ラウェイのバックボーンを持つK-1ファイターの南雲
軍事クーデター以降圧政がつづくミャンマーで指名手配となり、潜伏生活をしながら今も闘い続けているミャンマー人監督コ・パウが自らを撮影したドキュメンタリー映画『夜明けへの道』が緊急公開となる。
©Thaw Win Kyar Phyu Production
公開を迎えるにあたり、ミャンマーのリアルな現状を切り取った本作に、世界一危険なミャンマーの伝統格闘技「ラウェイ」チャンピオンでもあるK-1選手の南雲大輝がコメントを寄せた。
©Thaw Win Kyar Phyu Production
「ミャンマー現地の緊迫感が生々しく伝わる作品でした。いつ何が起こってもおかしくない、死と隣り合わせであるという状況を力強く、諦めることなく生き抜く姿勢は、自分自身の生き方を改めて自問させられる凄みがありました。今こうしている間にも、時差2時間半のミャンマーでは、罪のない子どもたちや女性が理不尽に命を奪われています。私自身、ミャンマーの伝統格闘技『ラウェイ』を通して、命のありがたみ、ミャンマーの人々の逞しさ、慈悲深さを噛み締めてきました。懐かしいミャンマー語での会話や人々の営みを観ながら、ミャンマーの方々はなんと愛らしく、強いことだろうと思わずにはいられませんでした。悲しく、辛い中でも決して投げ出さず、ユーモアとアイデアによって前進していくコ・パウ監督の姿は戦士のようでした。生きている限り戦い続ける彼らに倣い、私も持てる全てを掘り起こし、命を輝かせて進みたいと強く思いました」