南雲がミャンマーのドキュメンタリー映画のトークショーに出演(C)K-1
現在、東京・新宿K’s cinemaで公開中のドキュメンタリー映画『夜明けへの道』(ミャンマー人のコ・パウ監督)のトークイベントに、世界一危険なミャンマーの伝統格闘技「ラウェイ」チャンピオンでもあるK-1選手の南雲大輝が出演した。
進行役は、当時ヤンゴンでの試合を取材したこともある、ジャーナリストの北角裕樹氏が務めた。
南雲はカレン民族の衣装をまとい、「ラウェイ」のチャンピオンベルトを肩にかけて登場、映画のシーンにもあったレッカマウン(戦闘意欲を示すという意味)を披露した。
南雲は「ミャンマーの街並みが出てきて、ミャンマー語を聞いて、当時の事を思い出しました」としみじみ。
2016年2月に初めてミャンマーに行き、ラウェイを修得し始めた時は「頭突き有りのルール」に驚いたとのことで、初めて試合に出た時は、始まる前に祈りの儀式や踊りがあってリングを神聖化させていることに伝統のある「国技」として位置付けられていることを強く感じたそうだ。
北角氏が現地から聞いた話によると、コロナと軍事クーデター以降、ラウェイやスポーツイベントがなかなかできない状況だそうで、南雲もそれを聞いて心配の様子を隠せなかった。
南雲は「私はラウェイに育てて頂いたと思っているので、感謝の気持ちでいっぱいですし、一度(ラウェイを)辞めようと思った時期もありましたが、ラウェイが無ければ今の自分は無いと思っています。今の試合でなかなか思うような結果を残せていない現状があるなかで、なんとかK-1のチャンピオンになって、そのベルトをミャンマーでお世話になったジムの会長や仲間たちに見せたいです。これからも頑張ります」と意欲を語った。