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【DEEP☆KICK】2つのタイトルマッチに2つの王座決定戦、4つのベルトを懸けた豪華4カードが決定

2024/08/01 14:08
【DEEP☆KICK】2つのタイトルマッチに2つの王座決定戦、4つのベルトを懸けた豪華4カードが決定

佑典(左)が「俺がベルトを獲るから」と話すと啓斗(右)は「先輩だけど、いっちゃいます」(C)DEEP☆KICK

 2024年9月8日(日)大阪の泉大津市・テクスピア大阪で行われる『DEEP☆KICK 71』の第1弾対戦カードとして、DEEP☆KICK-51kg、53kg、55kg、57.5kgの4階級にて2つの王座決定戦に2つのタイトルマッチと計4つのベルトを懸けた豪華4カードが発表された。


 DEEP☆KICK-57.5kgは、6月より行われている第4代王者決定トーナメントの決勝戦。出場するは準決勝を共に逆転KO勝利で勝ち上がってきた啓斗(ALL-WIN GYM)と佑典(月心会チーム侍)、両選手はKrushを主戦場に戦っており、この王座決定戦はK-1ファイター同士でDEEP☆KICKベルトを争う事となる。


 啓斗のプロ戦績は4勝(4KO)3敗と、勝利は全てKO勝利で奪っているインファイトを好む剛腕ファイター。2020年8月『Krush-EX 2020 vol.1』にてプロデビューを果たすと、持ち前の剛腕を武器に確かな存在感をアピールしていく。DEEP☆KICKには4月に初出場を果たし、岩KING(NJKF心将塾)を相手に1R TKO勝利でインパクトを残し、今トーナメントへの出場権を獲得した。

 6月の準決勝では松山瞬(TEAM TEPPEN)と対戦、1Rにダウンを奪われるも2Rには得意のインファイトに持ち込んでいくと強力な左フック一撃、逆転2R TKO勝利を飾りトーナメント決勝進出を決めた。決勝戦に向けて啓斗は「僕の方がチャンピオンベルトが似合うと思うんで、いつも通り倒して僕がチャンピオンになります」と強気のコメントを残している。自身初のベルトを剛腕で奪い取ることが出来るのか。


 対する佑典はプロ戦績18勝(8KO)10敗。”月心会のアウトサイダー”の異名通り、倒し倒されの激闘を常に魅せてきた歴戦の猛者。格闘技人生の始まりは地下格闘技で、20戦以上のキャリアを積むとKrushへと殴り込んだ。DEEP☆KICKには今トーナメントにて2020年12月以来、久方ぶりの出場を果たすと6月の準決勝では山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo)とのRISEvs.K-1戦ともいえる試合で、2Rに2度ダウンを奪われ後がなくなるも3Rに猛攻を仕掛けていき、バックハンドブローをクリーンヒットさせこちらも一撃KO勝利。

 決勝戦に向けて佑典は「なんの情もなくシバきます」とシンプルながらも覚悟が伝わるコメントを残している。来る決勝戦、変わらぬ激闘の先で佑典が初戴冠を飾ることが出来るか。

 2人は6月のリングマイクにて互いに大阪出身のK-1ファイターということもあり親交があることを明かした。しかしその場でも佑典が「俺がベルトを獲るから」と話すと啓斗は「先輩だけど、いっちゃいます」と返した通り、試合ではバチバチの打ち合いを見せてくれるだろう。両者共に倒し倒されな選手なだけにこの試合はKO決着必須、KO勝利でベルトを片手に勝ち名乗りをあげているのは果たしてどちらだ?!


 続くはDEEP☆KICK-53kg、3月にDEEP☆KICK-53kg第5代王者に輝いたKING剛(ROYAL KINGS)の初防衛戦で、上村雄音(BKジム)を挑戦者に迎え入れてのタイトルマッチの開催が決定した。両者は昨年3月、当時王者であった長谷川海翔(誠剛館)への挑戦権を懸けたトーナメント決勝で対戦経験あり、その際の判定は2-1で上村が勝利を収め、王者・剛としては初防衛戦、そしてリベンジ戦となる


 剛はDEEP☆KICK-53kg第5代王者に加え元KOSスーパーバンタム級王者・元MAバンタム級王者とプロ3冠を達成しており、プロ戦績は21勝13敗2分。決して退かずに前に前にと圧をかけ続けるハイプレッシャーマン。過去には2度、DEEP☆KICKトーナメントに出場を果たすも長谷川海翔、今回対戦する上村と、その都度トーナメントを制する者たちに敗れてきた。

 しかし3回目の出場となったトーナメント、昨年12月の準決勝ではK-1ファイターの松本陸(TAD)と対戦すると試合は延長戦にもつれ込む激闘に。延長判定も割れるほどの接戦だったが2-1で剛が勝利し決勝に駒を進めると、決勝では中田史斗(究道会館)を相手に1R終盤に2度ダウンを奪い1R TKO勝利、3度目の正直を見事遂行し第5代王座の椅子に座った。

 今回が初防衛戦になる剛は「前回負けた上村君に2度も負けれないので、ロイキン魂を見せてリベンジを果たして、ベルトをもう1度持って帰ります」とリベンジを誓った。初防衛戦にリベンジ戦と今試合に懸ける思いは強いだろう、ここで勝利し-53kg最強は俺だと再び名乗り上げれるか。


 対する上村のプロ戦績は7勝(1KO)2敗1NCで、サウスポースタイルから独特なリズムでヒットを稼いでいく実力者。前述の挑戦者決定トーナメントでは今回対戦する剛を下し、当時王者の長谷川へのタイトルマッチ挑戦権を獲得。昨年6月、タイトルマッチに挑むと1Rにダウンを奪取するも結果2R TKO負けを喫した。その後、昨年12月より始まった王者決定トーナメントに出場、準決勝を中田と争って1R TKO負けとなるが、大会終了後のビデオ判定の結果、ファーストダウンの際に中田のストップ後の攻撃及びダウンが確認されたため試合はノーコンテストに、それで今大会での挑戦権を与えられたという経緯がある。

 3月には『RIZIN LANDMARK 9 in KOBE』に出場すると、野田蒼(月心会チーム侍)を相手に2R TKO勝利と流れは上々。今回の挑戦について上村は「ベルトが僕の腰に巻かれることは決まっているので。前回対戦の時も言いましたがもう1度言います、バチコーン倒して引退させてあげようかなと思います」と勝つのは当たり前とコメントした。自身2度目の挑戦者としてのタイトルマッチ、次こそはベルト奪取となるか。


 続くDEEP☆KICK-55kは、昨年9月にDEEP☆KICK-55kg第7代暫定王者に輝いた真琴(NJKF誠輪ジム)の正規王者を狙うタイトルマッチ。挑戦者決定トーナメントを破竹の勢いで勝ち上がってきた中嶋愛樹斗(誠剛館)と激突する。


 真琴はプロ戦績10勝(1KO)2敗1分で、DEEP☆KICK-55kg第7代暫定王者に加えNJKFスーパーバンタム級王者と2団体の現役王者。長身からの威力ある蹴り技を武器に異なるルールの2団体で王座に就いている猛者。DEEP☆KICKでもその実力をいかんなく発揮すると昨年9月、当時王者であった翔磨(TEAM-ANOTHER)の怪我による辞退にて急遽決定した暫定王者決定戦に選出。当時ランキング1位の鷹介(魁塾)とその座を競うと、判定は割れるも2-1で真琴が判定勝利を収め第7代暫定王者を戴冠した。

 続く2月には『NJKF CHALLENGER 東西対決』にてNJKFスーパーバンタム級王座決定戦に選出、これまたNJKF同級1位の一航(新興ムエタイジム)と対戦すると4Rにダウンを奪い見事判定勝利、2戦連続でベルトを腰に巻いた。今回の防衛戦に向けて真琴は「強いやつはどんなルールでも強いことを証明して、俺の強さみせます。今の時代を作れるのは今生きている人間だけだ」と先日20歳を迎えたばかりの王者はコメントした。


 対する中嶋はACCEL第5代日本バンタム級王座を戴冠しており、プロ戦績は9勝(8KO)と現在負けなし。何より圧倒的なKO率で次々と相手を倒し、挑戦権獲得まで至った誠剛館が誇る驚異のニュースター。今年4月より始まった挑戦者決定トーナメントに出場を果たすと、準決勝では井上大和(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)を相手に2Rにダウンを奪い判定勝利。しかしプロ人生初のKOではない判定での勝利となった中嶋は納得のいかない表情を浮かべていた。

 そして7月の決勝戦ではK-1ファイターの保井広輝(WARRIOR OSAKA)と対戦、接戦が予想されていたが1R中盤に2度のダウンを奪い1R1分52秒、8度目のKO勝利で今タイトルマッチに辿り着いた。自身2本目のベルト挑戦となる試合に向けて中嶋は「圧倒的な強さを誇る真琴選手ですが、しっかり倒してベルトを獲ります」と初々しくも力強く語った。

 真琴・中嶋共に身長は175cmとこの階級の中では長身と言える。その中で素早い動きと超ハイレベルな蹴り技で圧倒する真琴と、速い踏み込みとパンチ連打で次々とKOを量産している中嶋とタイプは似ているようでまったく違う両者。真琴がしっかりと試合を制圧し正規王者に君臨するのか、中嶋が同門である拳剛(誠剛館)・長谷川海翔に続き誠剛館3人目のDEEP☆KICK王者に無敗で辿り着くのか。


 最後はDEEP☆KICK-51kg。2022年に新設され今回が第4代王者を決める戦いとなる王座決定トーナメントの決勝戦で、KING陸斗(ROYAL KINGS)と一樹(Reborn kickboxing gym)が王座の椅子を争う。両者は4月に対戦経験があり、その際は陸斗が判定勝利を収めている。


 陸斗のプロ戦績は7勝(2KO)1敗を誇り、素早いステップワークにハイレベルなディフェンス・カウンターで次々と勝利を手にしているテクニシャン。昨年4月にプロデビューを果たしてからトントン拍子で勝利を重ねていき前王者決定トーナメントに出場を果たし決勝戦に辿り着くも、決勝で安尾瑠輝(K-1ジム心斎橋チームレパード)に無念の2RTKO負け、ベルト目前で初敗北を喫してしまう。

 しかし前述の通り4月に一樹に勝利すると、6月『RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA』では伊藤琉之助(EX ARES)、そして7月の今トーナメント準決勝では龍太郎(VALIENTE)を相手に2試合連続1RTKO勝利と再び3連勝、そして連続KO勝利と倒す力も明確につけてきた。

 2度目の王座決定戦に向けて陸斗は「次の決勝戦、確実に僕が倒してチャンピオンになるので、僕に注目していてください」と、次こそはという覚悟が見えるコメントを残した。果たして、昨年12月に手に入らなかったベルトを次こそは腰に巻くことが出来るのか。


 対する一樹はプロ戦績8勝(5KO)15敗で、過去には元MA日本スーパーフライ級王者戴冠歴もある関西軽量級を長くけん引してきた実力者。2022年より始まった前々王者決定トーナメントに出場を果たし決勝に駒を進めるも、決勝では親友であるKING TSUBASA(ROYAL KINGS)に敗北を喫してしまいこちらもベルト目前で涙を飲んだ。そして今トーナメントに選出されると、準決勝ではプロ2戦目ながらも異例の抜擢となった松本愛斗(月心会チーム侍)と対戦、試合は延長にもつれ込む激闘となるも延長ラウンドにダウンを奪われてしまい判定負け。

 しかし後日、松本が試合による怪我で決勝進出を辞退したため、一樹の決勝戦進出が決定した。突如巡ってきたチャンスに一樹は「準決勝は負けてしまいましたがチャンスが巡ってきたからには、3度目の正直でしっかり勝たしてもらってベルトを巻かせて貰います」と、次こそはチャンスをモノにするとコメントした。

 両者共に1度は王座決定戦まで辿り着くも涙を飲むことになった者同士の対戦、そして早くも再戦となる両者。陸斗が前回同様に勝利を収めベルトを巻くのか、一樹がどんでん返しからのリベンジ達成でベルト戴冠を達成するのか。

 以上、全4つのベルトを懸けた戦いとなる『DEEP☆KICK 71』。K-1ファイター同士の-57.5kg王座決定戦に、再戦となる-51kg王座決定戦と-53kgタイトルマッチ、そして正規王者か王座奪取かとなる-55kgタイトルマッチとすべてが注目すべき点満載となる4カードだ。果たして、9月のリングでベルトを腰に巻き勝ち名乗りを上げている4名は誰だ。

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