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インタビュー

【UFC】ウェルター級王者レオン・エドワーズ「ベラルはハビブじゃない」×5連勝ベラル・ムハマッド「ずっと再戦したかったから研究し続けてきた」

2024/07/28 07:07
【UFC】ウェルター級王者レオン・エドワーズ「ベラルはハビブじゃない」×5連勝ベラル・ムハマッド「ずっと再戦したかったから研究し続けてきた」

(C)Zuffa LLC/UFC

  2024年7月27日(日本時間28日)、英国マンチェスターのCo-op Liveにて『UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2』(U-NEXT配信)が開催される。メインとコメインのダブルタイトルマッチはいずれも地元・英国の王者の防衛戦。

▼UFC世界ウェルター級選手権試合 5分5R
レオン・エドワーズ(英国)22勝3敗(UFC14勝2敗)※UFC4連勝中 170lbs/77.11kg
ベラル・ムハマッド(パレスチナ)23勝3敗(UFC14勝3敗)※UFC5連勝中 169lbs/76.66kg

 メインは、2016年以降、9年間・13戦負け無しのレオン・エドワーズ(英国)が唯一、2021年3月にノーコンテスト(アイポークでNC)となったベラル・ムハメド(米国)と対戦。ムハメドも2019年にジェフ・ニールに判定負けして以降、10戦負け無しだ。試合前の会見での両者の言葉を下記に紹介したい。

レオン・エドワーズ(UFC世界ウェルター級王者)「GSPを超えてウェルター級史上最も偉大な王者になりたいし、ミドル級王座挑戦も考えているんだ」

──ベラル・ムハメドから非常に嫌われていて、驚いている?

「100%、驚いてるよ。初対決がアイポークで無効試合となって再戦が決まってから、彼の頭の中でどんなシナリオが描かれているのか知らないけど、被害妄想を作り上げているみたいで、すごく奇妙だね」

──「拷問する」とベラルは言っていました。

「彼が誰かをケージの中で拷問したことなんて一度もない。彼は誰をノックアウトしてきたって言うんだ。俺を倒してGSPを超えるとも言っていたね。そして彼のコーチは、ボクシング技術はカネロと同等と言っていたが、馬鹿げているし、妄想としか思えないよ」

──エドワーズ選手との初対決で、かなり攻撃的に戦った理由は相手に脅威を感じなかったから? それとも、コロナなどの理由で久々の試合となったから?

「その両方だ。俺は彼よりも格上だと思っているし、それが自分の戦い方だ」

──自分のほうがカマルやコルビーより強いと、ベラルは言っていた。

「ベラルよりカマルのほうが強いのは確かだ。ただ、自信を持って試合に臨む相手に大して、侮ってはいないよ。みんなが彼の戦略はレスリングだと分かっている。でも、レスリングでさえも本当に優れているか疑問だ。本当にハビブ・ヌルマゴメドフやGSPのレベルかなって感じだよ」

──ハビブが君を倒すための戦略を考え出したと言っていて、コナー・マクレガー戦で見せたパフォーマンスを、ベラルが実行すると言っているが?

「彼はハビブじゃないんだから、ハビブを使って自分を誇示することはできない。ハビブと一緒に育ったわけでもないし、少しの間トレーニングしただけだ。それは何も意味しない。どうであれ、ハビブのことは今でも最も偉大なファイターの一人だとは思っているよ」

──ベラルが「50-42で勝つ」と予想していることについては?

「もし自分だったら、そんなつまらない予想はしない。相手をノックアウトして切り刻むシナリオを夢見るだろう。判定勝ちなんてつまらない予想はしないよ」

──ところでエレベーターで彼とやり取りがあったと聞いたが?

「3階に行こうとしていた時、エレベーターが開いて、彼がそこに立っていたんだ。エレベーターの中では黙っていたのに、俺がエレベーターを出た後に『腰抜け!』とか叫び始めたんだ。なんか気持ちが悪いよな。(君の兄弟が飛びかかってくるんじゃないかと警戒していたらしいが?)ハハハ、それは笑えるな」

──12-6エルボーの許可など、今後、新たなルールが適用されることについては?

「そのルール変更は良いと思う。俺もエルボーが好きだから、新しい技術として取り入れるのが楽しみだ」

──GSPの王座防衛記録である9を超えたいと言っていたが、そのためにベラルとの試合は重要?

「全ての試合が重要だと思う。ベラルとの試合もシャフカト・ラフモノフやイアン・マシャド・ギャリーとの試合と同じくらい重要だ。10回防衛するために、全ての試合が記録に加わるからね」

──初めて戦った時からベラルはどのように進化した?

「少しは進化したと思うが、技術的にはまだ同じミスをしている。俺のほうがもっと成長しているよ」

──ベラルが「1R目をわざと負けて、君を油断させる」と言っていたが?

「それがベラルだよ、彼らしいと言えばそれまでだね。彼がそうしたいなら、どうぞって感じさ」

──ベラルが連勝をしてもタイトルマッチ挑戦権を得られなかったことについて、同情はする?

「いや、特に同情はないよ。UFCは厳しい場所だからね。自分が経験した苦労もみんな知っている」

──バーミンガム出身のエドワーズ選手にとって、夏のヴィラ・パークで試合をすることについて興味は?

「もちろん興味はあるよ。俺が王者で防衛を続けているんだから、なぜヴィラ・パークでの試合が実現しないのかって感じだね。夏のヴィラ・パークは完璧な場所だと思う。イギリスはスタジアムでの試合に値するし、これまでに実現していないなら、やる価値はあると思う」

──ベラルが「イギリスのファンはレオンのファンではなく、ただイギリスの王者を応援しているだけ」と言っていることについては?

「彼は自分を納得させようとしているだけだと思う。イギリスのファンは俺を応援してくれているし、彼が何を言おうと関係ない」

──UFCからのカスタムショーツについてはどうですか?

「トレーニングキャンプ中にハンター・キャンベルからメッセージをもらって、デザインのアイデアを出し合った。ジャマイカのサッカーユニフォームに似せて作ったんだ」

──3年半前にランキングから外されたけど、今ではUFCウェルター級王者で、世界のパウンド・フォー・パウンドで4位になったことについては?

「この3年半は本当にクレイジーだった。自分の夢を信じて続けてきたからこそ、今ここにいるんだ。自分だけがこの夢を信じていたし、今やっとみんなが認めてくれるようになった。身体的にも精神的にもより良い格闘家になれたと思うし、そのおかげでファイトウィークもリラックスしていられる」

──最後の3試合はカマル・ウスマンとコルビー・コビントンというレスリングベースのファイターと戦ってきたけど、ベラルはどのようなスタイルで脅威をもたらすと思う?

「違いはないと思う。ベラルも彼らと同じようにボクシングとレスリングをするし、レスリングに持ち込むための打撃という点で同じだ。リマッチに向けての準備は、自分の方が彼よりも整っている。彼が戦ったのは怪我をしたギルバート・バーンズやビセンテ・ルーケだったり、爺さんになったスティーブン・ワンダーボーイやデミアン・マイアだろう。みんなピークを過ぎたファイターばかりだ。俺のほうが成長できる道のりを歩んできたよ」

──挑戦者としての準備と王者としての準備はどう違う?

「準備自体はあまり変わらない。メインイベントであればどちらも5ラウンドの試合だし、キャンプでやることは同じだ。ただ、タイトルがかかっている分、プレッシャーは大きい」

──最初の試合がノーコンテストになったことが、今回の試合にどう影響している?

「確かに影響している。土曜日の夜に彼を倒して、過去のことを終わらせたい」

──MVP(マイケル・ヴェノム・ペイジ)があなたとの試合が英国MMAにとって大きな影響を与える、と言っていたことについては?

「もしMVPが今後数試合勝てば、その試合はイギリスでのビッグファイトになるだろう。でも、彼がもっと早くUFCに来ていれば良かったと思う。この階級は強者揃いだが、MVPは良いレスラーでもグラップラーでもないからね。もちろん彼が勝ち進めばイギリスで過去最大規模の試合になるけど、俺がいきなりマイク・タイソンとボクシングの試合ができないように、列に割り込んでタイトルマッチを戦うことはできないよ」

──現UFC世界ライト級王者のイスラム・マカチェフが君のベルトを狙っていることは周知の事実だけど、10月にアブダビで彼と戦う可能性はある?

「彼と今年戦うことはないと思う。今のところイスラムとの対戦は考えていないけど、彼が挑戦者争いで勝ち続ければ将来的には可能性がある。自分としては、GSPを超えてウェルター級史上最も偉大な王者になりたいし、十分に体も大きいからミドル級タイトルに挑戦することも考えているんだ」

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