2019年9月1日(日)東京・新宿FACEで開催された『DEEP JEWELS 25』の第5試合で、山崎桃子(リバーサルジム 横浜グランドスラム)から腕十字によるレフェリーストップで勝利した“沖縄の元気娘”にっせー(総合格闘技道場闘心)が試合を振り返った。
アマチュアを経て今年3月にプロデビューしたにっせー。デビュー戦ではKOTORI(格闘空手勇拳会)に判定2-0で敗れたが、2戦目で名前のある山崎から勝利。試合直後は大喜びしていたが「思ったような自分の納得のいく動きが出来なかったです。作戦立てていたんですが、緊張しすぎてあまり動けませんでした。もう少しやりたいことがあったので、次はそれをやりたいと思います」と、落ち着いたところで反省点が多々あったことに気づいたようだ。
「打撃の距離で戦うつもりだったんですが、一撃を狙いすぎて距離感がつかめなかった。相手の距離で戦ってしまいましたね。(多用した)ヒザ蹴りは練習していました」と、一発狙いになってしまったという。
山崎に関しては「打撃は警戒していなかったんです。右(のパンチ)しかないと分かっていたので。前回負けたのがテイクダウンと寝技で負けたので、そこを警戒していました。でも、組み技でも負けないと試合中に思ったんです。1R最初の組んだ場面で、相手が倒そうとして仕掛けていたんですが、倒しきれなかったじゃないですか。その時に、これは組み力も自分の方が上だと思いました。柔術も練習していたので一本狙えると思ったんです」と、相手の実力が見えたことでフィニッシュにつながったと説明。
2戦目でのプロ初勝利には「相手は名前が売れているのでけっこうプレッシャーがあって最初から凄く緊張していたので、めちゃくちゃ嬉しかったです。沖縄でもYouTubeでの中継を見ていた人がいたのでめっちゃ嬉しい」と、顔をほころばせる。
次の目標を聞くと「しなしさとこ選手と、という話が前から来ているので、それに向けて練習していこうと思います」と、キャリア18年の大ベテランであるDEEP女子フライ級王者しなしさとこ(フリー)との対戦を目標に掲げた。しなしは6月のDEEPで怪我から1年2カ月ぶりに復帰、マドレーヌに圧勝して健在ぶりを示したばかり。
にっせーは「もちろん今の状態では勝てるとは思っていないので、もっと練習してから。超えたいですね。寝技で勝てる気は全然しないですが、いつか勝ちたいです」と、女王しなしを破っての世代交代を果たしたいと語った。
佐伯繁DEEP代表によれば、来年の開幕戦からミクロ級のトーナメント開催を予定しているという。「4人になるのか8人になるのか分かりませんが、選手を揃えてやろうと思っています。にっせー、KOTORI、玉田育子が出場候補。DEEP JEWELSミクロ級のベルトを作って、優勝した選手としなしでダブルタイトルマッチをやろうと考えています」(しなしのDEEP女子フライ級王座はミクロ級に名称変更の予定)とのプランを明らかにしている。<関連記事>杉山しずかが腕十字で熱戦を締めくくる、にっせーは山崎桃子に一本勝ち“戦う沖縄娘”にっせーはエメラルドビーチで練習する自然児「チャンピオンになりたい」