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インタビュー

【K-1】「魔裟斗vs.ブアカーオの決勝を見て、自分が強くなれば参戦できると思っていた」デング・シルバが夢の舞台で世界一の座を狙う

2024/06/17 16:06
【K-1】「魔裟斗vs.ブアカーオの決勝を見て、自分が強くなれば参戦できると思っていた」デング・シルバが夢の舞台で世界一の座を狙う

190cmの長身を誇るシルバ(C)K-1

 2024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX』にて行われる、「K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント」の決勝戦に進出したデング・シルバ(ブラジル)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 3月20日に行われた開幕戦で“灼熱のビッグモスキート”デング・シルバは、璃久をTKOで下し大きなインパクトを残した。190cmの長身から繰り出される攻撃は破壊力抜群で、世界大会の台風の目となっている。元サッカー選手でデザインの専門学校に通っていた意外な顔を持っているだけではなく、相手の動きを緻密に研究する頭脳派ファイターでもあった。

研究というものは戦いにおいて最も大事なこと


――開幕戦の璃久選手との対戦を振り返ってみていかがでしたか?

「彼に関しては、試合前に過去の動画を見て研究し、欠点を把握した上で戦いました。動きが素早く技術の高い選手なのは分かりましたが、同時に弱点も見えましたね」

――どういう弱点が見えていたのでしょうか。

「彼の欠点は、前に出てプレッシャーをかけてくるけどディフェンスが甘いところ。それは、僕がブラジルで戦っている選手と同じような特徴を持っていたため、前進してディフェンスが甘くなったところをパンチか蹴りで仕留める作戦でした」

――璃久選手の実力は想定内だったと。

「はい。僕は、過去10戦に関しても、すべての相手に対しての研究をかなりして、10戦とも勝っています。璃久選手も、その部分に関しては研究して、ちゃんとKOで勝てたと思っています」

――いつも試合前は、相手のことを研究して戦略を練っているのでしょうか。

「常に対戦相手を研究し尽くすことが、勝つためには大事なことだと思っています。いつも、みんなから『そんな必要あるの?』と言われますが、前回の開幕戦は対戦相手のみならず、他のトーナメントに参加している選手全員を研究していました。今回も、準決勝・決勝に進むためにも、どんな相手が来ようとちゃんと対戦が練れる様に、帰国後すぐに、全て研究しています」

――トーナメント全員を研究するというのは、かなりの拘り方ですね。試合でのパワフルな姿とのギャップがすごいです。

「選手はジムに入門して、練習してリングに立つだけと思っている選手もいるかと思うんですけど、いいパフォーマンス、ちゃんと勝ち続けるためには、やはり対戦相手というものをきちんと研究する必要があります。しっかりした戦術を考えて戦う選手こそ、いいパフォーマンスをずっとキープできると思っています。研究というものは戦いにおいて最も大事なことだと思っています」

――ちなみに開幕戦は、自分以外に注目していた選手はいましたか?

「ストーヤン・コプリヴレンスキー、次回の対戦相手のダリル・フェルドンクですね。ストーヤンは、21年10月にGLORYでブラジル人のブルーノ・ガザニから勝利した。ぜひ同じブラジル人としてリベンジしたいと思っていましたが、負けてしまったので残念でした。でも、フェルドンクと対戦できるので楽しみです」

――和島選手を倒したフェルドンク選手と戦いたいのは、なぜですか?

「フェルドンクの練習相手が、GLORY世界ヘビー級王者のリコ・ヴァーホーベンだからです。フェルドンクの戦い方は、パンチやキックにしろコンビネーションがとても良いと思っています。それはヴァーホーベンと練習しているので、とても強いと想像していました。その強い選手と練習しているフェルドンクにもし勝てるのであれば、自分にも名声とかついてくると思っています」

――フェルドンク選手が、前王者の和島選手に勝ちました。どう見ていましたか?

「和島に勝ったこともすごいと思いますが、和島は元王者。勝てるのは当たり前だったのかなと思っています。フェルドンクに関しては研究してみたら、欠点もいろいろ見つかっていますので、勝てたらいいなと思っています」

――組み合わせ抽選会では、オウヤン・フェン選手をみんなが避けました。彼に対する印象はありますか?

「オウヤンが和島に勝てたのは、オウヤンの気持ちの方が和島を上回ったからだと思っています。オウヤンは本当に強い選手。だからこそ自分は、彼と次戦で対戦するトーナメントの枠に入って、ケガが少ないうちに戦いたいと思いました。彼は今ナンバーワンだけれども、自分はブラジル国内でも一番なので、それを証明するためにも、戦いたいなと思っています」

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