(C)qafqazinfo_az より
2023年11月4日の『RIZIN LANDMARK 7』アゼルバイジャン大会のセレモニーで、元RIZINフェザー級王者のヴガール・ケラモフ、トフィック・ムサエフらがフーリガン行為を行ったとして逮捕された件で、2024年7月1日(現地時間)アゼルバイジャンメディア『Axar.az』が、首都バクのサバイル裁判所での審理の結果、「ケラモフら4名に懲役6カ月、ムサエフら2名に1500マナト(約14万3000円)の罰金が言い渡された」ことを報じた。また、この事件で被告とされたメイマン・マメドフに対する刑事訴訟は「無罪」となっている。
今回の裁判の模様は『BAKU.WS』など現地メディア各社が報じており、ルスラン・エフェンディエフコーチとその教え子たちに、検察官は懲役1年の判決を求め、ムサエフに対しては公判前拘留措置を講じるよう求めたという。
動画では、収監されたままのケラモフ、ハザール・ルスタモフ、ルファト・アサドフ、エフェンディエフが、ガラス越しに隔離されたまま裁判に出席。捜査期間中、非逮捕の予防措置の下に置かれているムサエフとマメドフは、ケラモフらとガラス越しに対面している。『qafqazinfo az』の報道によると、これまでも拘留されていたケラモフらは、「28日後に釈放される」としている。
2024年6月9日の『RIZIN.47』で「次期フェザー級挑戦者決定戦」の位置づけで、クレベル・コイケとフアン・アーチュレッタ戦を組んだRIZIN榊原信行CEOは、試合前に、「実はかなり早いタイミングでクレベルはケラモフとやることで了解していました。ケラモフは2月くらいに勾留されて、まだ拘留が解かれずにいます」と、ケラモフvs.クレベルの断念と、鈴木千裕が持つ王座挑戦をかけてクレベルがアーチュレッタ戦を受けた経緯を語っていた。
今回の事件は、ウクライナからのナスティア(アナスタシア・スヴェッキスカ)を巡るトラブルで、元ファイターでもあるハサン・アジゾフが、暴行を受けたとされるもの。ケラモフらは、4歳の子供がいる前でアジゾフを殴り、さらにロッカーに連れ込み集団で罵倒し、この地域から撤退するよう要求したという。アジゾフは、ウクライナに移ったアゼルバイジャン人のディアスポラ(※元の国家を離れて暮らす民族コミュニティ)でもあり、RIZINアゼルバイジャン大会には、スヴェッキスカ、ヴラディスラヴ・ルドニエフの2人のウクライナ人選手が参戦していた。