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【ONE】野杁正明がデビュー戦へ向けて意気込み「世界最強を目指すには通らないと行けない道。日本の怪物がONEでも通用することを証明する」

2024/05/21 23:05
 2024年6月8日(土)タイ・インパクトアリーナ『ONE 167』(U-NEXT配信)に出場する、K-1世界2階級制覇の野杁正明(team VASILEUS)が5月21日(火)都内にて公開練習を行った。  ミット打ちでは徐々にスピードとパワーを上げていき、終盤には鋭いコンビネーションと威力のある左右ミドルで快音を響かせる。三日月蹴りもレバーを狙う蹴りとみぞおちを蹴る2種類を披露した。 「今は100%を出せる練習が出来ているかと言うと、疲労と減量もあって100%は出せていないんですけれど、過去最高に調子もいいですし、怪我もないので過去最強の野杁正明が当日は見せられるんじゃないかなと思います」と自信のコメント。 「ONEデビュー戦ですし、いろいろなことを含めてアウェーなので、それも全部楽しんで。シッティチャイの復帰戦と思われがちですが、あくまで野杁正明のONEデビュー戦という試合だと思っているので、それを皆さんにお見せしたいと思います」と、アウェーであることも楽しみたいとする。  対戦するシッティチャイとは、いつか戦うことになるという予感はあったかと聞かれると「ずっとK-1と契約があったので言えなかったんですけれど、日本大会でグレゴリアンとシッティチャイの試合を見て、その時からもし僕がONEと契約させてもらうことになったら、どっちかと初戦で当たるかなとなんとなく考えていたところもあったので、その試合どちらかといざ戦うことになったらどう戦おうかなと思いながら見ていました」と、すでに対戦相手として見ていたという。 「強い選手の一人ですし、ムエタイもキックボクシングも出来てどっちのランキングにも入っていますし、本当に強いレジェンド級の選手だと捉えています。現地では100-0くらいでシッティチャイの応援だと思いますが、試合が終わった時にはそれが入れ替わるような。僕はフランスの試合でそれを経験していますし、その快感が忘れられないのでそれを起こそうかと思います」と、試合が終わった時にはスタジアムの観客が自分に声援を送っているような試合にしたいとした。  タイでの試合は中学生の時にルンピニースタジアムで試合をして以来だと言い、60戦のキャリアの中で意外にもタイ人と対戦したのは4回だけ。「僕は相手が何人だからとか、どういう戦い方で来ても僕の戦い方を変えるつもりもないですし、全然気にしないです」と、タイ人だからと言って特別なことはないとする。  シッティチャイの技術の中で最も警戒しているのは「距離感ですかね。この技というよりかは自分の間合いに入らせない、距離の取り方は凄い上手なのでそこは警戒しています」と、自分の距離のとり方だとした。  ONEの印象とケージで試合を行うことについては「ONEの印象は世界トップの団体。その中でも僕のフェザー級は世界トップが集まっている階級。世界最強を目指すには通らないと行けない道だし、挑戦してみたいと思ったのでこの階級に挑戦しますし、そこのテッペンを獲るだけです。ケージは昔、プロになる前にやったことがあって。でも、あまり変わらないですね。コーナーに詰めたりが出来ないですが、そういったことも含めて全部楽しもと思います」と答える。  試合のイメージは「僕のKOしかないです。求めているのはそこじゃないので、まだまだ倒さないといけない選手がたくさんいるので、グレゴリアンよりも速いタイムでKOすればいいアピールが出来るので、そこにこだわって倒しに行きたい」と、ONE日本大会でシッティチャイをKOしたグレゴリアンの3R1分20秒よりも速くKOしたいと意気込む。  K-1の強さを見せたいとの思いもあるかと聞かれると「僕はK-1を見て育ちましたし、K-1が生まれた年に生まれているのでK-1とは何かしら縁がありますし、K-1があったからこそ今の僕がいるので、もちろんK-1代表として戦っていく気持ちもありますけれど、K-1というよりは日本人の強さを証明して行きたいなって思っています」とする。  試合前にはもうひとつの難関ハイドレーションテストがあるが、「やってみないと分からないですね。いつもは短期間で落としていますが、今回は水抜きが禁止なので時間をかけてちょっとずつ落としている最中です。減量もしていますがパワーも全然落ちてないので、過去最高の状態に仕上がるのではないかな」と、未知の部分ではあるが時間をかけて調整するとのこと。  また、解説を務めた5月4日の『ONE Fight Night 22』で、秋元皓貴が議論を巻き起こす判定で敗れたことから競った試合にはならないことを意識するかと聞かれると「僕は倒すことしか考えてないので。判定にいったら負けだと思っているので倒すから大丈夫です。KOで倒さないとお客さんも盛り上がらないし、ボーナスも出ないので(笑)。しっかりKOで倒してボーナスを狙おうかなと思います」と笑う。  日本人にはもう戦いたい相手はいないのかとの質問には「国内を見ても今のところいない。一人倒さないといけない選手がいるけれど、それはこの前、(ゴング格闘技最新号の)対談でも話させてもらったんですが、お互いが思う世界一を獲ってから交われるところで交われればいいと思っているので、とりあえず日本人はいいです」と、名前は出さなかったが『THE MATCH 2022』で対戦した海人とはいつか世界一の座を賭けて戦いたいが、他の日本人選手には興味がないとした。  その海人と最終的に交わるのはONEの舞台になりそうか、と聞かれると「今の立ち技を見てもONEが僕の中では世界一だ思いますし、盛り上がっている団体なので、僕が王者になって挑戦してもいいよと言いたいですね(笑)」という。  いつ頃からONEを意識していたのかとの問いには「もうずっとですよ。僕はずっと、とにかく強い選手と対戦したいと言っていたので。強い選手はみんなONEに集まっているじゃないですか。強い選手を求めるうえでONEという舞台がありました」と、ずっと意識していたとした。  今年2度目の日本大会への参戦希望については「日本人なので日本で戦いたい気持ちはもちろんある。でも、今回勝たないことには呼ばれないですし、僕は日本大会に出たいというよりは武尊君と同じ大会に出て一緒に勝つことが僕の中での目標です。武尊君も僕もどうなるか分からないけれど、今回の試合をクリアして日本大会に出場できるなら準備していきたいと思います」と、武尊と同じ舞台で試合をしたいと希望。  直近で戦いたい相手は誰か、との質問には「ランキングに入っている選手なら誰でもいいです。アラゾフでも、スーパーレックでも、グレゴリアンでも、とにかく強い選手と戦いたい。下馬評では僕は不利だと思うけれど、そういう試合をやりたいので。どうせ勝つだろうと勝ち方を求められるのではなく、絶対野杁は勝てないだろうと思われる選手としか試合をしたくない。削り合いになるのはグレゴリアンかな。。タイプ的にも似ているし、一番バチバチの削り合いになると思いますね」と話した。  最後には「K-1時代から応援にしていただいているファンの皆さんに感謝しています、皆さんも期待してくれていたONEの舞台でようやく戦えることになりました。強豪選手が相手ですけれど、しっかり倒して勝つので、日本の怪物がONEでも通用することを証明するのでぜひ楽しみにしていてください」とファンにメッセージを送った。
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