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【UFC】ビクター・ヘンリーがボディブロー・中足蹴りから右ハイを効かせて、ハニ・ヤヒーラに最終回TKO勝ち

2024/04/28 10:04
 2024年4月27日(日本時間28日)米国ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Nicolau vs. Perez』(U-NEXT配信)が開催されている。  プレリムの最終メインカードでは、バンタム級で、ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)とビクター・ヘンリー(米国)という、いずれも日本を主戦場にしていた2選手が対戦する(※ヘンリーインタビュー)。 ▼バンタム級 5分3R〇ビクター・ヘンリー(米国)24勝6敗(UFC3勝1敗)[3R 2分36秒 TKO] ×ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)28勝12敗(UFC13勝6敗)  アタイジ・ジュニオールの愛弟子で、2007年のADCCではレオナルド・ヴィエイラに一本勝ちして優勝を遂げたハニ・ヤヒーラは、日本のHERO'S、Dynamite!! 等を経て、2011年1月にUFCに参戦。後のATTの名将マイク・ブラウンに判定勝ちからオクタゴンデビューし、実にUFC13勝5敗の戦績を挙げている。  対するビクター・ヘンリーは、ジョシュ・バーネットに師事して2010年にプロMMAデビュー。2014年7月のGRAND SLAM旗揚げ戦で初来日すると所英男にTKO勝ち。以降、PANCRASE、DEEP、RIZINで活躍し、2019年3月には元谷友貴に判定勝ちでDEEPバンタム級王者にも輝いた。2022年1月からUFCに参戦し、2勝1敗と勝ち越している。  粘り強いテイクダウンからの極めを武器とするヤヒーラは、レイ・ロドリゲス、カン・ギョンホ相手に連勝も、2023年4月の前戦でモンテル・ジャクソンに1R KO負け。  一方のヘンリーは、2023年3月にトニー・グレーブリーにスプリット判定勝ちも、10月の前戦でジャビッド・バシャラートから2R、ローブローを受けて悶絶。試合続行できず、ノーコンテストとなっている。  ケージ中央で下から左手を出したヘンリーにヤヒーラはグローブタッチは無し。臨戦態勢に。  1R、サウスポーのヤヒーラが中央に出て左ロー。オーソで右回りのヘンリーに圧力をかけて左ミドル。右ロー。右ジャブを突き、右の関節蹴りも。ヤヒーラの続く左の関節蹴りをかわして左ジャブを当てるヘンリー。  ヤヒーラは下がるが、左インローから左関節蹴りへの打ち返しにカウンターのダブルレッグへ。ボディロックから持ち上げるが、着地するヘンリーが右を差して詰めて左を突く。左ロー、右ストレートのヤヒーラ。ヘンリーは右ロー。さらに右ローを当てるが、そこにシングルレッグはヤヒーラ。  頭を押し下げるヘンリーに持ち上げて尻を着かせるヤヒーラ。すぐに立つヘンリーがバックに着こうとするヤヒーラにさせず金網に押し込みワンツーを打ち込み、離れる。  プレッシャーをかけるヘンリー。ヤヒーラの左右からの蹴り終わりに組むヘンリーが崩すと、ヤヒーラが引き込み気味に下に。ここは付き合わないヘンリーが立たせる。ヤヒーラの右をかわして、サウスポー構えから右ジャブのヘンリーは右ハイ、右アッパーで金網に詰めるとヤヒーラも頭を下げて左オーバーハンド。それを肩口に受けたヘンリーが跳びヒザを見せてホーン。  2R、ヤヒーラが先に中央へ。ワンツーの右にスウェイするヘンリー。シングルレッグで飛び込むヤヒーラをかわすヘンリー。左ローからワンツースリーの連打のヤヒーラをかわす。右の蹴りから左フックを振るヤヒーラに、見切るヘンリー。ヤヒーラのダブルレッグも切る。  体を入れ替え右ロー、右ミドルハイのヘンリー。ヤヒーラの組みに左で差し上げて投げるとその立際に先に詰めて右アッパー。ボディ。ヤヒーラの打ち返しをかわすヘンリーは右ストレート。オーソになり左ジャブはヤヒーラ。しかし圧力をかけるヘンリーが左右の蹴り。右の中足蹴りを腹に突く。ヤヒーラはサークリング。  ヤヒーラの左から右をブロックするヘンリーが前に。金網を背負わせて右! そこに組むヤヒーラを左で差し上げて投げ! グラウンドには付き合わないヘンリーが立ちあがったヤヒーラに左ボディ! ガード固めるヤヒーラに右ボディのダブル! ダウンしたヤヒーラにパウンドするヘンリーはハーフからヒジを突いてホーン。ヤヒーラは金網を掴んで立ち上がる。  3R、左右で前に出るヤヒーラ。回りながら左ジャブを返すヘンリー。左右にシングルレッグから潜り、デラヒーバからバック狙い、右足にトライアングルをかけるヤヒーラだが、ヒザを抜いているヘンリーが潰して上に。ヤヒーラの仕掛けに離れる。  スタンドにワンツーから、2R同様に右の中足を蹴りを効かせたヘンリーは、右フック! ダウンしたヤヒーラにパウンドのヘンリー。ハーフガードのヤヒーラは潜りで右手を差し込むが、それを潰してヒジを打ち込むヘンリー。  立ち上がり、スタンドに戻すと左ボディ! 右ハイ! 効かされたヤヒーラがガードを固めて半身になるとヘンリーが左右連打! スタンドのまま打たれるレフェリーが間に入った。  かつての練習仲間であるヤヒーラが椅子に座ると、ヘンリーは頭をつけて礼。ヤヒーラが右手で握手を求め、ハグをかわした。  試合後、ヘンリーは「正直、最初のジャブで決めようと思ったんだけど、ヤヒーラがタフで簡単には行かなかった。彼の試合はもちろん見てきたし、向こうも俺の試合を見てきただろうし、3R、緊張感あってホッとしているのが正直なところかな」とコメント。セコンドのジョシュ・バーネットと握手をかわした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇オースティン・ハバード(米国)16勝7敗(UFC4勝5敗)[判定3-0] ※29-28×3ミハウ・フィグラク(ポーランド)8勝2敗(UFC0勝2敗) [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ドンテイル・メイエス(米国)11勝6敗(UFC4勝4敗)[判定3-0] ※29-28×3×カイオ・マシャド(ブラジル)8勝3敗(UFC0勝2敗) [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇ケトレン・ソウザ(ブラジル)14勝4敗(UFC1勝1敗)[判定3-0] ※30-27×3×マーニック・マン(米国)6勝3敗(UFC0勝2敗) [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇クリス・パディラ(米国)14勝6敗(UFC1勝0敗)[1R 4分33秒 リアネイキドチョーク]×ハメス・ヨントップ(ペルー)14勝3敗(UFC0勝1敗)※※ヨントップが体重超過。対戦相手のパディーヤに報奨金の20%を支払う。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇イバナ・ペトロビッチ(ノルウェー)7勝1敗(UFC1勝1敗)[3R 1分29秒 肩固め]×リャン・ナ(中国)19勝8敗(UFC0勝4敗) [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ハイサアー・マハシャテ(中国)10勝3敗(UFC2勝2敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ガブリエル・ベニテス(メキシコ)23勝12敗(UFC7勝8敗)
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