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【訃報】曙が死去。格闘技転向の仕掛け人・谷川氏が振り返る「電信柱の陰で口説いたK-1参戦」「一夜で口説けた奇跡の大逆転」

2024/04/11 12:04
 第64代横綱でK-1やHERO'Sなどでも活躍した曙太郎が2024年4月11日(木)、心不全で亡くなっていたことが分かった。54歳だった。  曙は外国人初の横綱となり、2001年1月に654勝232敗の成績を残して引退。2003年大晦日にK-1転向を果たし、ボブ・サップと戦った試合は1R2分58秒、KO負けとなったが瞬間最高視聴率で紅白歌合戦を上回る史上初の快挙を達成した。その後、K-1では2006年まで戦って1勝8敗。2015年大晦日、RIZINにて12年ぶりにボブ・サップとのリベンジ戦に臨んだが、2Rに負傷判定で敗れリベンジならず。また、2004年大晦日のホイス・グレイシー戦をはじめとして総合格闘技の試合も全敗だが4試合行っている。 【写真】韓国相撲の横綱チェ・ホンマン(左)とは3度も連続で対戦した 格闘技への転向を口説いた元K-1プロデューサーの谷川貞治氏は、この訃報に「曙さんが亡くなった情報がいろんな人から入って来た。54歳かぁ。2003年の大晦日、フジのPRIDE、日テレ猪木ボンバイエと地上波3局で放送する中、TBSでK-1やる私が起死回生で組んだカードが曙vsボブ・サップだった。史上初の紅白越えの43%の快挙! 思い出深い人だったので、悲しみもひとしおです」と自身のSNSに投稿。 【写真】2005年大晦日にはボビー・オロゴンと総合格闘技ルールで対戦したこともある 続けて「2003年の大晦日九州場所。アポなしで高砂部屋の朝稽古に押しかけ、電信柱の陰で口説いたK-1参戦。『サップと試合しませんか?』『サップかぁ』一夜で口説けた奇跡の大逆転。曙太郎さんのご冥福をお祈りします」と追悼。  そして紅白歌合戦の裏番組で唯一視聴率で超えた曙vsボブ・サップ戦。43%! 解説には貴乃花や古賀稔彦、清原和博がいて、なぜかフジの藤原紀香と長谷川京子もいた。ゲストにはマイク・タイソンとヒクソン・グレイシー。国歌斉唱は小柳ゆきとスティビー・ワンダー。レフェリー角田信朗。凄い祭りだった」と当時を振り返った。
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