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2024年7月28日(日)大阪・阿倍野区民センターにて開催される『プロ修斗公式戦 2024 Vol.6 in OSAKA 第1部&第2部』昼夜大会。
キャプテン☆アフリカvs.大尊伸光の世界ライト級王座決定戦や、CKCワンデイキックトーナメントも組まれた同大会でさらに6カードが発表された。
何と言っても注目は「第一部」で行われる元環太平洋王者TOMA(直心会TK68)vs.ネイン・デイネッシュ(MMA RANGERS GYM)、そして久々の戦線復帰となる山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)と松浦真実也(総合格闘技実業団トップティア)によるによるフェザー級サバイバルマッチだ。
長年フェザー級の中心としてランキングに名を連ねている元環太平洋王者TOMAと山本健斗デリカットだが、ここに来て台頭著しいニューウェイブの新鋭と対戦することになった。
▼フェザー級 5分3R
TOMA(直心会TK68)
ネイン・デイネッシュ(MMA RANGERS GYM)※2023年度同級新人王
まず、TOMAと対戦するネインは2023年度新人王でいまだ無敗。健太エスペランサ、青井太一、松浦真実也を下して優勝すると、2024年5月の前戦「福岡選抜vs THE BLACKBELT JAPAN対抗戦」でも諸石一砂を初回腕十字に極めている。
高いガードから繰り出すパンチと蹴りのコンビネーションもしなやかで伸びがある。テイクダウン&グランドワークもしっかりと熟すコンプリートファイターといえる。
迎え撃つTOMAは復帰直後は結城大樹に敗れたが、岡田達麿、齋藤翼を下し、2連続KO勝利中で安定した強さを見せている。サウスポー同士の対数となるのでリードのパンチがポイントとなるだろう。
▼フェザー級 5分3R
山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)
松浦真実也(総合格闘技実業団トップティア)
そして、山本健斗デリカットと対戦する松浦真実也は新人王の決勝ではネインと大熱戦を展開したが、右の一発を喰らってKO負け。しかし、前戦では元環太平洋王者・児山佳宏にテイクダウンを取らせずパウンドアウトで沈めている。
その松浦の前に数々の外敵と呼ばれるファイターと対戦し、“修斗の門番”と呼ばれる山本健斗デリカットが立ちはだかる。
新旧対決となったサバイバルマッチを制するのは新人王ツートップコンビか? それとも浪速のベテラン2人が返り討ちにするか。
▼フェザー級 5分2R
宇藤彰貴(ゴンズジム)
久保村ヨシTERU(コンドル)
その他に、関西フェザー級注目の男・宇藤彰貴(ゴンズジム)と久保村ヨシTERU(コンドル)の一戦も決定。
前週に行われる7.21後楽園ホール大会では竹原魁晟と上原平の間で環太平洋王座が争われ、椿飛鳥vs.たておのランキング戦が組まれている。
新旧総入れ替えも現実味を帯びるような生き残りを賭けたカードが並んでおり、後楽園・大阪の二連戦でフェザー級の勢力図が大きく変動することも十分考えられる。
その上には“KING”SASUKEが鎮座しており、「俺様以外、みんな雑魚」とも取られかねない発言で物議を醸したが、そこには身体を張って戦ってきた矜持も垣間見える。
ただ勝つだけではなくどうやって勝つか、も大切になってくる生き残り戦。真夏の2連戦で頭一つ抜け出すのは誰だ!
▼フライ級 5分3R
安芸柊斗(MMAZジム)
西村大地(BLOWS)
そして第二部では四国の雄・安芸柊斗(MMAZジム)の参戦が決定。フライ級への本格的な階級変更を行う為の試金石的な意味合いを持つ重要なカードが決まった。
立ちはだかるのはBLOWSの西村大地。西村は勝ち星よりドローが多いという不思議なキャリアの持ち主だが、高岡宏気、宇田悠斗、堀川55滉介などフライ級の実力者達とも痛み分けに終わっている。
決定打はないが、その分ディフェンス力に優れており、一皮剥ければ面白いファイターになるだろう。実力は安芸の方が上と見られているが、西村が開き直った気持ちでぶつかれば結末はわからない。
一方の安芸は新井丈とのストロー級世界タイトル戦、猿丸ジュンジとのフライ級での“修斗伝承マッチ”にも敗れ現在2連敗中。
ここを越えなければ群雄割拠のフライ級侵略に黄信号が点滅。プレッシャーがかかる試合でもあるが、安芸の華麗なる復活にも期待がかかる。
▼2024年度新人王決定トーナメント1回戦 フライ級 5分2R
山本壮馬(パラエストラ和泉)
岡本一志(修斗GYMS直心会)
その他にも新人王トーナメントフライ級一回戦、山本壮馬(パラエストラ和泉)vs.岡本一志(修斗GYMS直心会)。
▼バンタム級 5分2R
谷口 武(修斗GYM神戸)
有松朋晃(MMA RANGERS GYM)
互いにデビュー戦となるバンタム級谷口武(修斗GYM神戸)vs.有松朋晃(MMA RANGERS GYM)を加えた全6カードが決定。
第一部(12:30試合開始)はフェザー級サバイバルマッチとCKCワンデイトーナメント。第2部(17:30試合開始)ではキャプテン☆アフリカvs大尊伸光の世界戦をメインに安芸柊斗の復帰戦が行われる。
また、今年も全日本新空手道連盟全面協力のもと「CKC(CAGE KICK CHAMPIONSHIP)」の開催が決定。今年は63kg以下で4名によるワンデイトーナメントが行われる。
注目は関西で最も勢いのある「TEAM 3K」所属の陽勇。バックボーンの空手で数々の優勝歴に加え、Standup Rookie 2022 -65kg級も制しており現在無敗の6連勝中! 対戦相手の中にはCKC2023覇者奥山雅仁や基山幹太、そして昨年2月には逆の山にエントリーしている吉岡龍輝にも判定で勝利している。
今回のワイルドカード的な選手が修斗から参戦する奇天烈。「KAKUMEI KICKBOXING」を主催する直心会ファミリーの所属でキックルールへの対応が比較的にスムーズな選手といえる。MMA独特の打撃リズムでキックの選手が苦戦をすることも多々あり、無敗の陽勇に一矢報いる可能性も大いにあるだろう。
吉岡龍輝は昨年CKCトーナメントにエントリー。一回戦で奥山雅仁と対戦。一進一退の攻防の末、どちらが勝ってもおかしくない試合展開だったが僅差の判定で敗れ、奥山はその勢いのまま優勝。その後12月に行われたプロ修斗大阪大会にも出場し、同トーナメント準優勝の成尾拓輝と対戦し、壮絶なKO勝利を飾った。今回決勝に進めば別山の陽勇へのリベンジと悲願の優勝が見えてくる。ケージでの闘い方を掌握している吉岡が優勝候補筆頭と言っていいだろう。
その吉岡と一回戦で対戦するのがTEAM TEPPEN所属の山﨑一央。バックボーンの極真空手では全日本空手道選手権中量級準優勝、WINDY SUPER FIGHTのキック部門でチャンピオンに輝いており、プロのキャリアはエントリー選手の中で最も浅いが、その秘めたる才能が開花するタイミングはいつ訪れてもおかしくはない。それが今回のCKCトーナメントとなる可能性は大いに考えられる。
過去にCKCを制した寺山遼冴(2021年)、澤谷大樹(2022年)、そして昨年の奥山雅仁が活躍を見せる等、立ち技業界でも話題のトーナメントとなっており、今回も誰が優勝するのか注目が集まっている。見所満載のメンバーが集結した今年のCKCトーナメントに期待だ。また第2部では次世代のヤングファイターを中心としたワンマッチ2試合も決定した。
毎年恒例の真夏の大阪大会。今年はサステイン主催プロ修斗3週連続開催の第二戦として開催される。