前に出続ける藤原のワンツーが何度もペッチョンプーの顔面を捉えた(C)Fairtex Fight
Fairtex Fight
2024年3月30日(土)タイ・ルンピニースタジアム
▼第1試合 47kg契約 3分3R
×ペッチョンプー・ルーンピチットチャイムエタイジム(タイ)
判定0-3 ※28-29×3
〇藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム)
藤原乃愛がKO勝ちした3月2日に続いて『Fairtex Fight』に出場。藤原はアマチュアで50戦以上を経験し、アマチュアKNOCK OUT 45kgリーグ戦で優勝。2021年5月のジャパンキックでプロデビュー戦を行い、2022年5月のNJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)で王者Ayakaを破り、6戦無敗のままミネルヴァ・ピン級王座に就いた。10戦無敗を誇っていたが、2023年3月のミネルヴァ王座初防衛戦で撫子にプロ初黒星を喫して王座を失い、5月にはMONGKUTPAT(タイ)に判定で敗れて連敗を喫したが、8月にタイ・パタヤで勝利を収めてMAGUMA MUAYTHAI王座を手にした。11月には子供の頃から憧れていたというタイの『MAX MUAYTHAI』に出場し、3RでTKO勝ちを収めている。戦績は12勝(1KO)2敗1分。
今回の対戦相手ペッチョンプーは36勝20敗4分と藤原の4倍のキャリアを持つ。
1R、始まると同時に右ローを蹴る藤原にペッチョンプーは右ストレートから右ロー。右ローを蹴りつつ左ミドルも当てていく藤原にペッチョンプーは左右ミドルを返して当てる。前に出て行く藤原は左足を上げて前蹴りのフェイント、ペッチョンプーはこれにパンチの連打を繰り出してくると藤原も打ち返し、接近するとヒジを出す。ペッチョンプーの右ミドルをキャッチし、流して左ミドルをヒットさせる藤原。
2R、1Rよりも前に出る藤原はワンツー、ワンツー・スリー、前蹴りからのワンツーと手数も出す。ペッチョンプーは左右ミドルで応戦するが、藤原のストレートが顔面を捉える。左の強いローも。左ミドルの3連打、顔面前蹴りでペッチョンプーを下がらせる藤原はパンチの打ち終わりにもしっかり左ミドルを蹴り、パンチだけに終わらず左ミドルをしっかり当てに行く。コーナーへ追い詰めてのパンチ連打も。藤原の前蹴りでバランスを崩すペッチョンプー。
3R、左ミドルを蹴る藤原にペッチョンプーも右ミドルを蹴り返すが、藤原の蹴りで蹴り合いが終わる。さらに右ミドルをカットして左ミドルを当てる藤原。左ミドルから右ストレート、そして前蹴りでペッチョンプーを転倒させる。前蹴りからのワンツーで前へ出る藤原が左ミドル、右ロー。その後も藤原はワンツー・左ミドルを当てていく。最後まで前に出て攻め続けた。
判定は3-0で藤原が連勝を飾った。次回は5月12日に東京・八王子冨士森体育館『ムエローク2024』で約1年ぶりに日本で試合をする予定だ。