9戦目にしてRISEトップファイターの滉大を破っている松田(右)(C)HOOSTCUP
2024年4月14日(日)千葉・TIPSTAR DOME CHIBAにて開催される、ラジャダムナンワールドシリーズ(RWS)の第2回日本大会『RWS JAPAN』(U-NEXT配信)のメインイベントにて、イッセイ・ウォーワンチャイ(=石井一成/ウォーワンチャイプロモーション)と対戦する松田龍聖(大原道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。
18歳の松田は2021年8月8日にNJKFのリングでプロデビュー。ホーストカップを主戦場にし、2023年3月には滉大(及川道場)を破ってHOOST CUP日本スーパーフライ級王座を獲得。同年10月には、山田航暉(キング・ムエ)に勝利し、前戦となった12月のリティグライ・ゲーオサムリット戦では1RTKO勝ちを納め、現在11戦11勝の無敗を誇る。
吉成選手とやる準備はいつでもできています
――まず格闘技のキャリアから教えてください。
「5歳の時に漫画「はじめの一歩」を読んでいて何か格闘技をしたいと思って家の近所にあった大原道場で空手とキックボクシングを始めました。アマチュア戦績では200戦ぐらい経験して、全日本グローブやWBCムエタイなど、トータルで10本以上のタイトルは獲っています。ちなみに今プロで活躍している吉成士門や塚本望夢と対戦経験があります。2021年8月にNJKFのリングでプロデビューし、プロ8戦目の2023年3月にホーストカップで滉大選手から判定勝ちでベルトを獲り、今11戦11勝の負けなしです」
――記者会見で石井一成選手との試合が発表された後、タイに武者修行に行かれていたそうですね。
「今までプロで11戦してますが、全てキックルールで、ムエタイルールの試合は今回が初めてになるので、ムエタイルールを知るために行きました」
――ヒジありの試合も初めてになりますか?
「そうです。アマチュアの時にタイでヒジありの試合を一回したことがあり、それ以来になります」
――タイではどちらのジムに行かれたんですか?
「ピークマイジムに3日間、ペッティンディーアカデミーに1日、ロンポージムに2日間行きましたね」
――それぞれのジムにはどういう理由で?
「ピークマイジムは、以前、タイ修行に行ったジムで同い年のファイターや小学生のファイターが結構いて、仲良くなった子が多く、『また絶対来るね』と約束していたので行きました。練習内容としては、このジムでは結構細かいことも教えてくれて、めちゃくちゃ勉強になっていいジムなんです。あと、ペッティンディーアカデミーはクマンドーイ、ペットモラコットといった有名な選手がいて、先に北野克樹君も練習していて、北野君の紹介で行きました。ロンポージムも昔からタイに練習に行ったら、行かせてもらっているジムです」
――一番収穫できた部分は何でしょう。
「ヒジや首相撲の技術を教えてもらいましたが、1週間では身体に染み付いて覚えたりするのはまだなんですけど、首相撲の対処法を教わり、だいぶ手応えもありました。いつも行っているタイ修行とはまた違った修行になりましたね」
――今回、石井選手が得意とするヒジで勝負することもありますか?
「せっかくのムエタイルールなので、いつもの動きは崩さずヒジを出したいですね」
「僕が小学校の時から石井選手のことを知っていて、憧れはなかったですけど、強い選手だなと。まさかムエタイで何百戦のキャリアを持ってる選手とキックで11戦しかやっていない僕がやることが決まって、違和感というか、変な感じはしましたね。反響は今までの中でも一番大きいです。スタイル的にはガツガツ来て打ち合ってくるファイターで、僕は相手の攻撃に合わせるタイプなので結構攻撃を当てやすいかなと思っています」
――どういう試合をイメージしてますか。
「ムエタイルールなのでムエタイなりの戦い方で戦ったろかなという感じですね。KOする自信もあります。多分、最初のうちは僕のコンビネーションを出しても何発かは防げると思うんですけど、僕は回転数が早いので、石井選手がそれに付いてこれなくなった時に僕が倒せるのかなと。石井選手も回転は速いですけど、僕は上回れると思います」
――記者会見では吉成選手とも対戦したいとのことでしたが、すぐにでもやりたいですか。
「別にすぐでなくても全然いいですけど、強いファイターを倒していきたいという願望があり、その強い選手の中には吉成選手もいるのでいずれは絶対に戦わなあかんし、やる準備はいつでもできています」
――ファンにメッセージをお願いします。
「ファンの皆さん、今回RWSのムエタイルールっていう初めてのルールで戦うんですけど、いつも通りにバチバチ打ってパンチのスピードの速い松田龍聖を見せて、石井選手に勝つので応援よろしくお願いします」