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【GLORY】連勝中のベルジャン・ペポシがヤン・カッファをリベンジマッチ、3連敗のオズカグライヤンが生き残りを懸けて地元選手と対戦=8・31ベルギー

2024/07/13 13:07
【GLORY】連勝中のベルジャン・ペポシがヤン・カッファをリベンジマッチ、3連敗のオズカグライヤンが生き残りを懸けて地元選手と対戦=8・31ベルギー

2023年4月、激しい打撃戦を行ったペポシ(左)とカッファ(右)が再戦(C)GLORY

 2024年8月31日(土・現地時間)ベルギー・アントワープのロットアリーナ『GLORY 94』(U-NEXT配信)の全対戦カードが決定した。


 コー・メイン(セミファイナル)ではフェザー級3分3Rで、ベルギーを拠点とする同級3位ベルジャン・ペポシ(アルバニア)と、同級4位のオランダの新星 "ザ・ダイヤモンド "ヤン・カッファ(オランダ)が対戦。

 ペポシの戦績は29勝(16KO)4敗。2019年11月にWFMCヨーロッパ-64.5kg王座、2022年3月にISKAヨーロッパK-1ルール -63.5kg王座、10月にWKN -65kg世界王座を手にしている。2023年2月の『GLORY 83』から参戦も3連敗を喫したが、12月にミゲール・トリンダーデに勝利すると2024年5月もアフマド・チク・ムーサに勝って連勝中。

 カッファはキックボクシングを5歳から始めて“ラモン・デッカーの再来”と呼ばれているという。2022年8月にRISEに初来日し、山田洸誓と対戦するもKO負け。2023年5月にGLORYデビューを果たし、ベルジャン・ペポシとの激しい打撃戦を制して判定勝ち。8月もエル・ハムーチェから勝利して連勝したが、前戦である2024年5月のデニス・ウォシクには敗れた。戦績は20勝(7KO)4敗。

 前述の通り両者は2023年4月の『GLORY 85』で対戦しており、この時はカッファが判定勝ち。再戦に臨む。


 ミドル級3分3Rでは同級4位のセルカン・オズカグライヤン(トルコ)が、初参戦のジェンテ・ンナマディム(ベルギー)と対戦。

 オズカグライヤンはK-1ヘビー級で活躍したグーカン・サキの従兄弟。45勝(36KO)10敗という戦績を持つサウスポー。GLORYには2021年10月から参戦し、2023年6月には1位の挑戦者として王者ドノバン・ウィッセとのタイトルマッチに挑んだが、判定で敗れた。この試合から調子を崩し、その後もウルリック・ボケメ、マイケル・ボアペアに敗れ3連敗中。

 ンナマディムはアントワープ出身、地元でGLORYデビューを飾る。ENFUSIONを主戦場としており、4勝3敗1無効試合。ロビン・シリックやソフィアン・アブデルカラクには敗れており、オズカグライヤンが相手では荷が重いが、地の利を活かして番狂わせを起こすか。戦績は21勝(11KO)5敗。


 ヘビー級3分3Rでは、同級5位ソフィアン・ラドウーニ(フランス)が“Big Sexy”のミドルネームを持つニコ・ホルタと対戦。

 ラドウーニは2018年にAFMTナショナルタイトル(-91kg)、2019年にWKNヨーロッパ王座(-95kg)、2022年6月にはWAKO世界王座(+94.1kg)と3つのタイトルを獲得。2023年3月にGLORYに初参戦すると、距離をとったテクニシャンぶりを発揮してランカーのナビル・ハチャブから判定勝ちを収めた。2024年3月のGLORYヘビー級GPでは1回戦でリコ・ヴァーホーベンに敗れている。4月に早くも再起戦を行い、ウラジミール・トクタシノフに1Rわずか42秒でTKO勝ち。戦績は36勝(18KO)3敗1分。

 ホルタは2024年5月の『GLORY 92』に初参戦すると、いきなりGLORYヘビー級GPの準優勝者レヴィ・リグターズと対戦。すぐに距離を詰め、超接近戦でヘビー級らしからぬ細かいパンチを淡々と連打して手数を多く出し、判定で敗れるもリグターズを苦戦させた。戦績は22勝(3KO)9敗。

 ウェルター級3分3Rでは、同級4位ジェイ・オーバーメール(オランダ)が7位イスマイル・ウズグニ(モロッコ)と対戦。

 オーバーメールは2017年10月に16人制のWFLウェルター級トーナメントで優勝すると、2019年2月にはWFLウェルター級王座を獲得。2021年11月にはエンディ・セメリアが保持するENFUSION世界ウェルター級王座に挑戦したが、判定で敗れた。2022年3月よりGLORY参戦を果たし、2023年3月にジェイミー・ベイツをTKOで破り4連勝(3KO)をマークして6月にタイトル挑戦となったが、セメリアとの再戦に判定で敗れ王座奪取ならず。そこから調子を崩し、チコ・クワシ、テドール・ハリストフにも敗れて泥沼の3連敗中。戦績は29勝(15KO)7敗。

 ウズグニはENFUSIONで3連勝を収め、GLORYのリアリティ番組「HOUSE OF GLORY』出演を経て2023年4月からGLORYに本格参戦。ロビン・シリックからは勝利を収めたが、2024年4月にメフディ・アイト・エル・ハジに敗れた。戦績は4勝(1KO)2敗。


 ライトヘビー級3分3Rでは、同級8位セム・カセレス(トルコ)が同級10位モリー・クロマ(ギニア)と対戦。

 カセレスはENFUSIONで2勝無敗の戦績を残してGLORY参戦。2024年6月のGLORYライトヘビー級GPリザーブファイトにて、当時同級8位のモハメド・アミンを左フックでTKOしている。戦績は16勝(13KO)1敗。

 クロマはENFUSIONを主戦場にし、なんと9戦全勝。GLORYで活躍するナビル・ハチャブからも勝利を収めている。GLORYには2024年5月に初参戦すると、アニス・ボウジッドに1RでTKO勝ちした。戦績は29勝(17KO)2敗分。

 73kgのキャッチウェイト戦3分3Rでは、ジェームズ・コンデ(フランス)とユネス・スマイリ(モロッコ)が対戦。

 コンデは2022年2月にFFKMDAナショナルタイトル-75kg王座、2023年9月にISKAヨーロッパ王座(-72.5kg)を獲得。9月9日の『GLORY 88』でGLORY初参戦を果たし、ジョナサン・マエゾから勝利を収めている。なんとその2日後にISKAヨーロッパライトミドル級のタイトルマッチを戦って初回KO勝ちで王座を奪取。サウスポーから徹底して左ローを蹴り、よく伸びる左ストレートや左アッパーを交えたコンビネーションパンチからヒザにつなげるのが得意。10戦無敗を誇っていたが2023年12月の『RISE』で海人に初回KO負けで初黒星を喫した。戦績は10勝(5KO)1敗。

 スマイリは18歳にしてFightsenseの-67kgオランダ王者と世界王者の二冠となり、2017年2月の『K-1』に初来日。野杁正明と対戦し、速い連打と回転蹴りの大技で奮戦するも2Rにダウンを奪われて判定負け。その後はENFUSIONでキャリアを積み、6勝1敗の好戦績。GLORYには今回が初参戦となる。戦績は40勝(19KO)3敗。

 RISEで海人と対戦したコンデと、K-1で野杁と対戦したスマイリが対戦するという面白い組み合わせとなった。

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