キックボクシング
インタビュー

【RISE】無効試合からの再起戦となる志朗、初来日南米選手と対戦「井上尚弥vs.ルイス・ネリのように軌道が読めないパンチが来るんじゃないか」

2024/06/27 14:06

狙っている技は高確率で当たっています


――志朗選手がリングに上がる前に、戦略やプランを立てるというお話がありましたが、どちらかというと試合に入ってから考えるというよりも、大枠は試合に出る前に作ってからリングに向かうのでしょうか?

「基本的には試合が決まってからプランを考えています。試合当日に考えて攻撃を出しているっていう事は、体に染み付いていないと自分は思っているので、体が勝手に動くとか癖が治るまでが練習だと思っているので、試合当日には全てできている状態にしておきたいので、それまでの期間を自分は大事にしています。試合当日は考えても1つか2つくらいです」

――自分が狙っているパターンを練習の中で繰り返しやるっていう事ですね。

「繰り返しと映像で見たり、あとは立ち位置や距離感を試したりしながら練習して、試合の時に同じ立ち位置や距離感になったら実践するっていう感じですね」

――倒せる時は無意識の時が多いですか?

「この技を出そうとか考えて試合に臨んでいるわけではなくて、この距離でこのリズムでこの攻撃が来たら次はこれだなっていうのが、ある程度頭の中に入っているのでそれが試合で出ていますね」

――ちなみに何パターンくらい毎回の試合で作るのかというのと、その通りにいく割合はどれくらいですか?

「作るパターンは1つの技に対して3つか4つは用意しているんですけど、プラスアルファでリスクを考えつつ、そのリスクを減らす練習をしています。それで倒すっていうのは少ないですけど、狙っている技は高確率で当たっています」


――印象的なのはディーゼルレック戦でのハイキックなど、結構ハイキックが当たるタイミングが多いと思いますが、そういうのも今仰ったプランの中から出てくる技なのでしょうか?

「相手を下がらせてとか、相手が下がった時に合わせるとか、色々練習の中で試しながらその試合を意識しながら練習できるかが自分の中のテーマなので、そのテーマ通りにできていれば自然と出ているんじゃないかなと思います」

――そういった中で、今回の南米の選手でパンチを振ってくるような未知の部分がある選手に対しては、どういったテーマで臨もうと思っていますか?

「何をしてくるのかも分かりづらいし対策もしづらいので、対策というよりは自分のスキルを増やしつつ、リスクを減らす練習をしていて、その中で倒す練習をしています。なのでシンプルな練習を入れつつ、自分の強さも上げていきました」

――志朗選手は6月23日で31歳になりましたが、何か心境の変化はありますか?

「歳を取ったなと感じます(笑)」


――どんな部分で感じますか?

「練習で違和感を感じたらちょっと休もうって思うようになりましたね。20代前半だったら「怪我してからがスタートでしょ」って思ってたんですけど、今はもう怪我をしたら1、2週間は動けない気がするので(笑)。ぎっくり腰とかもそうですけど結構危ないなって。だから練習量は20代前半に比べると減ったなと思いますね。合宿をしてもみんな10代とか20代前半なので、若いなって思います」

――5月も鴨川合宿に行っていましたけど、周りの若さに勢いで押される事はありますか?

「勢いで押される事はないですけど、10代とか20代だったらもっと頑張れよって思います。同じ量をやるなよ、限界までやれよって。10代、20代は自分の限界を知って、ここまでいけば怪我をするとか。そこから調整をしていきます」

――今回の試合が終わったら自分に何か誕生日プレゼントを買おうと考えていますか?

「全く考えていないです。試合以外考えられていないので、それくらい集中できているので、自分の勝利が少し遅れた誕生日プレゼントになれば良いかなと思っています」

――最後にファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

「6月30日は“聖地”後楽園ホールで久しぶりの試合ですが、メインイベントらしく良い勝ち方をするので応援よろしくお願いします」

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