キックボクシング
ニュース

『THE MATCH 2022』“もうひとつの世紀の決戦”を争った海人と野杁正明が2年ぶり再会「次にリング上で会う時は“世界一”を決める戦いで」

2024/05/23 12:05
 2022年6月19日に東京ドームで開催された『THE MATCH 2022』。“世紀の決戦”と謳われた那須川天心vs.武尊がメインイベントで行われたこの大会のセミファイナルで、“もうひとつの世紀の決戦”が実現した。  シュートボクシングのエース・海人(TEAM F.O.D)とK-1王者・野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST※当時)の68.5kg契約3分3R延長1Rである。  国内中量級最強決定戦は、1Rから手に汗握るハイレベルな一進一退の攻防が続き、インターバル中に10-10のコールが続くたびにどよめきが起こった。延長に入った瞬間、東京ドームに大歓声が起き、マスト判定の延長ラウンドで海人が勝利を収めている。  あれから約2年、両者が再び顔を合わせた。格闘技雑誌『ゴング格闘技』(2024年7月号 No.332)で対談が実現し、『THE MATCH 2022』での決戦を振り返ると共に互いの今後について語った。  海人が「試合中、本当に楽しくて、楽しくて仕方なくて。。ボディも痛かったし、与座キックも初めてやられて、最後の方は足の感覚がなかったんです。そのくらい痛かったんですけど、野杁さんと戦うのが楽しすぎて、変な話『まだ試合をしていたい』と思ったんですよね。だから本戦の判定を聞いている時も延長に行ってほしいと思っていて、いざ延長が終わったときも『もう1Rやりたいな』じゃないけど、そんな気分に変わってましたね」と言えば、野杁も「僕もここ最近の試合の中では久々に楽しかったですね。正直、試合を楽しむ前に終わっちゃうことが多かったんですけど、フルラウンド戦ってもそんな疲れなかったですし、まだまだやれるっていうか、やりたかったっていうか、ワクワクした試合だったなと思います」と、互いにこの戦いをもっと楽しみたいとの感覚になっていたという。  野杁はONE Championshipと契約し、6月8日(土)タイ・インパクトアリーナ『ONE 167』(U-NEXT配信)でシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)とのONEデビュー戦が決定。海人は6月15日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.3』(U-NEXT配信)にて、元GLORY世界ライト級9位アルマン・ハンバリアン(アルメニア)との対戦が決まっている。 『ONE』と『GLORY』、2つの世界の頂をそれぞれ目指して行く両者には、共通した想いがある。それは、互いがそれぞれの頂点に立った時、本当の“世界一”の座を賭けて再戦することだ。記者会見や公開練習でも、2人はそのことについて触れている。 「THE MATCHで戦った後に、今度違う舞台で戦うなら世界一決定戦でと約束したので、それが実現できる時が来たと思っています。野杁さんも間違いなくONEの王者になれる人だと思うし、僕はGLORYでベスタティにリベンジして王座を獲ったら、挑戦できるところに挑戦していきたいと思っているので、世界一を決める時が野杁さんとの再戦になればいいなと思っています」(海人) 「国内を見ても今のところ(対戦相手は)いない。一人倒さないといけない選手がいるけれど、それはこの前、対談でも話させてもらったんですが、お互いが思う世界一を獲ってから交われるところで交われればいいと思っているので、とりあえず日本人はいいです。今の立ち技を見てもONEが僕の中では世界一だ思いますし、盛り上がっている団体なので、僕が王者になって(海人に)挑戦してもいいよと言いたいですね(笑)」(野杁)  対談の最後には、近いうちに合同練習をやろうとの約束も交わした。海人が『GLORY』の世界王座、野杁が『ONE』の世界王座を奪取し、再びリングの上で対峙する。その日が待ち遠しい。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント