MMA
インタビュー

【RIZIN】鈴木千裕「ベルトを賭けろよ、ピットブル」、榊原CEOは「『ぜひ全米で』と言われている」──茨の連戦へ

2024/04/30 07:04
 2024年4月29日(月・祝)、東京・有明アリーナにて『RIZIN.46』が開催され、メインイベントの「RIZINフェザー級(66.0kg)タイトルマッチ」で王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が、挑戦者・金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)に1R 4分20秒、TKO勝ち。初防衛に成功した。  試合後、榊原信行CEOは鈴木の今後について、「千裕は怪我さえなければ、2週間間隔でやりたいというタイプで、今回の試合後も『いつでも行けます』と言うから『7月よろしくね』とは伝えました。ファイターとして試合に飢えてるタイミングだと思うので、防衛戦を大晦日にと言う気はないし、『超RIZIN.3』に王者として出てくれたら。6月の五味隆典選手との試合(『KNOCKOUT』)後に怪我がなければ、7.28。秋口にBellatorに挑戦して戻ってきて年末というのもうまく組めればいいと思う」と、フェザー級王者が望む連戦を組みたいとした。  金原をTKOに下し、リング上で「日本のRIZINを俺が世界のRIZINにします」とファンに宣言した鈴木。  試合後のバックステージでも、現Bellator世界フェザー級王者で、2023年7月の『超RIZIN.2』で鈴木が1R KOに下しているパトリシオ・ピットブルが、前戦が本調子ではなかったとして、鈴木を次期挑戦者候補に指名していることについて、「自分はそれ(「本調子じゃない」)は言い訳に過ぎないと思っていて。じゃあ、なんで試合受けたの? って話で。勝算あったから受けたわけで。負けてそういった時点でパウンドフォーパウンドではないと思います」と斬り捨てている。  同時に「ピットブルが『次はお前だ』ってメッセージを送ってきているので『勝ったぞ』と。『ベルトを賭けろよ、ピットブル』、それが僕の中で目標にあります。『日本のRIZIN』を『世界のRIZIN』に変えること。乗り込んでもいいですけど、僕は日本が好きで、日本で世界のRIZINに変えたいので、日本に呼びたいですね。日本で勝って『世界、見ろ。これが日本だ、これがRIZINだ』と見せつけたいです」と、パトリシオとの再戦は、日米どちらでも、Bellatorの王座を賭けたものであるべきと語った。  榊原CEOは、「アゼルバイジャンでのヴガール・ケラモフ戦はフロックでチャンピオンになったんじゃないのという声もあるなか、金原という実力者、実績も含めて文句ない挑戦者にワンサイドゲームで勝った。ポテンシャルに脱帽したし、誇らしく思った」とあらためて鈴木を賞賛する。  その上で「ピットブルとの王座を賭けた再戦は、『ぜひ全米で』と言われているので、タイミングを見て我がチャンピオンを送り出す日も近いうちに来ると思います」と、RIZIN王者とBellator王者の再戦が、米国で行われる可能性があるとした。PFLに買収されたBellatorのチャンピオンシリーズに出場中のパトリシオは、2024年3月にジェレミー・ケネディからダウンを奪われる苦戦の末に3R TKO勝ちで2度目の王座防衛に成功したばかり。果たして次の防衛戦の相手は鈴木となるか。  また、RIZINフェザー級王座のコンテンダー争いについても、榊原CEOは「6月のクレベルとアーチュレッタの戦いにも注目ですし、ケラモフも戻って来る。朝倉未来以下、役者が揃う群雄割拠の階級です。6、7月の2大会で、次なる挑戦者が見えてくると思います」と、タレントが揃ってきたとした。  ベテランの実力者・金原のテイクダウンを切り、打ち合いに持ち込んで初回TKOで初防衛を成功させた鈴木千裕。二刀流の“絶対王者”となるためのタフな道のりは、世界へと続く。
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