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【RIZIN】キム・スーチョル「せめてもの償いで妻に勝利をプレゼントしたかった…」「私には大山(倍達)先生と力道山先生のDNAがある」×中島「ジャブをすかされた」

2024/04/30 13:04
 2024年4月29日(月・祝)東京・有明アリーナ『RIZIN.46』の第8試合バンタム級(61.0kg)5分3Rで、中島太一(ロータス世田谷)に2R6秒、TKO勝ちしたキム・スーチョル(韓国)が試合後インタビューに答えた。 「大会前の数カ月間、なかなか思うようにトレーニングが出来ませんでした。一人でトレーニングをやっていたんですが、きちんとしたトレーニングが出来ず、今のままではダメだと所属ジムの館長(ジョン・ムンホン ROAD GYM&ROAD FC代表)から特訓を受ける事になり、そのお陰で何とかここまで来ることが出来ました。その特訓を受けている間もあまり館長の言うことを聞かなかったんですが、やっぱり師匠の言うことは素直に聞かないといけないと思いました」との反省の弁。  今後については「周りでは盛んにタイトル戦をやれと言われるんですが、私はそういうものにあまりこだわるタイプではないんです。私の目標は強い相手と戦って勝って、さらに自分が強い事を証明していく。私の究極の目標は強い選手になることです」と、強い相手と戦っていくことだとした。  リング上のマイクでは「私には大山(倍達)先生と力道山先生のDNAがあると思います」と発言。その意味を聞かれると「同族だから同じDNAを受け継いでいるという意味で言いました。自分にも同じ血が流れているということを言いたかったんです。過去の方々ではありますが、彼らの精神、彼らの戦いに懸ける情熱があったから、いま私自身もここに立つことが出来るんだと思っています。子供の頃からその2人のお話を聞いて育ったので、凄く感銘を受けていました。2人の強い精神力を私が引き継ぎたいとずっと思い続けてきました。34年間ずっとそう思い続けてきたので、今日勝って2人の名前をあげさせていただきました」と説明。  日本の英雄でもある2人を尊敬しているということか。スーチョルは「その通りです。お二人のような立場になることは難しいと思います。私にとってもお二人は偉大な英雄なので同列に並ぶことありえませんが、私自身の名前を日本で知らしめたい気持ちは持っています。日本でぜひ成功したいと考えています。また次回RIZINに出場させていただく時までには、日本語をしっかりとマスターして来ようと思っています」と、日本で成功したいとする。  また、試合前のインタビューで「今回の勝利を妻に捧げたい」と話していたことについて聞かれると「実は、私の妻は私のポケットに1000円すらないような、本当に貧しい時からずっとサポートしてくれました。20歳から今に至るまでずっと苦労させてきてしまいました。私と一緒にいることで苦労しながらも彼女は看護師の資格を取り、大学に通い、大学院まで進学して勉強していた本当に立派な女性なんです。苦労のなか勉強しながら私の子供を出産したことによって、仕事もやめざるを得なかった。常に妻には申し訳ない気持ちでいっぱいです。なのでせめて勝利を収めることで、せめてもの償いということで勝利をプレゼントしたかったんです。妻は私にとって最高の女性です」と語った。 [nextpage] 中島太一「下がられてジャブをすかされた」 「1Rは全部覚えてますけど、2R始まってすぐ記憶がない状態ですね。(スーチョルは)もっと前に来ると思って練習してたんですけど、プレスかけたら意外にも下がられたので、下がられてジャブをすかされたので、そこの距離感はイメージと全然違いました。ちょっと想定外でした。 (今後について)今は、考えられないですね。8月に第二子が生まれるので、まずは……(涙を流し)。まずはずっとサポートしてくれた妻のサポートを2人目が生まれるまで、頑張ります」
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