RWS JAPAN2024年4月14日(日)千葉・TIPSTAR DOME CHIBA※U-NEXTでLIVE配信
▼メインイベント(第9試合)バンタム級(53.50kg)3分3R△イッセイ・ウォーワンチャイ(=石井一成/ウォーワンチャイプロモーション)ドロー 判定0-0 ※28-28×3△松田龍聖(大原道場)
石井は打倒ムエタイを掲げタイで試合を重ねながら、2022年8月からK-1にも参戦。K-1バンタム級王座決定トーナメントに出場するなどトップクラスと試合を重ねてきたが、2023年12月の黒田斗真とのK-1 WORLD GP バンタム級タイトルマッチを最後にK-1との契約を解除。今年3月9日、タイ・ラジャダムナンスタジアムで開催されたRWSではコンパヤックを相手に衝撃の初回KO勝ちを収めた。
対する18歳の松田は2021年8月8日にNJKFのリングでプロデビュー。ホーストカップを主戦場にし、2023年3月には滉大(及川道場)を破ってHOOST CUP日本スーパーフライ級王座を獲得。同年10月には、山田航暉に勝利し、前戦となった12月のリティグライ・ゲーオサムリット戦では1RTKO勝ちを納め、現在11戦11勝の無敗を誇る。
1R、両者慎重な出足。松田は右カーフを狙い撃ちにし、左インローも蹴る。イッセイは右ストレート。両者とも手数が少なく、レフェリーから注意を受ける。ここで松田が攻めていき石井も打ち合いに応じると、イッセイの左インローが急所に入って松田がバランスを崩して倒れ、これがダウンとなる(タイのレフェリーはローブローでもダウンをとることが多々ある)。立ち上がった松田は右フックで反撃。オープンスコアは10-8×3でイッセイ。
2R、松田がパンチを当てていく中、イッセイも左フックをヒットさせて前へ出ていくが、ハンドスピードの速い松田の右がヒットする。さらに松田はイッセイを投げ飛ばすなど荒々しいところも見せる。オープンスコアは10-9×3で松田。
3R。松田は不敵にもノーガードになってイッセイを挑発。イッセイのパンチをもらってもすぐに打ち返す松田が右でヒットを奪う。ヒザも突き刺す松田。イッセイは打ち合いに行くが、打ち終わりに松田のパンチをもらってしまう。
判定はジャッジ三者とも28-28でドロー。両者痛み分けとなったが、松田がその恐るべきポテンシャルを満天下に知らしめた。
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▼セミファイナル(第8試合)117LBS(53.07kg)契約 3分3R〇名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)判定3-0 ※30-27×3×ケビン・マルティネス(スペイン/T-DED99)
【写真】今回のワイクルーの締めは野球。ホームランをかっ飛ばした 名高は2018年12月にラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座(47.63kg)を獲得し、2019年4月にはルンピニーの同級タイトルも獲得。日本人初のムエタイ2大殿堂ラジャダムナン・ルンピニー統一王者となった。その後も快進撃を続け、2023年2月にはRWSシリーズに参戦し、左ハイキックで見事なKO勝ち。4月にはムエタイ強豪ソンチャイノーイもKO、5月にペットナコンをKOすると、7月にはウェウワーを破りラジャダムナンスタジアム認定フライ級王座を奪取。タイ人以外では史上初となるラジャダムナン王座の2階級制覇を達成した。
快進撃は止まらず、8月には『RWS』で初防衛戦を行い4R TKO勝ちで日本人では史上2人目となるタイでの防衛に成功。9月も『RWS』に出場してスーパーフライ級でスーウィチャイを初回KO。10月のBOMでは左ミドルキックでチョンデンの左腕を1Rで破壊し、11月の『ジャパンキック』ではルンサックノーイを左ハイキックで2RにTKO。12月のRWSにてシューサップを2RでKOし、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座を獲得すると、2月12日に日本初上陸を果たした『RWS』で正規王者プレーオプラーオを判定で破り王座を統一、前人未到の3階級制覇を達成した。戦績は54勝(37KO)6敗1分。
マルティネスはスペインで6度、ヨーロッパで2度チャンピオンになった実績があり、現在はタイに在住しRWSを主戦場としている。戦績は76戦52勝24敗。
この試合は117ポンド契約=53.07kg契約ということで、バンタム級(上限は118ポンド)に該当。名高にとって4階級制覇を見据えての試金石となる。
1R、名高は左ミドルをどんどん蹴り、ジャブ、ヒザ、右ローを織り交ぜる。マルティネスはパンチ、左ミドルを放つも名高はすぐにバックステップしながら回り込んでかわしていく。右へ回り込みながら右ロー、左ミドルを蹴っていく名高。オープンスコアは10-9×3で名高。
2Rも名高は強い左ミドルを蹴っていき、左ストレートをボディへめり込ませたかと思うとその左を顔面へと打ち分ける。左ハイ、ヒザ蹴りと攻撃を振り分け、マルティネスも左右フックや左ミドルを蹴るのだが名高の手数の多さ、技のバリエーションで印象がかき消される。OPスコアは10-9×3でこのラウンドも名高。
3R、マルティネスはパンチで勝負をかけて距離を詰めるが、名高がフットワークで回り込んでかわしていき、ロープに詰まっても左ストレートを顔面とボディに当てるのは名高の方だ。顔面前蹴りではマルティネスを大きく仰け反らす。ほぼワンサイドに名高が多彩な攻撃でヒットを奪い、試合終了。
判定3-0で名高が完勝を収めた。
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▼第7試合 スーパーウェルター級 3分3R〇サジャド・ヴェナムムエタイ(イラン)TKO 2R 2分57秒 ※左縦ヒジ×モトヤスック(治政館)
モトヤスックは2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争いジャパンキック認定ウェルター級王座に就いた。強烈な右ストレートと左フックを武器に、2022年9月のWMOインターナショナル・スーパーウェルター級王座決定戦でダーンチョンに2RでKO勝ち、11月にはシュートンに判定勝ち、2023年1月にネートパヤックに判定勝ち、3月には初参戦のRISEで憂也を延長戦で破り、7月には馬木樹里をKO、10月にはRISEでT-98にも勝利と連勝中。戦績は18勝(10KO)5敗1分。
対するサジャドは元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者(2023年に獲得)で、現WBCムエタイ世界同級王者というかなりの強豪。アマチュア時代にはIFM YOUTH WORLD CHAMPIONSHIPで金メダルにも輝いている。ONEで活躍するフリオ・ロボに勝利、2023年9月の『ONE Friday Fight 35』でランボー・モー・ラッタナバンディットからも勝利を収めている。
1R、右ローの蹴り合いからスタート。サジャドは要所で蹴りからヒジを織り交ぜて来る。モトヤスックは強い右ローを蹴るが、サジャドは左右ミドル、ヒジ、ジャブと技を多く出す。左縦ヒジで歩くように前に出たサジャドは、右ハイでダウンを奪った。
2Rになるとサジャドはヒジの乱れ打ち。強いヒジを次々と打ち込む。モトヤスックは左右フック、右ストレートで応戦するもサジャドはどんどんヒジを打つ。さらに右ヒザを鋭く突き刺すと、今度はヒザ地獄。最後は左縦ヒジを叩き込み、モトヤスックがダウンしたところでセコンドからストップの申し出あり、サジャドのTKO勝ち。
サジャドが衝撃的な日本デビューを果たした。
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▼第6試合 アトム級(46.26kg)2分3R〇伊藤紗弥(尚武会)判定3-0×パヤーフォン・バンチャメーク(タイ)
伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。
2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSA王座を新たに獲得。9月の『RWS』でモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムで初勝利、2024年1月の『TOP BRIGHTS』ではサネーガームとの再戦で返り討ち、そして2月のRWS JAPANではノンミンを2RでKOした。
パヤーフォンは20歳にして68勝(11KO)16敗1分の戦績を持つ、元WPMF世界女子ピン級王者。2017年11月に初来日するとムエタイの試合で3連勝。2019年10月にKrush初参戦でKrush女子アトム級王者・高梨knuckle美穂に挑戦し、延長戦の末に敗れたものの高梨を苦戦させた。
2022年6月の「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」の1回戦でMIO、決勝では菅原美優を破り、タイ人女性初のK-1王者に就いたが、2023年3月の初防衛戦で菅原美優にリベンジを許し、王座を失った。7月には松谷綺にも判定負け。従姉妹は大人気の韓国の4人組ガールズグループ「BLACKPINK」のメンバーであるLISA。今回より所属名がブアカーオと同じバンチャメークとなった。
1R、前に出るのは伊藤。ジャブを突き、右ローを蹴る。パヤーフォンは伊藤の圧にやや押され気味ながらも、伊藤がパンチで攻めてくるとバックハンドブロー、バックスピンエルボーを繰り出す。さらにパヤーフォンが組んできても組み勝ったのは伊藤だ。オープンスコアは10-9×3で伊藤がリード。
2Rは右ミドルの蹴り合い。伊藤はジャブも突く。パヤーフォンは伊藤のミドルに右フックを合わせにいくが伊藤はかわす。パヤーフォンは組みにも行くが伊藤はいいところで組ませない。圧力をかけて攻めているのは伊藤で、OPスコアもその通り10-9×3で伊藤となった。
3R、伊藤は右ミドルからの右ストレート、パンチで前へ出てこようとするパヤーフォンを前蹴りで押し返し、パヤーフォンは苦しそうな息を吐く声を出す。さらに前へ出て来たパヤーフォンへ伊藤が鋭いテンカオ! グサリと突き刺し、パヤーフォンは後退。パンチで追撃する伊藤。パヤーフォンは伊藤に背中を向けるようにし、諦めモードで試合終了のゴングを聞いた。
判定は3-0で伊藤。完勝に笑顔を見せ、パヤーフォンは足早にリングを去っていった。
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▼第5試合 49.89kg契約 3分3R〇竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム/元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者)判定3-0×コチャシット・ターセヤーサット(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級王者)
竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目の同世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目の同スタジアム王者に。
2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。怪我で戦列から離れていたが、2022年12月に約1年ぶりの復帰戦で秒殺KO勝ちした。RWSでは12月にジャバド・モザファリ(イラン)にKO勝ちしたが、2024年3月のコチャシット戦では判定負け。戦績は34勝(12KO)8敗2分。
前述の通り両者は3月2日タイ・ラジャダムナンスタジアムで開催された『RWS』で対戦し、1R、2Rはコチャシットが優勢に試合を進める中、3Rは竜哉が強打を炸裂させて巻き返しを狙うも逃げ切られて判定負けを喫した。
1R、序盤からコチャシットはつかみに来る。首相撲に持ち込んでヒザを蹴るコチャシット。竜哉は回り込んでコチャシットのつかみから離れ、右ロー&右ストレート。首相撲でのヒザの蹴り合いにも応じ、コチャシットは首相撲に行っても有効ではなかったことがマイナスとなったか、オープンスコアは10-9×3で竜哉がとった。
2Rもどんどん前へ出て組みに来るコチャシット。組まれても竜哉はヒザの蹴り合いで負けていない。離れると組まれ際に竜哉は右ミドル、右ローを蹴る。コチャシットも左ミドルを蹴り返すが、すかさず竜哉が右ミドルを蹴り返して譲らず。このラウンドも10-9×3で竜哉。
3Rもどんどん前へ出て組みに来るコチャシット。今度はヒザだけでなくヒジも繰り出して逆転を狙う。竜哉は離れると右ハイ。コチャシットのしつこい組みにも対応してコカされず、逆に蹴り足をキャッチしてコチャシットをコカす。
判定は3-0で竜哉が勝利。リベンジを果たした。
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▼第4試合 スーパーフェザー級 (58.97kg)3分3R〇士門・エイワスポーツジム(=吉成士門/エイワスポーツジム/プロムエタイ協会スーパーフェザー級王者)判定3-0×イサンヌア・チョーバンセン(タイ)
士門は吉成名高の従兄弟で、これまでにWPMFインターナショナルスーパーバンタム級王座のほか、WMC日本フライ級王座、WMCインターコンチネンタルバンタム級王座を獲得。「Road to ONE JAPANフェザー級ムエタイ日本トーナメント」で優勝と11戦無敗の快進撃を続けていたが、2023年6月にタイ・オムノーイスタジアムで初黒星。
8月にはタイでプロムエタイ協会スーパーフェザー級王座を獲得し、11月のBOMでは梅沢武彦にTKO勝ち、12月の『RWS』ではワッチャラポンに判定勝ち、2024年3月の『RWS』でもWBCムエタイのオーストラリア・ナショナル王者イブラヒム・アブサレに大差の判定勝ち収めている。戦績は16勝(5KO)1敗。
対戦するイサンヌアは81戦52勝29敗の戦績を持ち、2月のRWS JAPANで初来日、常に前へ出て手数を出し、左ミドル&右ヒジで永澤サムエル聖光に完勝を収めている。ムエタイの人気テレビマッチ『true4u』のメインイベンターを務める強豪を相手に、士門は勝利なるか。
1R、士門はジャブ&右ロー。時折繰り出す右ストレートではイサンヌアを大きく後退させる。さらに左ボディも。イサンヌアは組んでくるが士門はいい位置を取らせずブレイクに持ち込む。離れると再びジャブ&右ロー。
2R、イサンヌアはいきなり組んで来るが士門はいいところで組ませずブレイクに。離れると士門は右ロー、左ボディ&右ストレートとパンチで攻め込み、イサンヌアがヒジで勝負をかけてくると士門もヒジで迎え撃つ。終盤は再び首相撲勝負となったが、今度は士門がヒザを多くヒットさせた。オープンスコアは10-9×3で士門。
3R、イサンヌアはヒジで勝負をかけて狙い撃ちするが、士門はボディを打ち、右へ回り込んで左ミドルを2発、そこからワンツーをヒットさせるとイサンヌアが明らかに効いた様子。さらにヒジを叩き込む士門。残り1分、勝負あったか、両者とも距離をとってリング上を旋回しはじめ流し始める。
そのまま試合終了となり、士門の圧勝となった。
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▼第3試合 ミドル級(72.57kg)3分3R×MIKE JOE(BATTLE FIELD/TEAM J.S.A)判定0-3〇ガリップ・セリック・ジティジム(トルコ/ジティジム)
JOEはアマチュアボクシングからキックボクシングに転向し、MMAにも挑戦した184cmの長身選手。2020年8月のKrush、2021年3月のK-1で共に勝利を収めている。2021年12月のBOMでクリスチャン・ジョセフを5Rに左ボディでKOし、第4代Bigbangスーパー・ウェルター級王座に続きWMCインターコンチネンタル・ミドル級王座を獲得すると、2022年9月には喜多村誠をTKOに破りWPMFインターナショナル・ミドル級王座も獲得して三冠王となった。
2023年4月にはBOMミドル級王者決定戦に臨んだが、ヨックペットに判定負け。6月の「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」では1回戦で優勝候補のムスタファ・ハイダを苦しめたが判定2-0で敗れた。2月のRWSではペッチマイに判定負け。
ガリップはタイトル歴などは不明。戦績は22勝5敗。
1R、パワフルな左右ミドルと右ストレートで前に出て攻めるガリップ。パワーに押され気味だったJOEだが、終盤は左ローを連続ヒットさせてガリップに嫌な表情をさせる。それでも強い右ストレート、ヒジを打ち込んでくるガリップ。スーパーマンパンチも繰り出す。オープンスコアは10-9×3。
2R、パンチが当たると見たか、ガリップはパンチ主体の攻めに切り替える。パワフルな右ストレート、左フック、左ボディでJOEを追いかけ、ミドルや右ローも蹴っていく。JOEは右ローを返すが、ガリップのパワーとパンチの回転になかなか攻撃に転じることが出来ない。ガリップはJOEをロープに追い込むとヒジを打つ。OPスコアはこのラウンドも10-9×3でガリップ。
3Rもパワフルなパンチで攻めていくガリップ。するとここでサウスポーのJOEがようやく左ストレートを連打するとことが連続ヒット。逆襲に転じたJOEだったが、すぐにガリップの右ストレート、左右フックで防戦となってしまい、なぜかノーガードになってパンチを浴びる。最後は再び左ストレートを打ちに行ったJOEだが時すでに遅し。
ガリップが判定で勝利した。
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▼第2試合 スーパーフェザー級 (58.97kg)3分3R×ジャイペット・シットパーボン(タイ)判定1-2〇パルコ・レンジャージム(レンジャージム)
1R、好戦的なジャイペットは前へ出て右ストレート、右ミドルで攻めていくが、パルコが右ヒザを突き刺すと後退。パルコはパンチを出しながらヒザを突き上げ、前蹴りでもボディを攻める。ジャイペットはミドルを返すがスピードがない。オープンスコアは10-9×2でパルコ、10-9でジャイペット。
2R、序盤は右ミドルを出したジャイペットだが、パルコのヒザをもらうと途端に失速。左フック、右ストレートをもらって大きく頭が揺れ、パルコがパンチとヒザで追い回す展開に。それでもジャイペットも諦めず右ストレートを身体ごと放ってくる。OPスコアは10-9×3でパルコ。
3R、両者とも消極的だとして2度注意を受ける。ここで攻めたのはここまで負けているジャイペットの方。パンチを放ってガムシャラに攻める。最後の30秒でパルコが反撃に出てパンチをまとめ、判定2-1で勝利を収めた。
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▼第1試合 スーパーフライ級(52.16kg)2分3R×YAYA・ウィラサクレック(WSRフェアテックス幕張)判定0-3〇カノックワン・ルークノーンセーン(タイ)
WSRジムの紅一点、YAYAが参戦、カノックワンと対戦する。元J-GIRLSスーパーフライ級王者のYAYAはアグレッシブなファイトスタイルで☆SAHO☆、聖愛といった国内トップファイターと激闘を繰り広げている実力者。
2023年5月以来、約1年ぶりでのムエタイルール、さらに地元での試合が決定し燃えているという。今回の相手、カノックワンは32戦26勝6敗のキャリアを持つ。身長ではカノックワンが5㎝上回るが、リーチはYAYAの方が7㎝長い。
1R、開始と同時に前へ出たYAYAをカノックワンは首相撲に捕らえてヒザ蹴り。離れると前蹴りで距離をとって左ミドル、ワンツーを出すカノックワン。YAYAはパンチを振るうがカノックワンの長い手足と首相撲に阻まれる。オープンスコアは10-9×3でカノックワン。
2R、アタックを繰り返すYAYAだがカノックワンの前蹴りで止められ、近付いても首相撲で止められてしまう。左ミドルだけでなくワンツーも出すカノックワン。終盤、YAYAは右ローを蹴り、これが有効的に決まる。OPスコアは10-9×2でカノックワン、10-9がYAYA。
3Rも突進するYAYAにカノックワンは前蹴りと右ロー。それでもYAYAが接近するとカノックワンは首相撲からのヒザ蹴り。YAYAは構わずボディと顔面にフックを打ち続ける。
判定は3-0でカノックワンの勝利となった。
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判定は3-0でカノックワンの勝利となった。
▼プレリム第5試合 63kg契約 3分3R〇羅向(ZERO/元NJKFライト級王者)判定2-1 ※28-29、29-28×2×力也(WSR 湖北)
1R、ミドルの蹴り合いからスタート。徹底して右ミドルでサウスポーの羅向の左腕を蹴る力也に羅向は左ローで対抗。羅向は左ヒザを突き刺すと左ストレート、左フックで攻め込み10-9×3で羅向。
2R、徹底して右ミドルを蹴る力也に羅向は左ヒザを突き刺し、左ストレートへつなぐ。力也は前蹴りでを突き放し、右ストレートもヒットさせ羅向る。パンチのヒットは羅向だったが、力也が右ミドルを蹴りまくって10-9×3とポイントを奪い返す。
3R、前に出て右ミドルと左前蹴りで攻める力也に、羅向はパンチとヒジで徹底応戦。羅向のヒザ、ヒジが決まると力也もヒジで応戦して打ち合いに。羅向は左目上をカットして流血、力也も右目を腫らせる。激しいせめぎ合いとなり、判定2-1で羅向が熱戦を制した。
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▼プレリム第4試合 64.50kg契約 3分3R×アントニオ・アピアット・ラブリック(ドイツ)判定0-3 ※28-29×3〇KJヒロシ(Y'ZD 沖縄)
1R、ヒロシは右カーフを狙い撃ち。前に出るラブリックはパンチも蹴りも荒っぽいが時折スイッチを魅せる。徹底的に右カーフを蹴るヒロシ。10-9×2でヒロシ、10-9ラブリックと割れた。
2R、徹底して右カーフを蹴るヒロシにラブリックも右カーフで対抗。荒々しく前へ出てパンチを叩きつけるラブリックにヒロシは首相撲からのヒザ、ヒジ。パンチの打ち合いでも右ストレートをヒットさせてヒロシの10-9×3。
3R、サウスポーになったラブリックはパンチで勝負をかけるがヒロシは回転ヒジで応戦。さらに足払いや首相撲でコカしまくる。ワンツーで前へ出るもヒロシにコカされ、攻めが続かないラブリック。
判定3-0でヒロシが勝利を手にした。
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▼プレリム第3試合 スーパーライト級(63.50kg)3分3R×中尾 満(エイワスポーツジム/元新日本キックボクシング協会ライト級暫定王者)KO 1R 1分30秒 ※右前蹴り〇林 京平(湘南格闘クラブ/第3代Bigbangライト級王者)
1R、序盤から打ち合う両者。中尾は勢い余って自分のフックの勢いで転倒してしまうほど。打ち合いの中、林が左ボディでダウンを奪い、何とか立ち上がった中尾だが林が右前蹴りを放つとダウン。林のKO勝ちとなった。
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▼プレリム第2試合 53kg契約 3分3R×渡部 隼(尚武会)KO 3R 1分26秒 ※左ボディブロー〇GANG-G(ゴリラジム)
1R、前に出るGANG-Gが右ローからの左右フック、サウスポーの渡部はテンカオ&組んでのヒザ、左ストレートで迎え撃つ。前に出てボディを攻めるGANG-Gのラウンドに。
2Rは渡部も前に出て左ミドルを蹴る。前に出るGANG-Gを縦ヒジで迎え撃つ渡部にGANG-Gは左右フックとヒジ。もらっても前に出るGANG-G。10-9×2がGANG-G、10-9で渡部。
3Rが始まってすぐ、GANG-Gのヒジで渡部が鼻血を出しドクターチェック。再開後、渡部は蹴りで猛反撃に出るが、GANG-Gも下がらず左右フックを顔面とボディへ叩き込む猛攻。コーナーに詰めた渡部に右フック、左ボディを浴びせてKO勝ちを奪った。
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▼プレリム第1試合 スーパーライト級(63.50kg)3分3R×桜華(小浜道場 絆)判定0-3 ※30-27×3〇切詰大貴(武勇会)
パンチのコンビネーションと右ローで攻めたた切詰が判定勝ち。