斎藤裕vs.久保優太が決定
2024年5月24日(金)都内にて記者会見が行われ、7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN.3』の追加対戦カードが発表された。
フェザー級(66.0kg)5分3Rで、斎藤裕(パラエストラ小岩)と久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)が対戦する。
斎藤は、第10代修斗世界フェザー級王者として、2020年8月にRIZIN初参戦。摩嶋一整を2R TKOに下すと、同年11月に朝倉未来に判定勝ちでRIZINフェザー級初代王者に。2021年6月にはヴガール・ケラモフもスプリット判定で下し、4連勝。
しかし2021年10月の牛久絢太郎戦で跳びヒザ蹴りを受けたカットによりドクターストップで王座陥落。同年12月の朝倉未来との再戦で判定負けすると、2022年4月に牛久と王座を賭けて再戦。判定負けで王座奪還ならず、3連敗を喫した。2023年4月に平本蓮にスプリット判定勝ちで再起を果たしたが、大晦日のクレベル・コイケ戦ではダースチョークで敗れた。戦績は21勝8敗2分。
久保は、初代K-1 WORLD GPウェルター級王者で、GLORYフェザー級2013世界王者。2021年9月のMMAデビュー戦で太田忍に判定負け後、シバター戦の騒動を経て、2022年11月に奥田啓介に1R TKO勝ち。2023年6月に木下カラテにスプリット判定勝ち。大晦日にMMAデビュー戦の安保瑠輝也を1R リアネイキドチョークで極めると、2024年3月には高橋遼伍にスプリット判定勝ちで番狂わせを起こした。戦績は4勝1敗。
芦澤と皇治の大乱闘の後でコメントとなった久保は「あの、このあと非常に話しづらいんですけれど」と苦笑しがらも、「まずは斎藤選手が、世間では僕がエンタメとかいろいろ言われてたりすると思いますが、リスクしかない僕の挑戦を受けてくださってありがとうございます。斎藤選手はRIZINの元王者で、僕自身、斎藤選手に挑戦できることを嬉しく思っていて、めちゃくちゃ強い選手ですけれど、僕はMMAで王者になるという、このRIZINのフェザー級で王者になるという目標を掲げているので、それには斎藤選手、僕がここで勝って乗り越えないといけないと思っています。かつての出来事を振り返ると、僕自身やっとここまで来たなって想いがあるので、やはり人生大きな失敗をしても努力次第で何度でもやり直せる。復活できるっていうところをこの格闘技を通じて僕はみんなに見せたいと思うので、当日は絶対に斎藤選手を倒して乗り越えたいと思います」との決意を話す。
斎藤は「RIZINに参戦して大体4年くらいですか。いろいろな試合をやってきて、前線で戦って盛り上げてきたっていう自負があるんですけれど、今回のこの超RIZIN.3って多分、今までのRIZINの歴史の中で最大規模の興行、盛り上がりになると思ったので、自分が参戦することによって間違いなく盛り上がる、大会に箔が付くと思ったのでここはぜひ盛り上げたいなと。久保選手は4連勝していて凄くMMAに対応してきているという印象はあるんですけれど、自分が試合をしてきている相手とは訳が違うと思っています。なので自分がやってきたこの格闘技を7月28日にやるだけなので、エンタメとかいろいろ言う人もいるんですけれど、そんなの関係なく最短で終わらせる方法で行きたいと思っています」とクールに語った。
互いの印象を聞かれると、久保は「本当にRIZINフェザー級でトップクラスの選手なので、挑戦するつもりで、胸を借りるつもりで僕は乗り越えようと思っています」、斎藤は「立ち技の実績は言うことがないというか、K-1とGLORYの元王者ということでストライキングの技術は高いですよね。で、MMAの試合で言うと自分のスタイル、やりたいことが明確になってきているのかなというのは直近の試合を見ても思いますね」とした。
斎藤は今回リングに上がる理由を聞かれると「年末負けた時はどうしようかな、みたいな。やりたい選手もパッと浮かばない中でどうしようかなと考えていたところで、朝倉選手と平本選手の試合が決まってそれが超RIZINになると聞いた時に、なんかちょっと自分の中でメラメラと来るものがあったので。そういう直感と言うか。15年ぶりのスタジアムバージョンですし、今まで自分をずっと応援してきてくれた人たちにもそういう景色が見せられるのかなって考えながら、ちょっとずつ試合をする方向に行ったという感じですかね。超RIZINでなければどうかなっていうのはありましたね」と答える。
どういう試合を見せたいかと聞かれた斎藤は「僕もずっとMMAをやってきているので、世間的な構図はキックボクサーvs.MMAファイターという見方がほとんどなのかなと思うんですけれど、さっきも言ったように最短で終わらせる方法で1秒でも早く終わればいいなと。全く油断はしてないです」と、最短決着すると宣言。
それを聞いた久保は「さっきみたいに乱闘になったら最短でやられちゃうと思います」と笑いながら、「ただあと2カ月あるので。僕は前回の高橋遼伍選手との試合もそうだったんですけれど、会見の時点では正直分が悪いと思いますけれどあと2カ月間、今回も斎藤裕選手を乗り越えるために2カ月、精いっぱい努力して頑張って強くなって当日を迎えたいと思います」と、打倒・斎藤に全力を尽くすとした。