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インタビュー

【Krush】藤村大輔「10年近くやってきて、やっと巡ってきたこのチャンスは絶対に逃せない」、璃久「ホンマにブチ抜けなアカン」=王座決定トーナメント準決勝

2024/05/23 15:05

璃久「相手の土俵でも全然できるんで全然勝負しようかな」


(C)K-1

──3月のK-1代々木第一体育館大会では、K-1 MAXの70kgトーナメントに出場しました。あの試合を今振り返ると?

「メチャメチャいい経験になりましたね、ホンマに。でもやっぱり、あの舞台にはもう1回出たいです」

──結果としては1回戦敗退でしたが、自分の力不足を感じた?

「もうちょっとやりたかったなっていうのは思いますね。自分の力不足かどうかっていうのも分からず終わっちゃったんで。最後は切られて止められたので、切られた僕が悪いですけど、思ったよりもいい感じに作戦が進んでて、思ったより攻撃も当たって、いけるんじゃないかなって思うところはちょっとあったので、もうちょっとやりたかったです」

──実際、「抜擢」と言っていい出場だったと思いますが、大きな舞台で大きな試合に出たということに関しては?

「やっぱり、見てる人たちが多いなっていうのは思いましたね。それも含めていい経験になりました。あの舞台に出て、自分の出番を待ってる時とかいつもよりちょっと緊張したんですけど、なかなかあんな緊張感を味わうことないなと思いましたね。トーナメント始まる前にみんなキッズと一緒に入場したり、会場の雰囲気とか、花道のセッティングとかもすごかったので、そういうのはやっぱりなかなか味わわれへんものやから、いいもんになったんかなっていうのは、思いますね」

──で、またすぐにチャンスが巡ってきました。今回、Krushの王座決定トーナメントにエントリーという話を聞いた時にはどう思いましたか?

「やっぱこれは、ホンマに逃されへんなって思いましたね。ずっとやりたかったし、目指すところが、まずそこやったんで。K-1のトーナメントが先になりましたけど、順番が違っただけで、また今は振り出しに戻っただけなんで、ここからしっかり1個ずつ。優勝するのはもちろんなんですけど、そんな先のこと考えず、もうホンマに目の前の藤村さんの試合だけ考えて、勝つことだけしか考えてないです」

──今回のトーナメント、4人の顔ぶれについてはどう思いましたか?

「なんか地味やなって(笑)」

──ほう。

「地味ちゃいます? 70kgって、活躍してんのは外国人ばっかりやったりするんで。まあ、パッとはしないですよね、僕も入れて」

──あ、自分も入れて(笑)。「俺だけは違うぜ」というわけでもないんですか。

「いや、だからやっぱり落とされへんですよね。こんなとこで詰まってたら、しょせん、その地味な中の1人やし。結局、ここ止まりになるのはイヤなんで、ホンマにブチ抜けなアカンなって思いますね」

──ではその4人の中で、「俺はここだけは突出してるぜ」という自信があるところは?

「ええーっ!?」

──「ええーっ」って(笑)。

「やっぱもう、ホンマ普通っすけど『気持ち』ちゃいますか。だって、藤村さんはめっちゃベテランやし、Bigbangのベルトを持ってはったし、森田さんなんか、技術で言ったらたぶんあの人はダントツちゃいます? 小田君はちょっとよう分からへんけど、強いいって聞いてるし、ムキムキやし。僕は、別に何か『これ!』っていうのもないんで、そうなったらもう『負けへん』っていうこの気持ちがやっぱり一番ですかね」

──気持ちで勝つしかないと。

「そこでしかないっす、もう」

──では、目の前の藤村戦はどう戦おうと思っていますか?

「やっぱ、一番はKOっすよね。それは分かってるんですけど、何せもう負けたくないんで、さすがに。同じことの繰り返しはイヤなんで、その時の自分に、もう全部任せます。その時自分ができる全部を出して。ワンデーじゃないんでね、そこで1回全部自分がやったこと全部出して、ぶつけていかなアカンなと思います」

──藤村選手に、こういうところは負けたくないというところは?

「前にバンバン来るし、どっちかというと僕も前に行くタイプなんで、そこで負けられんなと思うし、結局、気持ちの部分なんやろうなと思います。KRESTやし、打ち合い強いと思うけど、別に相手の土俵でも全然できるんで。そこでも全然勝負しようかなと思ってるし、やっぱり打ち合った方が盛り上がりますしね」

──改めて、ベルトについてはどういう思いがありますか?

「いやー、マジで最高っすよね。欲しいですね、ホンマに。僕は地方の団体のベルトとかも含めて獲ったことがないんで。タイトルマッチっていうのをまだしたことがないんで。これ勝たないとタイトルマッチに進めないんで、やっとあと2歩手前まで来たなっていうので……ホンマ、これでチャンピオンになられへんかったら、この階級終わりでしょ、絶対。だって、何か地味やし」

──でも、自分も地味なんじゃなかったでしたっけ(笑)。

「それは間違いないっすね。だって、キャラとか作ったりすんのって、ムズいっすよね?」

──でも関西の選手だと、頼まれなくても自分からやってくる人も多いですよね?

「そりゃあ、何かやりたいとは思ってますけどね。皇治さんなんかも記者会見とかオモロいんで。自分はチャンピオンになってからイキリますわ。今からやってると、『自分、チャンピオンちゃうやん』って言われますんで。結果を残してからやります」

──それは楽しみなので、そのためにもチャンピオンになってもらわないとですね。

「キッツ! プレッシャーですよ、それ(笑)」

──まあ、それはそれとして(笑)。では最後に、改めてこの試合への“決意”を教えていただけますか?

「誰よりもベルトが欲しいのは間違いないんで。そこは絶対他の3人には負けてる気はせえへんので、それが試合にも出ると思うし、逆に見てほしいし、俺も見せたいし。そうなったら、勝手に熱い試合になると思うんで、その気持ちを見に来てほしいなと思います」

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