朝倉海選手のUFC参戦を楽しみにしてる
試合後の恒例の決め台詞『アイム・ハッピー・サンキュー』は、「(UFC)デビュー戦のときに、英語で何か伝えたいと思った時に自然と叫んでました」と言い、「ナンバーシリーズとか大きい会場で『アイム・ハッピー・サンキュー!』を叫びたいですね。(その言葉のTシャツは作らないのか?)いつか、早く作りたい」と答えている。
オクタゴンの中では、兄・平良龍一が、マイケル・ビスピンのインタビューを通訳した。キックボクシングからプロ修斗でも勝利している龍一は、本誌の取材に「MMAを知ることで達郎のやっていることをより理解したい」と語る。
弟の達郎も「英語はお兄ちゃんがたまに教えてくれます。目標としては次の試合、次の次の試合では全部英語で会話できるようなくらい勉強したいと思います」と言う。
米国でのインタビューらしく、野球からMMAを始めたきっかけも問われた平良は、「高1で野球を止め、兄の誘いでパラエストラ沖縄(現THE BLACKBELT JAPAN)を見学し、入門しました。コーチが怖かったから野球を止めて(笑)。そのときにお兄ちゃんが(格闘技に)誘ってくれて。怖いけど一緒についていきました」と説明。
ヘルワニから「野球を止めた後悔は?」と問われ、「アイラブベースボール、ポジションはショートとセカンドをやっていましたが、やっぱり身体が小さくてホームランとか打てなかったから野球は止めました。(続けておけば?)野球を続けて大谷翔平と一緒にメジャーリーグのグラウンドに立ちたかったなという気持ちはあります(笑)」と米国ファン向けにリップサービスしながらも、「もし続けていたら大谷や野茂(英雄)のようになれていた?」の問いには、「野球選手にすごく憧れはあったんですけど、やっぱり絶対になれていなかったと思うので、MMAにはすごく感謝しています」と笑顔で答えている。
『ゴング格闘技』で表紙を飾った気持ちも聞かれ、「雑誌の表紙なんて初めてだったんで、UFCファイターになったらスゲーなって嬉しかったです」という平良。
「UFC最初に来たときにここまで来れると思っていたか?」と問われ、「正直、UFCで6試合したら、どっかで負けるだろうなって、来る前の自分だったら思っていたかもしれないですね。でも来る前からベルトを獲るという思いは変わってないです」と、「来る前の自分だったら」と吐露しながらも、「UFCに参戦」してからは、勝利の自信を得て、ベルト獲得を確信していることをうかがわせた。
UFC史上最高の日本人選手を「岡見勇信選手、堀口恭司選手。あとやっぱり山本KID(徳郁)選手が個人的には好きです」と話した平良は、ヘルワニから「宇野薫や桜井“マッハ”速人、近藤有己、山本喧一、岡見勇信もUFC王座に挑戦しているけど、ベルトは獲れていない。あなたの目標は?」と問われ、「やっぱり日本人初のベルトを巻くのが目標です」と、きっぱりと力強く語る。
その瞬間を迎える場所は、さいたまスーパーアリーナか東京ドームのどちらがいい? と問われ、「I want to fight in the Tokyo Dome」という。
どちらでもビッグマッチとなるが、そこにはRIZINバンタム級王者としてUFCに参戦する朝倉海も名を連ねることになるだろう。朝倉はまだ、フライ級かバンタム級のどちらで戦うかを表明はしていないが、「朝倉海選手と対戦して欲しいというファンの意見もありますが?」と問われた平良は、「うんうん、まあ、朝倉海選手も日本で凄い有名なファイターですし、実現すれば僕も嬉しいですし、彼のUFC参戦を、僕自身も楽しみにしてる一人です」と回答。
20日には、朝倉海も「I'm ready to fight anyone(誰とでも戦う準備はできている)」とXに投稿している。