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【RISE】小林愛理奈と小林愛三がOFGで激突、両者ともONE最強女王ペッティージャーとの対戦を目標に掲げる

2024/04/05 14:04
 2024年5月19日(日)東京・後楽園ホール『RISE 178』の対戦カード発表記者会見が、4月5日(金)都内にて行われた。  SuperFight!として-50kg契約3分3R延長1Rのオープンフィンガーグローブマッチで、RISE QUEENミニフライ級王者・小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)と初代RISE QUEENフライ級王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)の“小林対決”が決定。  愛理奈はフルコンタクト空手出身で強烈なパンチを武器に持つ。正道会館第38回全日本空手道選手権大会2019軽量級優勝など主に関西圏の大会で多くのタイトルを獲得してきた。RISEでは奥脇奈々、平岡琴、百花、祥子JSKらを次々と撃破するも、2022年5月に3度目の対決となったRISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪とのタイトルマッチで敗れた。11勝(4KO)3敗1分の3敗はいずれも宮﨑に付けられたもの。  12月には女子初のオープンフィンガーグローブマッチに臨み平岡を返り討ちにすると、2023年2月にはSB日本女子アトム級王者MISAKIからダウンを奪って勝利、8月には花田麻衣に判定勝ちすると、11月にRISE QUEENミニフライ級タイトルマッチでerika(=名前の後ろにハートマーク)をKOで破り、王座を奪取した。2024年1月にワン・チンロンをKOし、現在6連勝中。  愛三は2015年2月にプロデビューすると、2018年7月にシュートボクシングの試合で敗れるまで13戦無敗を誇った。同年12月には伊藤紗弥を判定で下し、2019年11月にはWPMF世界女子フライ級王座を奪取。2021年4月にRISE QUEENフライ級正規王者となった。2022年3月にはベルギーでGLORY女子スーパーバンタム級王者ティファニー・ヴァン・スーストに挑戦するもKO負け。  7月にはイ・ドギョンに圧勝するも、12月にGLORYのテッサ・デ・コムと対戦してダウンを奪われての判定負け。2023年5月、コムを挑戦者に迎えて行った初防衛戦でも判定で敗れ、王座を失った。2023年8月にMelty輝を破り再起を果たしている。戦績は18勝(3KO)7敗4分。  愛理奈は1月大会でKO勝ちした後、愛三とのOFG戦をアピール。愛三もリングに上がり、対戦を承諾していた。対戦のきっかけを作った愛理奈は「このカードが一番注目されていると思っています。OFGマッチはまだ2回目ですが、今のパンチ力で、OFGを着けて練習でもいい感じになっているので楽しみです」と自分のパンチ力に自信を見せる。  愛三は「注目度の高い盛り上がるカードだと思っています。このカードをしっかり喰って、OFGを着けた愛理奈選手は一番強い状態だと思うので、その愛理奈選手にしっかり勝って次につなげたい」とした。  互いの印象を聞かれると愛理奈は「パンチも蹴りも強くてバランスがいい選手。体力もあって気持ちも強い印象です」、愛三は「至近距離が特に強くて強い攻撃を当てて倒せる選手だと思います」と、実力を認め合う。  では、その相手よりも上回っているものはとの質問に愛理奈は「パンチの強さとキレ、倒せるキレの良さですね。あとスピードと、身体の強さはやってみないと分からないけれど打たれ強さも勝っていると思います」と自信満々。対する愛三も「いろいろな面で勝っていると思いますが、ただ愛理奈選手のいいところもたくさんあるので、試合をやってみないと分からない部分があります。でも全局面で圧倒したい」とした。  本来はアトム級(-46kg)のためフライ級(-52kg)の愛三とは並んでもかなりの体格差が見られたが、愛理奈は「同じ人間やし同じ女子なので体格差は関係ない」と強気。  この試合が決まる前からOFGの練習を始めており、「しっくり来る」としていた愛三は「握りやすいのが強み。私の手は同じ階級の選手と比べると小さいので、OFGの方がしっかり握れて当てやすいと思いました。あと以前はヒジありでやっていたのでOFGマッチはヒジありの感覚と似ていますね」と、自分に向いているとしている。  なぜこのタイミングでOFGマッチに挑もうと思ったのかを聞かれると「OFGを着けて強い愛理奈選手を見ていたので、相手が一番強い状態で自分が勝っていきたいと思って。自分もOFGを着けて戦っているのがしっくりきたので、OFGを着けて一番強い選手に自分の強さを試してみたいと思いました。チャレンジしたい気持ちが強くなったのが理由ですね。私は初めてのことが大好きでワクワクでいっぱいです」と答えた。  愛理奈は愛三の名前をあげた理由について「自分がデビュー戦の時からタイトルマッチや王者クラスで戦っていた選手なので、このカードを今見返しても自分は成長したなと思います。ずっとやりたかったし、デビューした時から三階級制覇すると思っていました。いけると思います」と、自分がデビューした時からトップに立っていた選手と戦いたいというのと三階級制覇へ向けての布石だとする。  会見に同席した伊藤隆RISE代表からは「勝者は望む方向に進んで行くと思います」との言葉があり、この試合を制したらどんな方向に進んで行きたいかとの質問に、愛理奈は「自分はONEのペッティージャーをOFGでもキックボクシングでもどちらでもいいので倒したい」と、ONE世界アトム級キックボクシング王者ペッディージャー(タイ)と戦いたいとぶち上げる。  愛三は「52kgのRISE QUEENを巻き直して、世界の52kgで戦って行きたいと思います」とまずは王座奪還を目指す。ペッディージャーとは2016年2月に対戦して判定で勝っているが「前にやった時とは違う形になっていますし、ボクシングもムエタイも上手で自分が理想とする姿を体現している選手なので、自分のスタイルを確立してから挑みたい気持ちはあります」とこちらもペッディージャーとの対戦を目標に掲げた。  愛理奈は「王者になってからの方がいろいろな事に挑戦できる。強くなれば勝手にベルトもついてくる。常に挑戦し続けたいので、これからも挑戦して私が負けると予想される試合をやっていきたい」と王者になっても挑戦する立場にいたいとし、「3Rあったら絶対に倒せるので次も倒します」とKO宣言。  愛三はコムとの2連戦を経て得たものは「言葉で言うとシンプルですが、諦めない気持ちというのが日常から大事なんだと。一戦一戦積み重ねること。伊藤代表に言われた通り『諦めたら終わり』だなと思いつつ、いろいろなことに励みます」とし、一階級下でキャリアも下の選手との戦いはリスクがあるのは承知で「大きなものを得るには大きいリスクがないと掴めないと思うので、今はリングでしっかり学びたいと思います」と話した。
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