わずか7戦目で戴冠した西京(左)が約2年ぶりに復帰、連勝中の加藤と対戦する
2024年8月18日(日)東京・後楽園ホール『Krush.164』の対戦カード発表記者会見が、7月2日(火)都内にて行われた。
ライト級3分3R延長1Rで、西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と加藤港(WSRフェアテックス三ノ輪)が対戦。
西京はK-1甲子園2016 -60kgで優勝し、2017年4月にプロデビュー。4戦目でレオナ・ペタスに判定で敗れたが、2019年3月にわずか7戦目にして島野浩太朗を破り、18歳で第8代Krushスーパー・フェザー級王座に就いた。しかし、同年9月の初防衛戦で再びレオナに敗れて王座を失い、2020年9月の再起戦でも横山朋哉に敗れて連敗。ライト級に階級を上げると2021年3月のK-1で篠原悠人から判定2-1で勝利をもぎ取り、7月には竜樹を破って連勝したが、12月にはゴンナパーに判定2-0で惜敗。4月のKrushでの再起戦では増井侑輝をKOしている。今回の試合は2022年8月の里見柚己戦以来、約2年ぶりとなった。戦績は9勝(3KO)5敗。
加藤はベテランで、安保瑠輝也、石川直生、山本真弘らと拳を交えてきた。2021年はKrushで2試合行い、連勝を収めている。2023年9月にはBigbangスーパーライト級王座決定戦に臨むも琢磨に敗れて戴冠ならず。2024年5月、2年5カ月ぶりのKrush参戦で斉藤雄太をKOした。戦績は12勝(7KO)12敗3分。
会見で加藤は開口一番「凡人による天才狩りをお楽しみに」と言い放つ。西京は「2年ぶりの試合なので熱い気持ちでしっかり倒して、この一戦でトップ戦線に食い込めるように勝ちます」と意気込み。
互いの印象を聞かれると、加藤は「ライト級で日本だとトップコンテンダーで強い選手なので、普通にやったら厳しいと思うのでボッコボコのフルボッコにします」と勇ましい。西京は「僕がプロデビューする前からKrushで戦っていてベテラン感があるのと、パンチがある印象です」とした。
2年のブランクが空いた理由を聞かれた西京は「負けて熱が下がってしまって。練習はしていたんですが、10カ月くらいは何もしていない時期があって。このまま辞めちゃおうかなとも考えていましたが、他の先輩たちの試合を見てたりして、また戦いたいと思ったのがきっかけで去年の12月から練習を再開しました。コンディションはかなりいいと思います」と、一時はそのまま引退しようかとも思っていたという。
加藤は勝つために何が必要かと問われ「一番大切なのは自分の倒す技術の向上ですね。研究して技術を向上しないと厳しいと思うので、あと1カ月あるのでどれだけ強くなるか楽しみです」と、倒す技術を磨くとする。
この試合の先の展望については、加藤は「西京選手を倒したら即タイトルマッチでもいいくらいだと思うので、自分はやって結果を出すだけ。あとは運営の人に決めてもらうだけです」とタイトルマッチに挑みたいとし、西京は「この試合は勝ち方にこだわらないといけないのがある。そのうえにでしっかり勝って、Krushのタイトルも狙えるなら狙っていきたい」と今回の勝ち方次第でタイトルを狙いたいとした。
西京は復帰にあたって戦い方、スタイルを変えたのかと聞かれると「何もしない期間でリセット出来たので、スタンスや細かいところを修正してきていて前よりは倒しに行けるスタイルが少しずつは出来ていると思います」と答える。
最後に加藤は「Krushなので、人が倒れるところを見たかったら僕の試合に注目して」とKOを約束。西京も「しっかり倒すところを楽しみにしてください」とこちらもKO宣言で締めくくった。