2024年8月4日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3』(U-NEXT配信)にて、クンクメールとKNOCK OUTの3vs.3対抗戦に臨むKNOCK OUT-BLACKライト級&スーパーフェザー級王者・久井大夢(TEAM TAIMU) のインタビューが主催者を通じて届いた。
久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦に大抜擢されると新田宗一朗に2RでKO勝ちし、わずか3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。K-1、Bigbang、NJKF、海外など他団体のリングでも積極的に試合を行う。6月に龍聖を破り、KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王者となった。プロ戦績は10勝(3KO)3敗。
倒し切りたいという思いが強い
──6・23代々木第二大会で龍聖選手に勝った後、反響はいかがですか?
「練習とか出稽古に行かせてもらった時に、『すごいな!』とは言われましたね。でもまあ、自分としてはまだまだやと思っているので、あんまり実感はないですね」
──ただ、龍聖選手にプロ初黒星をつけたこと、その結果として同時2階級制覇を達成し、通算のベルトも3本になったことで、改めて『KNOCK OUT』を代表する選手として期待されていると思います。その上で今回、後楽園大会に出場というわけですが、そこについては?
「そうですね。龍聖選手がベルトを返上してリベンジ宣言していましたし、またやることになると思うんですけど、それまでに『もう無理やぞ』と思わせるような試合というか、圧倒的な差を見せつけるような試合をしていきたいと思っています。ポスターの並び的にも、今回メインかもしれないなと思ってるんですけど、まだメインではやったことがないんで、そこも楽しみです」
──なるほど。というところで、今回はクンクメールとの対抗戦でカンボジアのチョット・サレイヴァントン選手との対戦となりましたが、対戦相手の印象は?
「この前、カンボジアで自分が負けた選手(ピッチ・ソムパッツ)ほどはガツガツ来るタイプではないのかなという印象ですね。ただ、ミドルのフェイントからのヒジとかは警戒しないといけないなと思ってます。ヒジで切られて終わるとかだともったいないので、ヒジ対策はお父さんとのミットでやっています」
──改めて、どう勝ちたいですか?
「倒して勝ちたいですね。前回の龍聖戦も1Rで倒し切れなかったので、倒し切りたいという思いが強いです」
──ただ、2度ダウンは奪いました。その手応えはどうですか?
「1回目のダウンを取ったストレートとかは練習していたところではあったんですけど、正直、倒れるとは思っていなくて、その瞬間も『あ、倒れた!』ぐらいに思っていた感じだったこともあって、全然満足はできてないし、本当にまだまだやったんで、やっぱり倒し切るというのが一番ですね」
──この3vs3対抗戦には、先ほど出たピッチ・ソムバッツ選手も出場して、小森玲哉選手と対戦しますね。ソムバッツ選手にはリベンジしたいと話していましたが、この試合について何か思うところは?
「特に思うことはないですけど、ソムバッツ選手にリベンジしたいという気持ちは強いので、どんな試合をするのか、楽しみです」
──今回の試合に勝つ前提で、ソムバッツ選手、龍聖選手と、戦わなければならない相手も多いですし、外から久井選手への注目度もさらに上がっていくと思いますが。
「そうですね。龍聖選手とはやらなアカンなと思いますし、自分からやりたいと思うのは負けた選手ぐらいなんですけど、ここからもどんどん、強い選手とやって倒していきたいという気持ちは変わらないですね。目指すところはずっと変わってなくて、『一番強くなる』ということなんですけど、現時点ではホントにまだまだなんで、これから目指してるところに行けるように、もっともっと強くならないといけないなという気持ちです」
──ところで龍聖戦はBLACKスーパーフェザー級の初代王座決定戦で、久井選手は勝って初代王者になりました。BLACKスーパーフェザー級はこれまで空位で、そこまで選手層が厚くなかったので、小森選手などが狙っていたところでもありました。そうした選手たちにも狙われることになりますが。
「誰でもいいですけど、下から選手が上がってきて、例えば自分がこれまで負けた選手に勝ったりしたら、自分がやらないといけない立場になると思うんですよね。もしそうなったら、もちろん受けて立ちます」
──今はBLACKのスーパーフェザー級とライト級、2本のベルトを持っていますが、今後の階級についてはどう考えていますか?
「自分は別にどっちでもやれるんですけど、ライト級やとカウンター狙いの戦い方になってしまうと思われているし、実際自分もそうなるやろうなというのがあるので、適性はスーパーフェザー級なのかなと思います。もともとライト級のベルトを獲ったのは、トーナメントのはずが欠場選手が相次いで王座決定戦になったというのもありますし」
──しかも今回はREDルールですし、REDとBLACKもどちらでもいい?
「そうですね。カンボジアで試合させてもらう時はヒジありやし、自分としてはどっちでもいいかなという感じですし、『どっちがいい』というのもないです。どういうルール、どういう舞台でも出ていきたいなと思ってますね」
──そこは貪欲に何でもやっていくと。
「はい、何でも『挑戦』したいと思ってるので」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「スピードもテクニックもそれ以外も、全てにおいて自分が圧倒して勝つので、そこを見てもらいたいです」