2024年9月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 81』(U-NEXT配信)の対戦カードは7月31日(水)都内にて行われた記者会見で発表されたが、新たにもう1カードが追加された。
武尊(team VASILEUS)vs.ブラック・パンサー(タイ)、秋元皓貴(日本)vs.イリアス・エナッシ(モロッコ)に続いて発表されたのは、フェザー級ムエタイ3分3Rのスーパーボン(タイ)vs.“スモーキン”ジョー・ナタウット(タイ)。
【写真】キックボクシングルールでは四強に入るスーパーボンがムエタイルールで戦う スーパーボンはブアカーオの元で腕を磨き、2021年10月のONEフェザー級キックボクシング王座決定戦でジョルジオ・ペトロシアンに右ハイキックによるKO勝利で戴冠。2022年3月の『ONE:X』ではマラット・グレゴリアンを判定で完封し、初防衛にも成功した。しかし2023年1月、チンギス・アラゾフに2R KO負けで王座陥落。12月にはONEフェザー級ムエタイ世界王者タワンチャイに挑戦も判定負けで王座奪取ならず。しかし、2024年4月にマラット・グレゴリアンから判定勝ちし、フェザー級キックボクシング暫定王者となった。戦績は115勝(28KO)36敗。
【写真】王者タワンチャイ(左)を毎回苦しめているナタウット(右) ナタウットは10歳でムエタイを始め、2013年にはアメリカへ渡って試合を行い、ラスベガスを拠点とする『LION FIGHT』で2階級を制覇。2018年4月にONEに参戦すると、ジョルジオ・ペトロシアン(2敗)、チンギス・アラゾフ、ジャマル・エスポフと強豪に敗れたが、2023年10月にスーパーボンの代打としてタワンチャイと対戦。判定で敗れるも右ストレートと右ローでタワンチャイを苦しめた。2023年12月にルーク・リッシに判定勝ちして連敗を脱出し、2024年6月にタワンチャイとONEフェザー級ムエタイ世界タイトルマッチで再戦。またもタワンチャイを苦しめ、判定2-0で敗れたが観客はタワンチャイにブーイングを浴びせた。
11月9日(土)米国アトランタ州のステートファーム・アリーナで開催される『ONE 169: Atlanta』にて、ナタウットはタイトルマッチでタワンチャイとの3度目の対戦が決まっており、この試合は前哨戦となる。「前哨戦」と言うにはスーパーボンはかなりの強敵だが、オープンフィンガーグローブ着用のムエタイルールで、キックボクシングルールでの試合が多いスーパーボンを退けることが出来るか。