中島「パンチでしっかり沈めてやりたい」
──5月16日のカード発表会見ではバズーカ選手とのやり取りもありましたが、いかがでしたか?
「ボクシングって、あんまり記者会見でワチャワチャなったりしないので、初めてガンつけられたんですけど、気合入りましたね。燃えました」
──相手があんな感じで来ると思ってましたか?
「そういう感じで来そうやなっていうのは思ってたんですけど、逆に楽しいですね、そっちの方が」
──3月にK-1 MAXのトーナメントに出場したのが、キックボクシング転向第1戦になりました。あの試合を今振り返ると?
「いつもの後楽園から久しぶりに代々木第一で試合させてもらって、今までデカい会場で試合をやったことが1回しかなかったので、すごくガチガチに固まってしまって自分の動きができなくて。そこで負けて次の復帰戦が今回なんですけど、そこで全然誰か分からんような選手と組まれるより、バズーカ選手、『KNOCK OUT』のチャンピオンなのですごくやる気になりましたし、相手に不足なしですね」
──実際、キックへの順応度合いはいかがですか?
「デビュー戦の時は準備期間が1ヵ月しかなかったので、自分がやれることはパンチでいくしかないと思ってたんですけど、先月からタイの方に1ヵ月、修行で行ってきたんですよ。蹴りにもアジャストできてきたし、一番問題だったのは距離感やったんですけど、そこもけっこうアジャストできて、もう問題はないですね」
──そこはボクシングからの転向組がみんな苦労するところですよね。
「もともと、空手とキックボクシングを経験してボクシングに行ったので、感覚が戻ってきたというか『あー、こんな感じやったな』みたいな。ゼロから始めたわけではないので、次はもう、バッチリ相手の攻撃もカマします」
──改めて、バズーカ選手とはどういう試合をしたいですか?
「やっぱりみんなが望んでるのは『蹴りvs.パンチ』やと思います。まあ僕も、別に蹴りが一切できないってわけではないので、ここはしっかり自分のパンチで、KOで終わらせたいですね」
──ボクシングで培ったパンチをぶち込むと。
「そうですね僕はバックボーンがボクシングということで来ていて、ボクシングに泥は塗れないので、ボクシングで培ったパンチで、しっかり沈めてやりたいですね」
──階級についてなんですが、ボクシングではスーパーウェルター級(69.853kgリミット)で、K-1でも70kgで出場されていましたが、今回はスーパーライト級(65kg)なので、2階級下げるわけですね。
「キックに転向するなら65kgが適正階級じゃないかというのは、僕はずっと言ってたんですけど、70kgでトーナメントの話をいただいたので、断ることはもう絶対ないので、それで出ました。キックでは、65kgが適正かなと、僕の中では思ってます」
──失礼かもしれませんが、体格的にも70kgというのはちょっと大きいのかないう印象があります。ボクシングでは平気だったんですか?
「ボクシングは蹴りがないのでというところもあって。正直、もちろん身長が高い方が有利は有利なんですけど、ボクシングで接近戦になると、身長が低い方が有利な場合もあるんですよ。ただキックとなると、近い距離だとヒザ蹴りが飛んでくるので、やっぱり70kgは適正じゃないなと、自分でも思ってました」
──今回も8cmほど身長差がありますが。
「問題ないですね。中に入って、瞬発力というか、爆発力を生かせる相手じゃないかなと思ってます」
──今回は『KNOCK OUT』に初参戦となりますが、今後、主戦場についてはどう考えていますか?
「今、僕自身としては、どこでと決まったものはなくて、どこのリングでもどんどん試合をしていきたいという思いが強いですね。今回は相手が現役チャンピオンですけど、別にベルトがほしいとかもないので、勝ったら勝ったでいいかなという感じですね。次、もしタイトルマッチを組んでもらえるんやったらやらせてほしいですけど、今はREDのチャンピオンですからね」
──まずはとにかくチャンピオンをぶっ倒したいというところですね。ご自身から見て、自分のパンチの優れているところとは?
「パワーもありますけど、やっぱりスピードですね。それはもうボクシング時代から、70kgの階級の中では僕はちょっと頭抜けてたと思うので、そこを出していきたいなと思います」
──その視点で、キックボクサーのパンチというのはどう見えていますか?
「なんか変なタイミングというか、ボクシングのパンチとはまたちょっと違うので、「お?」ってなる時もたまにはありますね。ちょっと読みづらい部分も逆にあったりはします。でも時間が経つにつれて、すぐ対応はできるし、キックの選手のパンチで倒れることはないですね。だからその分、自信を持って出ることができると思います」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこですか?
「山本KID徳郁さんの再来と思ってもらえたら嬉しいですね。僕の試合を見て、『あ、KIDさんや!』って思ってもらえたら最高です」