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【PFL】渡辺華奈、勝負かけるも最終回残り8秒で敗れる、カモーシェと死闘リベンジならず。元UFCサントスが判定勝ちでBellator王者カモーシェと対戦へ。ヴァッセルがモルダフスキーからダウン奪い勝利もプレーオフ進出ならず。ローブロー受けたジョンソンが逆襲のTKO勝ち

2024/06/14 06:06
 2024年6月13日(日本時間14日・金曜日朝6時半~)米国コネチカット州アンキャスヴィルのモヒガン・サン アリーナにて『PFL 4: 2024 Regular Season』(U-NEXT配信)が開催され、日本からは渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)が参戦。PFLリーグ戦2戦目に臨んだ。  3年前のBellatorで35秒で敗れているリズ・カモーシェは初戦を判定勝ち(※リーグ戦1試合目リポート)。同じく判定勝ちの3P獲得で再戦に向かった渡辺は、今回はいきなりのテイクダウンで組み勝負。2Rには肩固め&バック奪取でニアフィニシュに持ち込むも、力を使い、最終回にカモーシェの打撃を受けて組んだところに下からの腕十字でタップ。初の一本負けでリベンジならず。リーグ戦敗退となった。 ◆女子フライ級レギュラーシーズン 暫定順位(リーグ戦初戦リポート) 12点 ダコタ・ディッチェバ 1R 3:54、1R ☆プレーオフ進出9点 タイラ・サントス(※2勝)1R 3:57、判定2-1 ☆プレーオフ進出7点 リズ・カモーシェ(2勝)判定3-0、3R 4分52秒 ☆プレーオフ進出6点 ジェナ・ビショップ(※1勝1敗)1R 4:15、判定1-2 ☆プレーオフ進出 5点 ジュリアナ・ベラスケス(※1勝1敗)2R 1:303点 渡辺華奈(※1勝1敗)3点 イララ・ジョアニ(※1勝1敗)0点 チェルシー・ハケット(※2敗)0点 リサ・モールディン(※2敗)-1点 シェイナ・ヤング(※2敗)※太字は2戦目消化 ◆ヘビー級レギュラーシーズン 暫定順位 10点 デニス・ゴルツォフ(※2勝)3R 3分11秒、1R2分22秒 ☆プレーオフ進出 8点 オレグ・ポポフ(※2勝)2R 3分47秒、判定3-0 ☆プレーオフ進出6点 ワレンティン・モルダフスキー(※1勝1敗)1R 2分17秒、判定1-2 ☆プレーオフ進出6点 ティム・ジョンソン (※1勝)2R 3:14 クイック6 ☆プレーオフ進出 5点 ダニエルジェームス -1減点3点 セルゲイ・ビロステニー3点 タイレル・フォーチュン (※1勝)3点 リントン・ヴァッセル(※1勝)0点 ブラゴイ・イヴァノフ0点 スティーブ・モウリー0点 マルセロ・ゴルム0点 アンテ・デリヤ0点 ダニーロ・マルケス(※1敗)0点 マルセロ・ゴルム(※1敗)0点 チアゴサントス(※1敗)-1点 ダヴィオン・フランクリン(※1敗)勝ち点6=フィニッシュしたタイムが早い順勝ち点0=フィニッシュされたタイムが遅い順タイブレーカー規定:直接対決の勝者が上位となる [nextpage] PFL 4: 2024 Regular Season 速報 2024年6月13日(日本時間14日・金曜日朝6時半~)U-NEXT配信 ▼ヘビー級レギュラーシーズン 5分3R〇リントン・ヴァッセル(英国)25勝9敗 243lbs/110.22kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ワレンティン・モルダフスキー(ロシア)13勝4敗 231.5lbs/105.00kg  1R、オーソからサウスポー構えにスイッチのヴァッセルに、オーソのモルダフスキーは左回りで左フック。オーソに戻したヴァッセルは右ロー。モルダフスキーは右カーフを当てて左ローも前足に突く。  右で飛び込むヴァッセルに、左前手でダウンを奪ったモルダフスキーは、立ち上がるヴァッセルにダブルレッグテイクダウン! 金網使い立つヴァッセルに再びダブルレッグで崩して右足首を掴む。  アンクルピックを外すヴァッセルに、モルダフスキーは右ヒザを股間に。モルダフスキーは入っていないというが、金的まともに突き上げておりローブローで中断。再開。ヴァッセルはダブルレッグテイクダウンへ。切るモルダフスキーに左の蹴り、さらに右ローもその蹴り足を掴んだモルダフスキーがテイクダウンを奪い、ゴング。  2R、左から右を突くヴァッセルに、モルダフスキーはダブルレッグテイクダウン! 金網背にシッティングのヴァッセルは立ち上がると、右で差すモルダフスキーはヒザ蹴り。しかし、金網背にするヴァッセルは右ヒザ! 後方にダウンしたモルダフスキーはハーフガードで背中を着く。細かいパウンドのヴァッセルだがラッシュは出来ず。  3R、サウスポー構えから左ローのヴァッセル。モルダフスキーは組んで金網まで押し込みボディロックテイクダウンを狙うが、それを崩して上になるのはヴァッセル! バックを奪いに行くが前に落としたモルダフスキーが細かいパウンド。しかし下のヴァッセルはスイープ! トップを奪うと、モルダフスキーに背中を着かせて上体を立てたところにニアマウント。背中を見せて四つモルダフスキーはドライブして押し込むと、ヴァッセルはキムラ狙いで下に。  しかし立ち上がると首相撲ヒザ。その身体を押し込み、最後にダブルレッグテイクダウンはモルダフスキー! 金網背に座るヴァッセルにヒザ立ちで左右を打ち込み、ゴング。判定へ。  判定は2-1(29-28×2, 28-29)に割れ、ジャッジはダウンを奪ったヴァッセルを支持。3Pを獲得も、プレーオフ進出は初戦でクイック6獲得のモルダフスキーが進出した。 [nextpage] ▼女子フライ級レギュラーシーズン 5分3R〇ダコタ・ディッチェバ(英国)12勝0敗 125.5lbs/56.92kg[1R 3分22秒 TKO]×チェルシー・ハケット(豪州)4勝3敗1分 125.75lbs/57.03kg  1R、ともにオーソドックス構え。ハケットの左右に、ディッチェバは右でダウンを奪うと立ち上がるハケットに首相撲ヒザ。  ハケットはボディロックで組みつくもクラッチを切ったディッチェバに、ハケットはバッククリンチへ。左足をかけて崩そうとするが、ディッチェバが正対すると左を差し上げて押し込み。  ディッチェバは剥がして離れると右の打点の高い前蹴り! 近づくハケットにディッチェバが押し込み、左ヒザ! ハケットをケージに釘付けにして左ボディ連打!  左ボディをみぞおちに効かせるとハケットの身体がくの字になり背中を向けて、レフェリーが間に入った。  2度のクイック6で12Pを獲得したディッチェバはプレーオフ進出。ビショップと準決勝で対戦。もうひとつの準決勝はカモーシェとサントスになった。  ハケットとの組みの展開も凌ぎ、またもボディを効かせて初回TKO勝ちしたディッチェバは、「(準決勝で対戦するビショップは)今晩いちばん凄かったのでは? いい試合になる。今日はフィニュシュできると思っていたし、むしろできなければビックリする。いろんな人から試合をしたいと言われるし、プレッシャーはそれなりに感じている。(カモーシェvs.サントスは?)面白いと思う」と語った。 [nextpage] ▼ヘビー級レギュラーシーズン 5分3R〇デニス・ゴルツォフ(ロシア)34勝8敗 243lbs/110.22kg 4P+6P[1R 2分22秒 TKO] ※パウンド×チアゴ・サントス(ブラジル)22勝13敗 241lbs/109.31kg 0P  1R、サントスの右から左を見切るゴルツォフはカウンターの左フック! ダウンしたサントス。ゴルツォフは肩固めからマウント。  背中を譲って立とうとするサントスをバックから崩してパウンドするゴルツォフ。  完全に身体が伸びたサントスにバックから連打し、頭を抱えるだけのサントスに、レフェリーが遅めのストップに入った。ゴルツォフはクイック6を獲得し、計10Pに。 [nextpage] 渡辺華奈がカモーシェと死闘、最終回残り8秒で一本負けでリベンジならず  渡辺華奈が、2021年6月のBellatorで35秒 TKOで敗れたリズ・カモーシェ(米国)とPFLリーグ戦で対戦。  同会場でのリベンジ戦にして、プレーオフ進出をかけたリーグ戦2戦目に向け、渡辺は、U-NEXTでの川尻達也との対談で、「何が何でも勝つ」と必勝を誓う。  前回のカモーシェ戦で渡辺は、オーソドックスに構え、カモーシェの左インローを受けてからの右クロスを浴びて後退。右オーバーハンドを被弾し、金網に詰まり、左右ラッシュにスタンドのままレフェリーが間に入ってTKO負けを喫した。 「ボコボコにされてブッ殺されました。今回は同じ会場。あのときはそれまでのカモーシェの試合と異なり、最初の段階でプレッシャーをかけられた。いま思えば“よくこの段階でやったな”と」と振り返る渡辺は、カモーシェ戦後の取り組みを明かす。  打撃トレーナーの矢口哲雄氏に習い、オーソドックス構えからサウスポー構えに変化。「タックルもその方が行きやすい」という右足前のスタイルでレスリングも強化し、ONEで活躍した鈴木隼人の指導で、得意の柔道の四つ組み以外にも、上下の組み・テイクダウンが加わった。フィジカルトレーニングもパーソナルに変えて、上田貴央HCのもと、自身の強み・弱みを把握し、PFLでの戦いに準備してきた。  カモーシェ戦後、Bellatorでデニス・キールホルツを三角絞めに極め、イリマ=レイ・マクファーレンにアウェイでスプリット判定負け。ヴィタ・アルテイガとの接戦をモノにし、PFLに参戦した渡辺は、2024年4月のレギュラーシーズン初戦で体重超過のシャナ・ヤングに判定勝ちで「3P」を獲得している。  対するカモーシェも4月のPFL初戦は宿敵ジュリアナ・ヴェラスケスとの3度目の潰し合いを判定勝ちで「3P」獲得に留まっている。  リーグ戦2試合目ではトップ候補のディッチェバが0点のハケットと対戦。サントスとビショップが6点同士で潰し合いとなっている。  渡辺もカモーシェも、1R勝利で合計9P、2R勝利で合計8P、3Rフィニュシュで合計7P。3R判定勝ちの場合、ボーナスポイント無しの6Pに留まる。6P獲得選手とはマッチアップされなかった渡辺が確実にプレーオフに進出するためには、下位選手が届かない7P以上。3R以内のフィニュシュ勝利を決めたいところだが、対戦相手の現Bellator王者は、勝ち方を選べるほど甘い相手ではない。  渡辺は、「前回組めずに終わったので、乱打戦をさせずに組みたい。最初のプレッシャーで絶対に負けない。1Rで上を取って極めに行くのが理想ですが、そう簡単には行かないだろうなと思っているので、上を取れれば腕十字か肩固め、後ろを向いたらチョーク。上になったら極めます」と、ボトムではトップほどの動きを見せていないカモーシェを相手に、ポジションを制したら一本勝ちを狙いに行くと宣言。  しかし、それはプレーオフ進出よりも、この3年間、思い続けたカモーシェへのリベンジを成し遂げるためのものだという。 「正直、いまはプレーオフのことも(優勝賞金)100万ドルのことも考えていない。カモーシェを倒すだけ、ほんとうに死闘になってもいい。骨が折れても、そんな気持ちで試合してはダメかもしれませんが、骨の一本くらいくれてやるくらいの気持ちで戦う」と、覚悟をのぞかせる。 「記憶の上書きをしに来た」という渡辺は、最後に、「6月14日にPFLで試合をします。3年前に負けた選手ですけど、そこから自分が積み上げてきたものをしっかり答え合わせできるいい機会なので、自分の成長具合と“何が何でも勝つ”という姿勢を見ていただけたらと思います」と、必勝を誓った。  果たして、渡辺はカモーシェにリベンジし、100万ドル(約1億5600万円)獲得のプレーオフ進出を決めることが出来るか。 ▼女子フライ級レギュラーシーズン 5分3R〇リズ・カモーシェ(米国)22勝7敗 126lbs/51.15kg 3P+4P[3R 4分52秒 腕十字]×渡辺華奈(日本)13勝3敗1分 125.75lbs/57.03kg 3P  笑顔で入場した渡辺。力強くガッツポーズし、一礼でケージイン。カモーシェは落ち着いた表情。渡辺は蹲踞から立ち上がりコールを受けて胸を叩く。カモーシェはコールに両手を合わせる。  1R、サウスポー構えの渡辺は走り込んでいきなりダブルレッグへ。スプロールするカモーシェをドライブしてそのまま金網まで押し込もうとする。  がぶりながら金網から体を入れ替え、逆に押し込むカモーシェは立つ渡辺をがぶりヒザ。ネックロック。亀から片ヒザ立ちの渡辺にギロチンも狙うカモーシェ。頭を下げさせるカモーシェに頭を上げて四つに持ち込む渡辺は小外刈テイクダウン!  しかし下のカモーシェはキムラ狙いから腰を切り、腕十字へ! 両足をかけられた渡辺だが、足を外して潰して上に! 残り1分をトップから右で細かいパウンド。ハーフになるカモーシェに背中を着かせるが、カモーシェも右で差すとその頭に鉄槌を入れてゴング。がぶりと十字狙いのカモーシェ、後半は渡辺が攻勢のラウンドに。  2R、低いダブルレッグで2度飛び込む渡辺を切るカモーシェ。渡辺の得意の内股をかわしてバックテイク。亀の渡辺にシングルバックに。  左で落とそうとする渡辺は右足はかけさせず、前に落とすとかつぎパス! しかしカモーシェもシングルレッグ狙いからハーフガードに。背中を着けさせた渡辺は肩固めへ! 右足を抜こうとする渡辺だが抜けず。  カモーシェは右で腹にパウンドも渡辺は足を抜き、サイドに出て肩固め! しかしカモーシェは横を向いて脱出。そのバックにつく渡辺はリアネイキドチョーク狙いもアゴ上でゴング。明らかな渡辺のラウンドに。  3R、初回が接戦のなか2Rにフィニュシュを狙った渡辺のスタミナはいかに。カモーシェの左ローにバランスを崩す渡辺だが、ダブルレッグで前に! 金網まで詰めるとカモーシェはヒザ蹴り。渡辺はダブルレッグに移行すると切るカモーシェに渡辺は片ヒザ立ちで動きが止まる! そこにラッシュのカモーシェに立ち上がる渡辺だが、カモーシェの左を受けてダウン!  立とうする渡辺は、意識が朦朧か、座り込む形で立てず。そこに殴り掛かるカモーシェだが、ダブルレッグは渡辺。そこにカモーシェはギロチンチョーク! 首を抜いた渡辺はとうにスタミナが切れているようだが、インサイドガードからパウンド。  下からパウンドし、両足でスイープ狙いであおるカモーシェにも渡辺は正面に戻して拳を振るが、下のカモーシェはここで腕十字! 中腰なった渡辺だが左ヒジが伸びてタップ! ヒザを着いて茫然とする渡辺にカモーシェは抱きついて健闘を称えた。  ジャッジは2Rまでは渡辺を支持。最終回の残り8秒で一本勝ちを決めたカモーシェは2戦で7ポイントを獲得。「予想外の展開だった。柔道で来るかと思っていたらすぐにテイクダウンに来て、プレッシャーも強かった。とても強いファイターです。(残り8秒での一本勝ちだが?)どんな困難があっても打ち勝ちます」と語った。 [nextpage] 【Early Card】 ▼女子フライ級レギュラーシーズン 5分3R〇タイラ・サントス(ブラジル)21勝3敗 125.75lbs/57.03kg 6P+3P[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ジェナ・ビショップ(米国)7勝1敗 125.5lbs/56.92kg 6P  1R、先にサウスポー構えのビショップから左で差して組むが、崩れないサントスが体を入れ替え、首相撲ヒザ。なおも体を入れ替えるビショップが首を外に出してバック狙いも。後ろにはつかせないサントスが再び体を入れ替え、小外刈りテイクダウン!  クローズドガードのビショップにサントスはインサイドガードから胸に頭を起き、時折パウンド。ビショップは手首を抱えるが放して細かいパウンドを返す。  2R、右インローのサントス。ビショップは頭を下げて左を振って組みに。首相撲ヒザのサントスに金網まで押し込んで右で差すビショップ。ダブルレッグに移行してクラッチしてテイクダウンも、すぐに立つサントスが体を入れ替え。そこに小手投げのビショップがサントスを崩して左で差して押し込み。  しかし、体を入れ替えるサントスが左で差して頭をつけて押し込み。互いに細かいヒザを着くとボディロックテイクダウンはサントス! サイドを奪うとビショップはハーフからフルガードに戻すも背中を着ける。中央から頭を胸に置いて左ボディをこつこつ突くサントス。ビショップのハイガードにもすぐに対応する。  3R、右ジャブのビショップに、右ミドルを当てるサントスが前に詰めて左ロー、右インローも。ビショップはワンツーで前に。ボディストレートも突くが、左に回り右三日月蹴りのサントス。ビショップのワンツーをかわして右三日月蹴り! さらに右インローで足を飛ばす。左のダブルで前に出るビショップは小外刈りテイクダウンからそのままマウント!  すぐさまバックを奪うと、ケージを蹴るサントスのバックを奪い4の字ロックからリアネイキドチョーク狙い! 残り2分。首を守るサントスに背後からパウンドも。腰をずらしたサントスが胸を合わせて正対。クローズドガードのビショップを押し込みゴング。  6P獲得している両者の2試合目は判定でスプリットに割れ、サントスが勝利し、3Pを追加した。 [nextpage] ▼ヘビー級レギュラーシーズン 5分3R〇オレグ・ポポフ(ロシア)18勝1敗 245lbs/111.13kg [判定3-0] ※30-27×2、30-25×ダヴィオン・フランクリン(米国)6勝3敗 268.5lbs/121.78kg ※体重超過※フランクリンはファイトマネーの20%の罰金とリーグ戦で1ポイント減点  1R、左ミドルから前進のフランクリンに、ヒョードルがセコンドのポポフは最初のダブルレッグでテイクダウン。金網使い立つフランクリンを両差しでテイクダウンも、すぐに立つフランクリン。ダブルレッグのポポフが2度テイクダウンも後方に回して立つフランクリン。  しかし、ポポフは3度目にダブルレッグテイクダウンを成功させると、今度はサイドで押さえ込んでクルスフィックスでパウンド、アメリカーナ狙い。ケージウォークで暴れるフランクリンを抑え込んでパウンドも、フランクリンは金網を蹴って後転して亀になり立ち上がる。しかし、腰を抱くポポフは後方に崩してテイクダウン、サイドに。すぐにクルスフィックスで両足で左手を固めると、右脇差しからアメリカーナ狙い、パウンドでゴング。  2R、ポポフはシングルレッグで引き抜き、フランクリンに尻を着かせると立ち上がるフランクリンを再びダブルレッグテイクダウン。フランクリンは亀になるがサイドバックで腰を抱くポポフはパウンド。片ヒザ立ちになるフランクリンは立ち上がり。バッククリングから正対するフランクリンを中央へ引き出してテイクダウン。  3R、先に左右で前に出るフランクリンに、シングルレッグテイクダウンはポポフ。立ち上がれないフランクリンの腰を右で抱き、左でパウンド! そのまま判定に。  判定3-0(30-27×2, 30-25)でポポフが勝利し、3Pを追加し、2試合消化で8Pに。 [nextpage] ▼ヘビー級レギュラーシーズン 5分3R〇タイレル・フォーチュン(米国)14勝2敗 253lbs/114.75kg 3P[判定3-0] ※30-27×2, 30-26×マルセロ・ゴルム(ブラジル)10勝6敗 266lbs/120.65kg 0P  1R、右で差して押し込むフォーチュンも、突き放すゴルムは右カーフ、右前蹴り。フォーチュンのダブルレッグを差し上げて右カーフ、右ボディストレート、左ボディを突く。右を打ち返すフォーチュンはみたびダブルレッグも切るゴルムは右ボディ! 下がるフォーチュンだが回って右ストレート。しかし、ゴルムはボディ、腹を狙い左右。目を気にしたフォーチュンだが、ゴルムは細かい左右連打。右ストレートを当て返してダウンを奪うと、パウンド! 逆転のTKO勝ちかと思いきや、1R終了のゴング。  2R、左ハイを突くゴルムに、ダブルレッグテイクダウンはフォーチュン! 亀から金網に這うゴルムにフォーチュンはパウンドで寝かせてハーフから右を連打! ゴルムは足を戻してクローズドガードに。しかし背中を着けて下のまま。フォーチュンもパウンドの手数が減る。下から腕十字・オモプラッタ狙いのゴルムだが、かわしたフォーチュンに。ゴルムは亀のままゴング。  3R、左ジャブを突いて早々にダブルレッグテイクダウンはフォーチュン。ハーフのゴルムはフルガードにするも金網に頭を押し込むフォーチュンは鉄槌。金網背に上体を立ててシッティングにするゴルムに、フォーチュンは横に崩して再び背中を着けさせる。上から細かいパウンドはフォーチュン。  判定は3-0でフォーチュンが勝利。3Pを獲得。 [nextpage] ▼女子フライ級レギュラーシーズン 5分3R〇イララ・ジョアニ(ブラジル)12勝9敗 125.5lbs/56.92kg [判定3-0] ※30-27×2, 29-28×シェイナ・ヤング(米国)9勝7敗 126lbs/57.15kg  1R、ともにオーソドックス構え。大きな左右のジョアニに、左前足をジャブのように使うヤング。ジョアニも右ロー、右ミドルを返すと、さらに左ハイをガード上に。右ミドルを当てるジョアニ。  右フックはかわすヤングの背中に。左をもらいながら詰めて組むヤングだが、金網背にクラッチしたジョアニが体を入れ替えヒザ。右小外刈テイクダウン! すぐに鉄槌も立つヤング。ジョアニがボディロックテイクダウンでヤングが再び立ってゴング。1Rフィニュシュならなかった0Pのヤングはこれでリーグ戦脱落。  2R、先に前に出るヤング。ジョアニは左ミドルハイ、右ミドル。互いにジャブの刺し合いからワンツーはジョアニ。蹴りの打ち終わりに組むヤングだが、突き放すジョアニは左ミドルも、そこに左フックを合わせるヤング。  ワンツーの右を返すジョアニ。鼻血のヤングは左右連打からダブルレッグテイクダウン! 立ち合がるジョアニの右小手にヤングはコブラツイストを仕掛ける。  3R、ヤングの左に、ジョアニはワンツーの連打。ヤングの左ジャブを左にかわして左ジャブを刺し返す。左の蹴りでジョアニを崩すヤング。ジョアニは体勢を戻し、ワンツーを2度連打。右から左ミドルに繋ぐ。左ミドルを返すヤングだが、互いに手数が減る。ジョアニの左ミドルを掴んだヤングはバックに回り、ジョアニの身体をいったん伸ばして両足をかけてバック奪取。しかしジョアニも背後のヤングに右拳を突いて反撃してゴング。  判定3-0(30-27×2, 29-28)でジョアニが勝利し、3Pを獲得。 [nextpage] ▼ヘビー級レギュラーシーズン 5分3R〇ティム・ジョンソン(米国)18勝9敗 266lbs/120.65kg 6P[1R 3分14秒 TKO]×ダニーロ・マルケス(ブラジル)15勝6敗 248.25lbs/112.60kg  1R、サウスポー構えのジョンソン。オーソのマルケスは右ハイ。ガードするジョンソンは前に出ると右で差して押し込み右ヒザ。左差しに変えて押し込むも突き放すマルケス。  追うジョンソンは、左ストレート! マルケスは右ローブローを股間に! 左ストレートでアゴを打ち抜いたジョンソンにマルケスはダウン! しかしジョンソンもローブローを受けて股間を押さえて悶絶ダウン。  ダブルダウンから先に立ち上がったマルケスは両手を挙げるが、当然、中断。立ち上がったジョンソンはレフェリーから30秒毎に状態をチェックされる。マルケスに「注意」で再開。  先に詰めるジョンソンは左インロー。再びマルケスは右ローを際どい角度で下から蹴り上げる。しかし、ジョンソンは詰める右ストレート!  ダウンしたマルケスにパウンド連打! もらいながらも立ち上がるマルケスだが、なおも崩したジョンソンは左手首をコントロールしながら右パウンド連打! 頭にマットをつけたままガードできずに受け続けるマルケスにレフェリーは遅いストップに入った。2週間前オファーを受けたジョンソンは、6Pを獲得。 [nextpage] ▼女子フライ級レギュラーシーズン 5分3R〇ジュリアナ・ベラスケス(ブラジル)13勝3敗 125lbs/56.69kg 5P[2R 1分30秒 TKO]×リサ・モールディン(米国)6勝5敗 125.5lbs/56.92kg 0P  1R、サウスポー構えのベラスケスが中央を取る。オーソドックス構えで左回りのモールディンは右前蹴り。左ストレートを見せたベラスケス。モールディンもスイッチを見せながら互いに前蹴り。  ベラスケスの左前蹴りを掴んで金網まで押し込むモールディンだが、体を入れ替えるベラスケスは右で差して離れて左ストレート! 被弾したモールディンに左右で詰めるとモールディンは崩れて下に。  腕十字のモールディンをかわしてパウンドのベラスケスはモールディンの蹴り上げにいったん身体を放して、立ち際にワンツー。モールディンの遠間からのシングルレッグを切ってワンツーから左ミドル、左ボディ! モールディンは片ヒザを着くとベラスケスは右で差して左連打もゴング。クイック6はならず。  2R、右ローのモールディン。ベラスケスのワンツーにローシングル。頭を押し下げるベラスケスは鉄槌連打。パウンドにレフェリーが間に入った。ベラスケスはファブ5で5Pを獲得。 [nextpage] ▼女子フライ級レギュラーシーズン補欠戦 5分3R〇スミコ・イナバ(米国 125lbs/56.69kg)7勝1敗[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×サライ・オロスコ(メキシコ)125.5lbs/56.92kg 8勝6敗  1R、右カーフでオロスコのバランスを崩すイナバ。ワンツースリーと連打で金網に詰め、右で差して左ボディを突く。さらに首相撲ヒザ。ダーティーボクシングからシングルレッグへ。ここは差し上げるオロスコだが、金網背に。イナバはシングルレッグからバック狙いも、左小手を外さないオロスコ。イナバは左ボディを連打する。  2R、オーソから左ミドルを突くイナバ。ジャブのダブルで先制する。オロスコもワンツーで詰めて左ミドルに繋ぐが、イナバはサークリングして中央を取り返すと右から左ストレート。さらにショートアッパー。左前蹴りを腹に。  組んで押し込むオロスコに体を入れ替える。押し戻すオロスコはワンツーの右。しかしイナバは左ジャブのダブルからアッパーから左。オロスコは蹴りで打ち返し。脇を潜りバッククリンチで金網まで押し込むが、イナバは正対。  3R、左フックを当てて前に出るオロスコ。ワンツーの右。イナバは左ジャブ、右前蹴りで反撃。オロスコは間合いを詰めて左で組んで右ダーティーボクシング。その詰めにイナバは右アッパーを突く。イナバの開いた右アイポークに。中断後、再開。  ワンツー、左ミドルのオロスコ。イナバは首相撲ヒザ。詰めるオロスコに回りながらワンツー。しかしオロスコは怒涛の圧力で前に。首を押さえてヒザ。ジャブから首相撲ヒザを返すがオロスコに押し戻さる。シングルレッグは差し上げたイナバだが、離れたオロスコは左ミドルでゴング。  補欠戦の判定はスプリットに割れ、2-1(29-28×2, 28-29)で前半を取ったイナバが勝利した。
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