェンコとも対戦しているが、判定で敗れている。2017年2月にWBC世界タイトルの防衛に成功して一度は引退したが、2023年9月に現役復帰。2連勝して、2016年3月の『GLORY 28』(シリル・ベンザケンに判定勝ち)以来2度目のGLORY出場を果たす。戦績は31勝(19KO)2敗。
フェザー級3分3Rで、アダム・エル・ハムーチ(モロッコ)vs.アンドレ・サントス(ポルトガル)の初参戦同士の対決も。
ハムーチは2022年1月にWKN K-1ルール-60kg世界タイトルを獲得している20勝(9KO)4敗の選手。サントスはアマチュアのWAKO世界選手権で2012年に銅メダル、2014年には銀メダルを獲得。プロでは2019年にアイリッシュ・オープン・インターナショナルのK-1カテゴリーで67kg級優勝、WAKO-PRO欧州-64.5kg王座、2022年7月にWAKO-PRO世界-66.8kg級王座を獲得している。フランスの優れたアスリートに贈られる年間表彰式「ストロンプ賞」を2017年、2019年、2022年、2023年に世界部門、2018年は欧州部門で受賞しており、ポルトガルでかなり高く評価されているキックボクサーのようだ。戦績は21勝(9KO)2敗。『ENFUSION』で3連勝してGLORYに初出場する。
ミドル級3分3Rのカリム・タケット(ベルギー)vs.ラフマニ・マダニ(ベルギー)もGLORY初参戦同士の対戦。
タケットはISKAフルコンタクトルール世界ライトヘビー級王座に2度就いている、12勝(3KO)5敗1分のファイター。
マダニは2016年にISKA欧州キックボクシング-78kg級王座、2019年にISKA世界K1ルール-85kg級王座、2022年にWKN世界スーパーライトヘビー級王座など、合計6本のベルトを保持。76勝(44KO)6敗という戦績を持ち、ベルギーとフランスで活躍。2022年3月にはSENSHIにも出場したが、エドゥアルド・アレクサニャンにTKOで敗れている。
72kgのキャッチウェイトで対戦するのは、GLORY世界ライト級9位アルマン・ハンバリアン(アルメニア)と初参戦のユーセフ・エル・ハジ(モロッコ)。
ハンバリアンは58勝(27KO)8敗2分と豊富なキャリアを持ち、元ISKA世界ライトミドル級王者。2023年2月にGLORY初参戦、ソリン・カリニュークにスプリットデシジョンで辛勝したが、12月の2戦目ではエンリコ・ケールにTKO負けを喫した。
ハジは69勝(37KO)11敗2分の戦績を持ち、近年は『ENFUSION』を主戦場にして7勝3敗の戦績。
ウェルター級3分3Rで対戦する、イスマイル・アヤディ(ベルギー)は30勝(15KO)4敗2分、アブデラ・ウーサイード(フランス)は17勝(6KO)3敗。
ベルギー大会は全13試合のボリュームで行われる。