2024年6月8日(土)タイ・インパクトアリーナ『ONE 167』(U-NEXT配信)にて、復帰戦が決定したロッタン・ジットムアンノン(タイ)。
ロッタンは2024年1月のONE日本大会で武尊との激突が発表されるも、左手の負傷で欠場。今回が復帰戦となり、2015年1月にK-1に来日しているデニス・ピューリック(カナダ/ボスニア)とキックボクシングルールで対戦する。
自身との対戦を望んできたピューリックの度胸を評価するロッタンは、ONE Championshipにこう話している。
「デニス・ピューリックのことは前から知っていた。彼はONEと契約した当初から、ずっと対戦を呼びかけていた。いつも自分のことを考えてくれていて感謝するよ。多くの対戦相手を倒して自分と対戦するまでたどり着くのは本当に難しいことだから、彼の決意には敬意を表する。自分と戦うためには、ランキングに入らないといけないから。彼はベストを尽くして、やっと自分と対戦することができるようになったんだ。そのファイティング・スピリットは買っているさ」
ピューリックは今年4月の直近の試合でジェイコブ・スミス(英国)に勝ち、ONEフライ級ムエタイのランキング2位に躍り出た。過去4戦では3勝しており、唯一の黒星は元ルンピニーとラジャダムナンスタジアムのムエタイ世界王者ヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)に付けられたもの。
「ピューリックは、自分と対戦するための手順をきちんと踏んできた。彼にはその権利がある。彼は最強の相手と戦いたいんだ。自分はONEのマッチメーカーがこの試合を組むのを待っていただけだ。自分は誰とでも対戦する準備があるから」とロッタン。ピューリックの実力を次のように評価する。
「彼はかなりいい選手だ。タギール・カリロフやジェイコブ・スミスも倒した。だから、自分と対戦する資格があると思う。ヨードレックペット戦では、彼はベテランのファイターで自分と戦う準備は万全だ、という印象を受けた」
そんな相手に対して、慢心するようなことはないという。「どんな対戦相手に対しても自分が有利だとは思わない。どの試合でもベストを尽くしたいだけさ。みんなそれぞれ才能や強みがある。絶対に対戦相手のことを侮ることはない。みんないい選手なんだ。自分は出来る限りの準備をしないといけない」
ピューリックのことを「ピューリックの強みは、素早く出入りできる点。ヘビーヒッターだし、パンチやキック、ヒザのカウンターも得意だ」と評価する一方、「彼の弱点は、ラウンドが終わる間際にスタミナ切れになること。ボディも弱いから、格好のターゲットになる」とすでに攻略法は得ている様子。
今回の試合へ向けて、ピューリックはロッタンを「笑いものにしてやる」などと辛辣なコメントで挑発しているが、ロッタンはその言葉を一笑に付す。
「リングの上でどうなるか見てみよう。自分について互角の対戦相手じゃないって言ってくれて嬉しく思う。対戦呼びかけもしてくれてありがとう。6月8日の試合を楽しみにしている。この世の地獄がどんなものかを知ることになるだろうから」と、挑戦してきたことを後悔させてやると語った。