SB王者・山田彪太朗との対戦が発表された龍聖だが「全部白紙」と席を立った
2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT“BLAZE”』(U-NEXT配信)の対戦カード発表会見が、5月16日(木)都内にて行われ全対戦カード&試合順が発表された。
セミファイナルのスーパーファイト、KNOCK OUT-BLACK-59.0kg契約3分3R延長1Rで、KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者・龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT)がシュートボクシング日本フェザー級王者・山田彪太朗(シーザージム)と対戦が決定。
龍聖は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで多くの経験を積んで2019年4月にプロデビュー。2021年10月にはKNOCK OUT-BLACKフェザー級初代王座に就いた。RIZIN、巌流島でも勝利し、2023年3月にはラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者ペットセーンセーブと対戦し延長戦でダウンを奪って勝利。6月にはチュームーシーフーにダウンを奪われるも延長戦で逆転勝利、12月にはファク・スアレスをKO。2024年4月にSBの川上叶に判定勝ちで17勝(10KO)の無敗記録を更新している。
山田ツインズの兄・彪太朗は2019年8月にプロデビューすると4連勝(無効試合を挟む)を飾ったが、2021年4月に翔に初黒星を付けられた。2022年11月の次期挑戦者決定トーナメントで優勝。12月のRISEとの対抗戦で門口佳佑戦に逆転負けを喫したが、2023年4月に川上叶に勝利してSB日本フェザー級王者となった。その後は6月にオートー、11月にヨードタノン、2024年2月にペットシートーンとムエタイを相手に3連勝。2024年4月にKNOCK OUTからの刺客・栗秋祥梧に判定勝ち。戦績は16勝(5KO)3敗1無効試合。
4月大会で龍聖が川上に勝利した後、山田はリングに上がって「川上選手に勝ってSBに勝ったと思って欲しくないので、SBの一番は僕なので6月の代々木でSBvs.KNOCK OUTやりましょう」と対戦を要求していた。
KNOCK OUTとSBの王者対決となったわけだが、龍聖は不満顔。意気込みを聞かれると「意気込んでないので特にないですね」と言い、「ふざけてるでしょう。なぜこんなヤツとやんなきゃいけないのって。こんなヤツ眼中になかったし、何で今さらコイツとやらないといけないのって感じです」と怒りをぶちまける。
山田からは「普段は小学校で子供たちに給食を作る仕事をしています。本日も野菜たっぷり南蛮漬けをいっぱい作っているため会見に出席できず申し訳ありません。そしてこのような大会に呼んでいただきありがとうございます。SBが立ち技最強を証明するために龍聖選手を圧倒的に倒します。山田彪太朗に注目してください」とのメッセージが読み上げられ、それを聞いた龍聖はさらにイライラを隠せない。
会見に同席した山口元気KNOCK OUT代表は「前回、川上選手と龍聖選手の試合は非常に競った試合の中で龍聖が勝利を収めたこともあるし、山田選手と川上選手の試合も競った内容だったので、今回も競る試合になるのでは」と勝負論がある一戦だとしたが、龍聖は「ないですよ。普通に考えて。試合を見たけれど川上選手に勝ってないじゃん。それで王者対決とか頂上決戦とか言われても困るよ。なんでクソガキとやらないといけないのって」と、山口代表にも食って掛かる。
川上に勝ったことでもうSBとの戦いは終わったと思っているのか、と聞かれると「それはないけれど、僕の中でSBの(フェザー級)トップ2は川上と魁斗だと思っていたので。片方を潰したのでもう別にいいかなと思っていたら、変なのが出て来た」と、自分は山田よりも川上の方が強いと思っていたとする。
そこまで言うのなら山田を圧倒的にKOしないとファンが納得しないのでは、と聞かれると「大丈夫でしょう。相手にならないですよ。この間みたいにぺんぺん逃げないでしょう、アイツ。アイツは逃げないからすぐ終わるよ。そもそも普通に考えて、こうやって言ってるんだからそういう試合をしないといけないなんて俺だって分かってるんだから、そういう質問しないでくださいよ。ふざけた質問」と一刀両断。
栗秋が負けたのはなぜだと思うかと聞かれると「そんなの知らないよ。練習しないからでしょう。俺じゃないから。そんなクソみたいな質問しないでください」と苛立ちを隠せず、なぜそんなに山田を毛嫌いするのかとの質問には「生理的に嫌いですね。のっかってくるのが好かないです」と答えた。
さらに、山田が仕事の都合で会見を欠席したことをどう思うかと聞かれると「マジでふざけてるでしょう。会見に来てないのも知らないですし、そもそも勝負論・勝負論言うけれど、僕は職業・格闘家で1日24時間、365日試合に勝つためにトレーニングしているし、そのために生きてるし、これで食ってますけれど、アイツは給食当番でしょう? そんなヤツに俺が負けるわけないでしょう。そんなクソガキに。ムカつきますね。この試合やりたくない。会見に来てないとか本当に腹立つし、1回ちょっと考えたい。1回全部白紙ね、終わり」と言って席を立ち、会見場を出て行ってしまった。
山口代表は「あとでちゃんと話します。改めて山田選手にも来ていただいて会見はやってもらおうかなと思います。この後、龍聖選手と話します」と、龍聖を説得すると語った。
<全対戦カード&試合順>
▼メインイベント(第15試合)KNOCK OUT特別ルール (※パンチのみ)-73.0kg契約 3分3R延長1R
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者)
五味隆典(東林間ラスカルジム/初代PRIDEライト級王者)
▼セミファイナル(第14試合)スーパーファイト KNOCK OUT-BLACK -56.0kg契約 3分3R延長1R
龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT/KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者)
山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級王者)
▼第13試合 スーパーファイト KNOCK OUT OFG-RED -58.5kg契約 3分3R延長1R
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
デーングリアングライ・シンマーウィン(タイ/シンマーウィンジム/タイラット・ミニフライ級王者)
▼第12試合 スーパーファイト KNOCK OUT-RED -61.0kg契約 3分3R延長1R
重森陽太(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDライト級王者)
レンタ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション/BOMライト級王者)
▼第11試合 KNOCK OUT-UNLIMITED -58.5kg契約 3分3R延長1R
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和フェザー級王者)
中村優作(TEAM FAUST)
▼第10試合
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)
チョークディー・PKセンチャイジム(タイ/PKセンチャイジム/WMC世界スーパーフライ級王者)
▼第9試合 スーパーファイト KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級 3分3R延長1R
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI/KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者)
福田拓海(クロスポイント大泉)
▼第8試合 スーパーファイト KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級 3分3R延長1R
バズーカ巧樹(菅原道場/KNOCK OUT-REDスーパーライト級王者)
中島 玲(フリー)
▼第7試合 KNOCK OUT-BLACK女子 -53.0kg契約 3分3R延長1R
ルシア・アプデルガリム(アルゼンチン)
NA☆NA(エスジム/ミネルヴァスーパーフライ級1位)
▼第6試合 KNOCK OUT-BLACK女子-48.0kg契約 3分3R延長1R
ぱんちゃん璃奈(フリー/初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級&アトム級王者)
アイリン・ゴンザレス(アルゼンチン/ISKAアルゼンチン・ストロー級王者ムエタイルール、WAKO (48kg) アルゼンチン王者)
▼第5試合 KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R延長1R
漁鬼(SHINE沖縄/TENKAICHIウェルター級王者)
エミール・アラゾフ(ベラルーシ)
▼第4試合 KNOCK OUT-BLACK ウェルター級 3分3R延長1R
渡部太基(TEAM TEPPEN/第4代Krushウェルター級王者)
小川悠太(誠真会館所沢道場/MA日本ウェルター級王者、Kross×Over同級王者)
▼第3試合 KNOCK OUT-BLACK -63.0kg契約 3分3R延長1R
大谷翔司(スクランブル渋谷/元JAPAN KICKBOXING INNOVATIONライト級王者)
セーンダオレック・Y'ZDジム(Y`ZD GYM/元タイ国イサーン地方王者)
▼第2試合 KNOCK OUT-RED スーパーウェルター級 3分3R延長1R
MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/元WPMF日本ウェルター級王者、元M-1 JAPANスーパーウェルター級王者)
杉原新也(ワイルドシーサー前橋)
▼第1試合 KNOCK OUT-BLACK -61.5kg契約 3分3R延長1R
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺/元グラディエーター武士道キック・フェザー級王者)
小森玲哉(ONE`S GOAL)