杉山、中井りんとは「チャンピオン同士、できたらいい」
この王座戦の先に見据えるものがある。
重田はストロー級との二階級制覇が視野に入るが、「前回、試合が終わったあと、次の日から練習してちょっと休めてないんで休みたいですね」と、今回の防衛戦でひと区切りをつけてから先に進みたいという。
一方の杉山は、「このPANCRASEのベルトを獲ったら、『統一戦』っていうか……大丈夫ですか? もう一度挑戦したい選手がいるのでチャンピオン同士、できたらいいなと思っています」と、2022年5月のDEEP JEWELSフライ級GP決勝で敗れた中井りんとの対戦を希望した。
その中井とは、重田もサスペンド期間に、中井の対戦相手だった栗山葵の負傷欠場の報を受けて、対戦を呼び掛けたが、「うーん、まあ実現したら盛り上がるんじゃないかなって思って名乗ったんですけど、ちょっと色々、自分自身にちょっと問題が色々あったんで、ちょっと今は……って感じで、今は一戦一戦目の前のことに集中していければなと思っています」と、杉山との試合に集中していることを語っている。
試合の勝敗を決めるキーポイントを杉山は、「そうですね、気持ち……ですかね。意地を持って取りに行くところがキーポイントだと思います」、重田は「杉山選手と同じですね。本当に勝ち切るんだっていう気持ちが強い方が勝つと思うので」と、ともに「気持ち」だとした。
重田が最初で最後のフライ級王座防衛なるか。それともMMAキャリア16年目の杉山が大輪の花を咲かせるか。