足を止めての接近戦で打ち合った神保とブハリ(右)撮影/宮下裕介
Krush.162
2024年6月23日(日)東京・後楽園ホール
ABEMA/U-NEXT配信
▼メインイベント(第9試合)初代Krushミドル級王座決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R
×神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
判定0-3 ※29-30×3
〇ブハリ亜輝留(WSRフェアテックス幕張)
※ブハリが初代王座に就く。
神保はK-1アマチュアを経て2015年6月にKrushでプロデビュー。2019年6月にはKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦した。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」に抜擢されたが、1回戦敗退。2021年3月より-75kgの階級設立をアピールして体重を上げると6連勝。しかし2023年6月の「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」では1回戦敗退。3月の1回戦ではYOHANに判定勝ち。戦績は16勝(8KO)8敗1分。
ブハリは中学でボクシング、高校でキックボクシングを始め、グローブ空手の試合でキャリアを積む。大学卒業後に渡米し、現地ではガソリンスタンドの経営者としても活躍。帰国後にプロデビューし、K-1 GROUPには2021年2月から参戦。2023年6月の「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」のリザーブファイトでは吉野友規をKOし、9月には大石昌輝に初黒星を付けた。3月の1回戦では谷川聖哉に判定勝ち。戦績は8勝(5KO)2敗1分。
1R、神保が右のパンチを出してアタックする。ブハリは両腕ブロックを固めながらジャブ、前蹴り。ブハリのジャブがよく伸びる。神保はそのブロックの隙間を縫うようなジャブ。ブハリのワンツーには右フック、ワンツーを返す。ブハリのジャブにのけ反る神保。ショートの距離で神保がフックとアッパーを打つ。ブハリの堅いガードに対し、神保は右のボディストレートを打つ。ブハリはワンツー。両者ともほぼ蹴りを出さず、パンチの勝負に徹した。
2R、ブハリが右ミドル、神保は前蹴り。ショートの距離でフックを打ち合う両者。ブハリはジャブを当てていき、両者接近戦でフックとボディを打ち合う。ブハリはジャブから右ストレート、左フック。神保は左右のボディを叩いて右ストレートへつなぐ。至近距離での打ち合いが続く中、ブハリの左フックがヒットするが神保が連打を打ち返す。
3R、ジャブの突き合いからブハリが右ストレート。神保は接近して左右でボディを叩いていく。ブハリはワンツーを打つとガードを固めて神保の打ち返しをブロックし、打ち終わりにパンチを返す。ボディは打たせるが顔面のガードはがっちりと固めるブハリ。神保はボディを打って行くが、ブハリの右ストレートや左フックをもらって顔が腫れる。ブハリの左右フック連打に神保がクリンチ。両者足を止めて接近戦での打ち合いが続き、両者譲らずの打ち合いとなる。
パンチ勝負は判定3-0でブハリが接戦を制し、リベンジ達成&初代王座に就いた。
ブハリはマイクを持つと「初代Krushミドル級王者のブハリ亜輝留と申します。以後、お見知りおきを。自分はプロ格闘家になって初めて神保選手に負けて次の試合もジュリオ・セザール選手に負けて、プロでその2回だけ負けていて。でもジュリオ・セザール選手にはリベンジして、ずっと神保選手にリベンジしたいと言い続けてきて5連勝でこの舞台にたどり着いてタイトルマッチでリベンジすることが出来ました。
なので、実質無敗ってことでお願いします。自分はKrushミドル級王者になったということは日本で一番のミドル級ファイターになったということだと思っているので、次は世界に行きます。俺の持っているパワーならこの階級の外国人選手に負けないっていうのを見せていきます。この階級において俺よりパワーがある選手なんてこの世に存在しないっていうのを見せていきます」と、次は世界一を目指すと宣言した。