2024年5月24日(金)タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムにて『ONE Friday Fights 64』が開催された。
第1試合のキャッチウェイト(139LBS)サブミッション・グラップリングに石黒翔也(カルペディエム三田)が登場、ブルーノ・アセベド(ブラジル)と対戦する。
石黒は柔術衣を着た柔術も、道衣無しのノーギグラップリングも戦う柔術家。2023年12月のIBJJFシドニーオープンでは、ギ&ノーギともにメダルを獲得。ギはフェザーで優勝、無差別では3位、ノーギはフェザーで優勝し無差別で準優勝という好戦績を挙げている。
また、2022年のIREでは今成正和と掌底ありルールで戦い、勝利するなど柔術家の枠を超えた戦いを見せている。
ONEには3月の『ONE Friday Fights 55』で初参戦。寒河江寿泰とサブミッショングラップリングで珍しい日本人対決を行い、判定3-0で勝利している。
アセベドは2023年2月の『ONE Friday Fights 4』に初参戦、MMAでタレク・ガミドフに2Rで一本勝ちしている。
▼キャッチウェイト (139lbs) サブミッション・グラップリング 10分1R〇石黒翔也(日本)[9分19秒 内ヒールフック]×ブルーノ・アセベド(ブラジル)
1R、先に足もとに滑り込む石黒。さばいて切るアセベドに。2度目の引き込みも目にあたりいったんブレーク。再開。ダブルレッグテイクダウンのアセベド。
上からアンクルロック狙いも抜く石黒に、石黒は足関節狙いから上に。足を抜き、逆に足関節狙いのアセベドに作らせず、バックを奪った石黒。4の字ロックを作り、リアネイキドチョークを左右で狙う石黒に、顎を引いて首だけで防御するアセベド。
解除した石黒に、アセベドは下から三角絞め狙い。それをさばいた石黒は足関節狙いからトップでパスに。それを跳ね上げ、ともにヒール狙いも両足を入れた石黒もセットさせず。
上は石黒。草刈の足首を掴むアセベドに、足を抜いて、ハーフから首をネルソン狙い。ここも極めさせないアセベドが上を選択。下からベリンボロを狙う石黒。右足を右脇に挟み、互いに足関節狙いもトップからパスを狙う石黒をスイープするアセベド。
上から攻めるアセベド。石黒は下から潜りアセベドのヒザを巻き込みストレートフットロック、最後は内ヒールフックをうつ伏せで極めた。
9分19秒・一本勝ちで2連勝をマークした石黒はインタビューで、流暢な英語で「最初はレッグロックを狙ったけど、10分以内にいけるか、危ないな、アタックしようと。とにかくこの人を極めないといけないと思い、ヒールフックで行けた。
だからすごく幸せで、ここに来れて嬉しい。相手はタフガイだった」と答え、35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得。
「日本ではこうしてボーナスをもらえることはないから嬉しい。プロアスリートになったという気分をいま味わえてる」と笑顔で語った。