元妻のサラと勝利を喜ぶ久保
2024年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents 超RIZIN.3』の第9試合、フェザー級(66.0kg)5分3Rで斎藤裕(パラエストラ小岩)を2R4分19秒、三日月蹴りでKOした久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)が試合後インタビューに応えた。
「ホッとしています。ここで斎藤選手、元フェザー級王者に勝たないと僕の目標だったRIZINフェザー級で王座を獲るってところを、せっかく4連勝まで来て前回、高橋遼伍選手っていう強敵に勝つことが出来たのに今回負けたらまた振り出しに戻っちゃう、やっぱり久保はMMAまだまだだったんだと思われちゃうと緊張していました」と久保。
「斎藤選手の映像をずっと見て強いのは分かっていたし、ただ、映像を見る分、斎藤選手の癖や強い部分・弱い部分全てインプットして今日を迎えたので。自分のイメージは本当にめちゃめちゃ強い、本当に強い人でした」と斎藤を研究しつくしたとし、「タックルを切って斎藤選手の手札を削っていって、もう打撃勝負をするしかないんだぞって。(打撃を)出して来い、それに全部カウンターを合わせてやるぞっていう。そこで待っていました。パンチなり蹴りなりに合わせてあげるって作戦でした」と打ち明けた。
フィニッシュとなった三日月蹴りについては「僕のK-1時代も見てくれている人は分かると思うんですけれど、あれで何人も倒してきた僕の打撃技術のひとつです。僕は本当に打撃の必殺技がたくさんあって、どれも一撃で倒せるのでそのひとつです。まだ隠している技があるんですね」と、K-1時代からの得意技だと説明。
「自分は打撃ではGLORYとK-1で王者になった人間なので、打撃で勝負するって言ったら、変な話世界でも僕が一番だと思っているんですよ。MMAに来たとしても」と、打撃なら誰にも負けないと胸を張る。
「ただしそれは、テイクダウンがあるので全然変わってくるわけじゃないですか。ということはテイクダウンディフェンスは完璧にしないといけないですね。テイクダウンディフェンスが強いとされる朝倉未来選手や平本蓮選手も、斎藤選手にはテイクダウンされていたわけじゃないですか。
だからある種、斎藤選手に対して自分がやっているテイクダウンディフェンスが実際通用したら、僕が斎藤選手を完封できてテイクダウンをもらわないとしたら、僕が今練習しているものが成長で来ているというか、自分自身の実験じゃないですけれど練習の成果が出せた。だから今日の試合をもって、次の試合からタックルに来るって選手はあまりいなくなるんじゃないですかね」と、テイクダウンディフェンスも完璧に出来ることを証明できたとした。
同席した元妻サラに「ここまで来たらチャンピオン見えちゃったじゃん、千裕いけそうな気がする。いけちゃうんじゃない。ヤバいよ、これ」と言われると、久保は「いけそうな気がする」ときっぱり。
「鈴木千裕選手はオールラウンダーには絶対的な強さを発揮すると思うんですが、僕みたいな打撃超特化型とやったら勝負論があるんじゃないかなと思っていて。僕はフェザー級で王者になりたくてここの舞台に来たし、斎藤選手にもチャレンジしました。なので鈴木千裕選手とやりたいですし、僕と鈴木千裕選手の打撃どっちが強いんだって興味ありません?
直接対決がかなわないのならば、僕は挑戦者決定戦の1個前の前哨戦でも何個前でもいいです。どんどん勝ってクリアしていってRIZINフェザー級王者になりたいです。でも元フェザー級王者の斎藤選手にああいう勝ち方が出来たっていうのは、斎藤選手も初めてのKO負け? ああいう形でKOされたのは初めてだと思うんですよ。そういう勝ち方が出来るのは僕しかいないと思っているし、僕の実力を証明できたと思うので、僕はフェザー級王者になれると僕自身思っています」と、K-1に続いてRIZIN王者になれると確信したという。
「僕は絶対にRIZINフェザー級王者になります。それは来年でも再来年でも構いません」と断言。
サラが「なんかさ、王者になれるかもって見えてきたら応援しようって思えてきた」と言うと、久保は「今まで応援してなかったの!?」と驚いていた。