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【RIZIN】榊原CEO、素手ボクシングは「定期的に試合をやっていくことは考えていない」がBKFCの日本進出の協力は「全然ある」

2024/04/11 17:04
 2024年4月29日(月・祝)東京・有明アリーナ『RIZIN.46』の記者会見が、11日(木)都内にて行われた。  今大会でRIZIN初となる素手のボクシング=BKFCルール(2分5R・60kg契約)で篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會)の出場が決定した。  当初、篠塚は4月27日にロサンゼルスで開催されるBKFC大会に日本人初の参戦が決まっていたという。なぜRIZINがBKFCに協力するのか、榊原信行RIZIN CEOはその理由を次のように答えた。 「僕らからすると今回篠塚選手が参戦します、それがひとつのきっかけ、トリガーとなってまた日本人選手がベアナックルに戦いを挑みたいという選手がきっと出て来るでしょうし、ベアナックルの中で戦っている選手もMMAでやりたいという選手もいる。MMAで実績のある選手たちもルールを変えた戦いで新しいキャリアを積んでいっている選手もいる。  RIZINはプロモーションではなくフェデレーションなので、いろいろな団体、同じ競技でもプロモーション毎にルールが違うのも含めて、我々は門戸は全開放なので積極的に交流したいと思っています。篠塚選手が(BKFCで)活躍することで、アメリカのマーケットで凄く注目を集めているのでその中で篠塚選手が人気者になっていくことは我々にとっても回り回ってプラスになるし、RIZIN自体のブームアップにもつながることになればいいなと思います。いろいろプラスの効果が期待できると思います」  BKFCが本格的に日本上陸を果たすことになれば、RIZINがそれに協力するようなこともあるのか。 「それも全然あると思います。BKFCは我々よりも歴史は浅いですけれど、海外展開も速くてもうすでにアジアではタイでも大会をやっていたり、4~5カ国ですでにやっているんじゃないですかね。いま総合格闘技って競技が成熟しつつある中で、その競技の形態にファンが飽きているところもあると思うんですよね。  新しいもの、例えばカラテコンバットとかも凄い人気がありますし、ベアナックルもUFCの中では見られないいろいろなドラマチックな場面とか戦いが見られるものに少しずつ興味が広がっている。そこも含めて僕らが日本で今回、篠塚選手の試合は凄く跳ねてファンの人たちがもう1回見たいということになれば、ベアナックル側の思惑は当然日本での開催、オールベアナックルの試合で開催というのを彼らは視野に入れていると思います」と、その時は協力するとの姿勢を示した。 【写真】RIZINに定期参戦しているジョン・ドッドソン(右)は初代BKFCフライ級王座に就いている(C)BKFC しかし、RIZINにおけるベアナックルの試合は「継続的には考えてない」とも。 「今回見てもらえば分かると思いますが、ベアナックルルールをやるのは誰でも出来ますが、普通に競技をやっている総合格闘家やキックボクサーでも怖いと思いますよ。素手で殴られるのは。オープンフィンガーグローブは薄いとはいえ、バンデージを巻いてるし、アンコも入っているので。やれる人、やれない人がいると思う。だから誰でもってわけにはならない。僕からすると(今回は)ベアナックルをショーケース的に見てもらって、この先も定期的に試合をやっていくことは考えていない。  もしかしたら、日本のファンたちにとってはあまりにも刺激が強すぎるものかもしれないし。僕はそんな感じもしているんですよ。でもUFCの初期の頃って壮絶だったんですよ。それがだんだんスポーツライクになっていったとはいえ、それでもマウントポジションで上から顔面を殴るのはえげつなく見える。だからこの刺激がみんなにどういう形で受け止められるか、実験的な感じがあります。それくらい刺激が強いと思います。OFGを外すかはめるかの違いで、こんなに見える景色が違うのかと、ある意味バイオレンスに振れていきますので。  アメリカで合法的に通ったのが2018年で、6月に初めてやってそれが一気に5~6年足らずで全米に浸透してついにカリフォルニアでも認められた。市民権を得ている。だから無視も出来ないし、彼らはRIZINに凄くアグレッシブなアプローチを積極的にしてくれていたこともあって、去年の年末に女子同士のベアナックルの試合をRIZINでやらせてくれってオファーをもらっていたくらいです」と、今回実験的に試合を見せるだけとの見解を示した。
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