MMA
インタビュー

【ONE】連敗ストップの箕輪ひろば、ダウン乗り越え大逆転「吹っ切れた。僕は傷つきながら頑張っていく」

2024/07/12 11:07

逃げて勝つよりも、どんなことでも戦って勝つというのを目標にしていた

──その辺り、リーチあるミアドの距離感というのが掴み辛かった事があったのでしょうか。

「僕の今回の試合のコンセプトが『逃げない』という事だったので。いつもだったらバックステップしてかわして、距離を作り直せば良かったのですが、今回は立ち向かおうとした部分がありました。あの状況も想定して試合の構成も組んでたので、『別にこうなるよね』って感じではありました」

──今までとは違う戦い方をイメージしたのは、どういう気持ちがあったからなのでしょうか。

「やはり、あそこを避けては勝てないだろうなっていう気持ちがありました。ああいう展開にできたからこそ、あるか分かりませんが、ミアドと再戦したとしても次回も多分勝てると思います。あそこ逃げていたら、もしかしたらまたあの距離を潰されたらどうなるんだろう、みたいな想定があったかもしれないですけど。結果として、あの距離でもきちんと勝てたと僕は思っています。ミアドに関してですが、もう正直怖いものはないです。やっぱり逃げて勝つというよりも、どんなことでも戦って勝つというのを、今回1個こう目標にしていたので、そこはクリアできたかなっていう風に思います」

──いつものクレバーな戦い方と比べ、今回はこれまで以上に“リスク上等”的なアグレッシブさが前に出る姿勢に見えた印象ですが、その意識はありましたか。

「そうですね。クレバーに戦うイメージもありましたが、(実際は)クレバーに戦っているんですけど、その中でもその根本にある闘志というもの自体を殺してはいけないという気持ちがありました。今回はその闘志が少し多めでした。結果論になってしまいますが、バランス的にはこれぐらい闘志があって、その上でそのクレバーな部分もあってっていう、それがやっぱ総合なんじゃないかなと思います」

──確かに今回はもの凄く闘志を感じさせられました。

「そうですね。でも結構クレバーでした。パーンって倒されて、1ラウンド終わった時に僕の中で、これも結果論になってしまいますが“分かったな”と思ったんです。多分、この2ラウンド終盤か3ラウンド頭で、俺は一本取れる気ではいました。結局、取れなかったですが。そのタイミングで多分勝てるなと思いましたし、それと同時に、1ラウンドのあそこで倒されたけど“盛り上がるでしょ”と思ったんで。それぐらい考える余裕はありました」

──1ラウンド終盤、 箕輪選手がテイクダウンを奪って、最後いい形で終わりました。あの辺りで「これはいけるな」みたいなイメージはあったのでしょうか。

「後半打撃も少し当たりだしたし、打撃を制したかなっていう気もあったんで。タックルもあそこで入れる形もできましたし、別にこのまま行ったらいけるなっていう気も全然ありました」

──ミアド選手のテイクダウンディフェンスはいかがでしたか。

「思ったより上手かったです。その(ロープ外に)足を出すっていうのも踏まえて。山北(渓人)選手との試合を見てたら、もう少しポロっといくかなと思ったんですけど、結構粘り強かったです」

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