2024年6月28日(日本時間29日)米国カンザスシティ・メモリアルホールにて開催される『Invicta FC 55: Bernardo vs. Rubin』に、日本から大島沙緒里(AACC)と東よう子(リバーサルジム新宿 Me,We)の出場が決定した。
同大会は、2024年のInvicta FCの開幕戦。2023年10月以来の大会開催となり、2022年5月以来のカンザスシティ復帰となる。
▼アトム級 5分3R大島沙緒里(日本/AACC) 14勝4敗アンドレッサ・ロメロ(ブラジル)6勝4敗1分
大島は、DEEP女子ミクロ級王者として、5月26日にDEEP JEWELS同級王者の村上彩と王座統一戦に臨み、村上を1R、首投げからのVクロス&パウンドでTKO。二冠王となっていた。
試合後に大島は、「今回勝ったら、ということで契約しました。最初の頃は、小さな子供もいますし、海外のことは全く考えていなかったんです。米国へ行くということは何日間も日本にいないわけですし。でも周りの海外志向のなかで、自分自身も考えてDEEPに相談したところ、快く送り出していただけて、周囲のたくさんの支えもあって実現しました」と経緯を説明。
「過去にInvictaで戦っている選手は偉大な選手ばかりなのですが、自分のペースでひとつずつチャンピオンに近づけるといいなと思います」と、AACCの先輩・浜崎朱加が巻いたアトム級(105ポンド/47.6kg)でベルトを目指すとした。
DEEP JEWELSのケージのなかでは、「日本でやりたかった試合もあったのですが、かなわなかった」とマイクで語っていたが、大島は「以前、『伊澤(星花)選手の名前も出したのにInvictaに行くのか』とみんなに言われそうですけど、伊澤選手の名前を出す前に1年以上前に『目標があります』と言っていたので、それはInvictaで戦うことでした。伊澤選手と戦って行きたかったというのもありますけど、Invictaのチャンピオンになれば、自然と叶うかもしれませんし、BLACKCOMBATのパク・シユン選手にもリベンジしたい(※DEEP JEWELSアトム級王座&&BLACK COMBAT同級W王座戦で判定負け)とは伝えていましたが、シユン選手が引退してしまったので、いまは自分が目指しているところがあるので、その先も楽しみに頑張ります」と、Invictaのベルトを獲得することで、RIZIN王者と戦う機会が来ることを「楽しみ」にしたいとした。
佐伯繁代表によれば、今回の大島の契約はInvicta FCとの専属契約ではなく、日本国内でも戦えるフレシキブルなものだという。
「1年以上前から話があって、大島選手の相手も1周していて、伊澤選手のRIZINでの対戦相手もあるので、大島選手にはInvictaを推薦していた状況でした。専属ではなく(日本でも)どちらでも戦える契約です」(佐伯代表)
その大島の初戦の相手、ブラジルのアンドレッサ・ロメロは、ストロー級で戦ってきたオーソドックス構えのファイター。修斗ブラジルで連勝するなどMMA6勝4敗1分。キーロックと腕十字の2つの一本勝ちをマークするなど、右オーバーハンドから、自ら組んでケージレスリングを仕掛けるグラップラーだ。
2023年6月のHexagone MMA 9では、柔道黒帯のエヴァ・ドゥーテの払い腰・小外がけに投げられるもすぐに立ち上がるなど、スクランブルも強いため、大島にとってはいかに寝技をセットアップできるか。
一本負けが無く、4つの判定勝ちを記録するロメロは、相手にケージを背にさせて力強く組んでトップから削るのが必勝パターン。大島はその際を譲らず、押さえ込まれずにサブミットしたいInvictaデビュー戦だ。
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東よう子がバンタム級でInvicta参戦、コレスニクに勝利したテイラー・ガルダードと対戦
▼バンタム級 5分3Rテイラー・ガルダード(米国)4勝2敗東よう子(日本/Me,We)8勝4敗
大島同様に柔道ベースの東は、PANCRASEで5勝2敗後、2022年5月のDEEP JEWELSでのKINGレイナとの再戦で連勝。DEEP JEWELSフェザー級王者となった。2022年11月のDEEP JEWELSではバンタム級でダイヤモンドローズに3R TKO勝ちで4連勝をマーク。
2023年4月にPFLに「フェザー級」で参戦を決めると、2023年4月の初戦で、ロシアのマリナ・モクナトキナ(ロシア)に2R TKO負け。その後、アトランタのATTでの出稽古も経て、2戦目でオレーナ・コレスニク(ウクライナ)に接戦も判定負けで予選突破ならなかった。
今回のInvicta参戦はバンタム級戦。対戦相手のテイラー・ガルダード(米国)はMMA4勝2敗で東のちょうど半分のキャリアだが、過去にInvicta Phoenix Seriesバンタム級で1R制のワンデートーナメントを勝ち上がり、決勝でタネイシャ・テナントに判定負けで準優勝。
その後、PFLでは女子ライト級に出場。3戦をいずれも判定で勝利し、決勝でケイラ・ハリソンに右オーバーハンドをヒットさせるも、2Rに腕十字で敗れ、100万ドル獲得はならなかった。
しかし、初戦で東が敗れたコレスニクに判定勝ち。相手のがぶりにシングルレッグからトップを取り、2Rにはダブルレッグテイクダウン、さらに3Rにはかんぬきスープレックで投げて上を取っている。
2023年7月の前戦『Tuff-N-Uff 132』ではジャッキー・カタリーネに3R TKO勝ち。それ以外はすべて判定勝ちという際で競り勝つガダードのバンタム級での参戦は、同じく対海外での適正階級となる東にとって、難敵となるだろう。
なお、同大会のメインイベントは、元UFCファイターのタリタ・ベルナルド(ブラジル)と、元Bellatorのオルガ・ルビン(イスラエル)のInvicta FCバンタム級選手権試合(5分5R)。
ベルナルドは2023年1月のInvicta FC 51でタネイシャ・テナントに判定勝ちし、タイトルを獲得した。ベルナルドはUFC1勝3敗でオクタゴンを離れ、OKTAGON 26での判定勝ちを経て、Invicta FC3連勝中。
また、2023年IMMAF女子バンタム級世界王者のジョシアニ・オリヴェイラ(ブラジル)がプロに転向。同じくプロデビュー戦となる米国のゾイ・ノウィキと対戦する。
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Invicta FC 55: Bernardo vs. Rubin 決定カード
▼Invicta FCバンタム級選手権試合 5分5Rタリタ・ベルナルド(ブラジル)10勝4敗オルガ・ルビン(イスラエル)9勝3敗
▼ストロー級 5分3Rケイ・ハンセン(米国)7勝6敗サユリイ・カノン(コロンビア)3勝0敗
▼アトム級 5分3R大島沙緒里(日本) 14勝4敗アンドレッサ・ロメロ(ブラジル)6勝4敗1分
▼バンタム級 5分3Rテイラー・ガルダード(米国)4勝2敗東よう子(日本)8勝4敗
▼アトム級 5分3Rエリサンドラ・フェレイラ(ブラジル)6勝2敗ケイティ・ソウル(カナダ)6勝6敗
▼フライ級 5分3Rゾイ・ノウィキ(米国)アマチュア7勝0敗ジョシアニ・オリヴェイラ(ブラジル)アマチュア12勝1敗
▼フライ級 5分3Rファロン・ジョンソン(米国)アマチュア3勝2敗パウラ・モンタネ(コロンビア)アマチュア3勝0敗
◆Invicta Fighting Championships 55:Bernardo vs.Rubin
Bantamweight Title: Talita Bernardo vs. Olga RubinStrawweight: Kay Hansen vs. Sayury CañonAtomweight: Saori Oshima vs. Andressa RomeroBantamweight: Taylor Guardado vs. Yoko HigashiAtomweight: Elisandra “Lili” Ferreira vs. Katie SaullFlyweight: Zoe Nowicki vs. Josiane OliveiraFlyweight: Fallon Johnson vs. Violeta Mendoza
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