2024年7月6日(土)ベトナム・バリア=ヴンタウ省のThe Grand Ho Tramにて『HEAT54×AFC32』が開催された。
▼ミドル級(84kg)5分2R+EX〇キム・ジェヨン(NOVA MMA)[1R 2分32秒 肩固め]×磯部鉄心(THE BLACK BELT JAPAN)
1R、ともにオーソドックス構え。ジェヨンが左インローから右オーバーハンドを当てる。前に出て金網に詰めての左ボディ、さらに右から左フックで磯部がダウン。
下から磯部はヒザ十字を仕掛けるが、ヒザを抜いたジェヨンが立とうとする磯部に右フック。左ボディ。右ヒジを狙う磯部にいったん間合いを撮り直したジェヨンは、ワンツーの右を当ててボディロックテイクダウン!
磯部の潜りを剥がしたジェヨンがマウントを奪うと右のパウンド、鉄槌。磯部は下から腕を取りに行くが、その空いた脇に頭を突っ込んだジェヨンが肩固めへ。サイドから腰を上げて上から体重をかけてタップを奪った。
ジェヨンは昨年末の岡見勇信戦でのスプリット判定負けから再起。磯部は5連敗に。
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▼バンタム級(61.3kg)5分2R+EX〇ユン・テスン(志村道場)[2R 3分33秒 TKO]×レ・ヴァン・トゥアン(Phi Ngoc Long)
ともにオーソドックス構えから2Rに、ユン・テスンがトゥアンの左をかわしてその脇をかち上げつつテイクダウン。そのままマウントに。右手で対角のトゥアンの右手を縛りながらパウンド。蹴り上げに立ち上がるとブレークでスタンドに。
トゥアンの左ハイ2発に再び組んだユン・テスンは両差しからサバ折気味にテイクダウン。ハーフガードのトゥアンの左腕をアメリカーナ狙いからマウントに移行し、左右パウンド連打でレフェリーが間に入った。
ユン・テスンはこれで5連勝。ドローを挟み7勝1敗1分とした。トゥアンは2勝6敗に。
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▼フェザー級(65.8kg)5分2R+EX×倉本拓也(志村道場)[判定0-3]〇チョン・ソンファン(HAVAS MMA)
1R、ともにサウスポー構え。左カーフを打つ倉本に、ソンファンは左ストレートからショートでダウンを奪う。
2Rにダブルレッグから頭を出してバックテイク、背中に乗った倉本は背後からパウンドも落とされる。3Rは左ハイを起点に左右で飛び込むソンファンに倉本も前に出るがともに決定打は無く、判定は3-0でチョン・ソンファンが勝利した。ソンファンは2勝1敗に。
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▼フェザー級(65.8kg)5分2R+EX〇清水俊一(POLAR GYM)[2R 0分28秒 反則]×クアン・ヴァン・ミン(KICKFIT SPORTS MMA)
1R、ともにオーソドックス構え。ヴァン・ミンが左インロー。右カーフの蹴り合い。ヴァン・ミンの右をかわした清水だが、右ローはもらう。詰めてダブルレッグからケージまでドライブした清水は、シングルレッグ、ダブルレッグに移行し、テイクダウン狙い。
ネルソンから右手でギロチンも狙うヴァン・ミンが右手を差し上げに移行すると、清水は左オーバーフックで引き込み。そこにパウンドするヴァン・ミン。
左で差す清水を右オーバーフックして左のパウンド。ハーフから左ヒザを腹にZで入れる清水。潜りから左足を手繰り、ヒザ上で4の字に組むが、伸ばし切れず。ヴァン・ミンが右パウンドを落とす。
さらにハーフから足を手繰りに行く清水に、ヴァン・ミンは顔を剥がそうとするが、右足にうつ伏せでヒザ十字を狙う清水! ヒザが伸びかかるが、ヴァン・ミンの蹴り上げ気味の左足にいったん組み直し。ヴァン・ミンは左足をクラッチに当てて伸ばさせない。
2R、左インローの清水。ヴァン・ミンはそのローに左右連打で詰めて左ローを繰り出すが、そのヒザがローブロー。中断から8分経ったところでヴァン・ミンにレッドカードが提示され、アナウンサーはDQ(Disqualified)と発表。清水の勝ちかと思いきや「ノーウィナー・ノールーザー」とのコール。HEATから発表された最終的な公式結果は清水の反則勝ちに変更されている。
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▼ライト級(70.4kg)5分2R+EX×マーシーグローブTV(パラエストラ池袋)[2R 0分41秒 TKO]〇王玄(Jianzni Professional)
ともにオーソドックス構えから2R、左ミドルからシングルレッグのマーシーグローブTVは左差しでケージまで押し込みも右オーバーフックの王玄が左ヒザを腹に効かせて右ヒザも。さらに左手で首を抱えてがぶりから右ヒザ! マーシーグローブTVが後方に倒れ、TKO負け。
王玄は佐藤迅戦に続く2連勝。マーシーグローブTVは、AFCとの対抗戦で2連敗に。
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▼バンタム級(61.3kg)5分2R+EX〇ふくやーまん(FIGHTER’S FLOW)[1R 0分10秒 KO]×キム・ドンヒョン(TEAM MAD)
1R、グローブタッチ。ともにオーソドックス構え。ドンヒョンの右ローをかわすふくやーまんは右カーフを当てると、バランスを崩したドンヒョンの右ローの蹴り返しからの左フックに、内側を突く右の飛び込み! 後方に倒れたドンヒョンに、レフェリーがすぐに間に入った。
ドンヒョンは初黒星で3勝1敗。ふくやーまんは、NEXUSでの大久保志及夫戦に続くKO・TKO勝ちで戦績を3勝5敗とした。
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▼バンタム級(61.3kg)5分2R+EX〇平井総一郎(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)[判定3-0]×グエン・グエン・チュオン(C88 Martial Arts)
1R、ともにサウスポー構え。右ジャブの刺し合いから右アッパーで飛び込み、ボディロックは平井。シングルレッグに切り替え崩すが、正対したグエンがバッククリンチでヒザ。しかし半身で受ける平井が対角のヒザに右足を差し込み後方にテイクダウン。際で上を取り、ハーフからバックマウント気味に殴るが、正対際に首相撲ヒザを潰されて下に。
平井は外がけ外ヒール狙いから立ち上がり。右で差して押し込むも突き放すグエンが左右で前に。
右で差して押し込むのはグエン。崩して平井をテイクダウンも、平井の外ヒールに回転。外し際に両者立ち上がりも右アッパーから打ち返しにカウンターのダブルレッグテイクダウンは平井。パスからマウントでパウンドもブザー。
2R、詰めてシングルレッグは平井。ハイクロッチから中央側に引き出すが、倒れないグエンが右で差して押し込み。バッククリンチに平井はアームロック狙い。キムラクラッチを組んで前転して回して上に。ハーフのグエンを寝かせて1R同様にパスガードマウント。バックマウントになるが、グエンは正対して上に。そこに下から肩固めを合わせる平井だが、ずらしたグエンは首を絞められながらも左手で腹にパウンド。腕と頭を抜くとパウンドからトップでニアマウントに。しかし、すぐに平井が足を戻してブザー。
判定は3-0で平井が勝利。豪州でのスティーブ・エルセグ戦を含む5連敗から脱出、約2年ぶりの白星を掴んだ。